『コンパクトシティ・DX・若年層対策・高齢者支援』 (田邉久夫)
R6年6月定例会
1.目指すまちづくりの重点政策について
(1) 現在における問題点と進捗状況について
①現在推進しているコンパクトシティとDXの進捗状況はどうか
②人口減少に対する若年層への対策として、結婚しやすい小諸市になることが必要と思われるが、そのためにはどのような施策が必要か
③まちづくりにおいて、特に高齢者に対する支援(ごみ出し・介護弱者など)をどのように考えるか
△田邉久夫議員
○議長(丸山正昭議員)
次に、一括質問一括答弁方式により、11番、田邉久夫議員の質問を許します。
11番、田邉久夫議員。
〔11番 田邉久夫議員 質問席〕
◆11番(田邉久夫議員)
11番、幸笑みらい田邉久夫でございます。
議長のお許しをいただきましたので、通告順に従い質問していきます。
よろしくお願いいたします。
人口減少は、医療、介護の維持や税収の減少に直結する深刻な問題です。
そこで、件名1、目指すまちづくりの重点政策について。
要旨(1)現在における問題点と進捗状況について。
質問事項①現在推進しているコンパクトシティとDXの進捗状況はどうか。
質問事項②人口減少に対する若年層への対策として、結婚しやすい小諸市になることが必要と思われますが、そのためにはどのような政策が必要か。
質問事項③まちづくりにおいて、特に高齢者に対する支援(ごみ出し・介護弱者など)をどう考えていくか質問します。
○議長(丸山正昭議員)
ただいまの質問に対し答弁を求めます。
市長。
〔市長 小泉俊博君 答弁席〕
◎市長(小泉俊博君)
11番、田邉久夫議員の質問に対して答弁をいたします。
件名1、目指すまちづくりの重点政策について。
要旨(1)現在における問題点と進捗状況について。
質問事項①現在推進しているコンパクトシティとDXの進捗状況はどうか、答弁をいたします。
市長就任以来、まちづくりとして、多極ネットワーク型コンパクトシティを実現するため、都市機能の誘導を図り、こもテラス等の完成により高齢者施設の移転、小諸市にはなかった病児病後児保育施設の設置、公共交通である愛のりくんのコールセンターのほか、商業施設であるツルヤ小諸店の営業再開を実現してまいりました。
愛のりくんにつきましては、身近な地域公共交通として、郊外にお住まいの高齢者の買い物や通院など、生活の足として浸透しつつあるものと考えております。
こうした動きに呼応して、中心市街地では新規出店が相次ぎ、コロナ禍にもかかわらず約50店舗もの出店がありました。いずれも魅力的な店舗ばかりで、既存の店舗と相まって小諸市の魅力を高めているものと考えております。
本市におけるDX推進においては、「市民の利便性の向上」と「庁内業務の効率化」を目的に事業を推進しております。
市民の利便性の向上では、マイナンバーカードを利用した住民票などのコンビニ交付、インターネット環境から可能なイベント参加申込みなどの各種手続フォームの構築、市税納付におけるQRコード決済の導入、SNSやデジタルサイネージによる情報発信など、様々な部分でデジタル技術を導入しております。新たなDXの進捗状況としましては、1つ目として、令和5年4月1日から介護・子育てに係る26の手続と転入転出手続がマイナポータルから可能となりました。2つ目として、市民課と税務課の窓口で交付する住民票や所得証明などの各種証明書等の手数料が令和5年9月1日からキャッシュレス決済で支払うことが可能となりました。三つ目として、税務課から交付する課税証明書、所得証明書などが今年度中にコンビニ交付が可能となる予定です。
引き続き、デジタル化という時代の波に乗り遅れることなく、市民の皆さんの利便性の向上のための取組を推進してまいります。
また、庁内業務の効率化では、ノートパソコンを有効活用した会議のペーパーレス化、AI文字起こしのツールを活用した各種会議の議事録作成、そして、税務課の定型的な業務におけるRPAの導入などを進めております。
庁内におけるDXの進捗状況としましては、1つ目として、パソコン、カメラ、マイク、スピーカーが一体となったオールインワンミーティングボードを導入することで、コロナ禍を経て当たり前となったウエブ会議の準備や片づけに要する時間短縮や、ミーティングボードを使用したスマートな会議進行が実現いたしました。2つ目として、既存の電子申請ツールを活用し、庁内各課にまたがる業務手続を電子化し、業務の効率化とペーパーレス化を実現いたしました。
今後においても、デジタル技術やAI等の活用により定型的な事務の効率化を図るとともに、相談・面談等の業務や企画・立案など、職員でなければできない業務に注力し、行政サービスのさらなる向上につなげていきたいと考えております。
続いて、質問事項②人口減少に対する若年層への対策として、結婚しやすい小諸市になることが必要と思われるが、そのためにはどのような施策が必要か、答弁をいたします。
小諸市の人口が減少している原因は、国が公表しております統計結果から超高齢化社会が到来したために年を重ねたことで亡くなられる方が増加していることによる自然減と、15歳から24歳までのいわゆる進学・就職世代の転出が多く、転出後のUターンする割合が低いことが原因と捉えております。
このため、令和6年度所信表明において、「若者がくらしやすいまちづくり」「子育てが楽しいまちづくり」「子ども・女性を大切にするまちづくり」に力を傾注し、若者や子育て世代の人口を増やすことで人口構造を転換させて自然増を目指していくことを伝えてきました。
具体的には、デジタル人材の雇用確保と事業者のIT事業拡大等を契機に女性などが活躍できる仕事の支援や子育て世帯が安心して働くことができる職場づくり等を関係機関と連携して進めていくこと。それに加え、首都圏で働く人々の受け皿をつくる取組などによる移住・定住促進策として、引き続きUIJターンのファミリー層への支援や、民間の活動団体等と連携した起業創業支援の取組など、新しいチャレンジを応援していくことで、若者が夢や希望の持てるまちづくりを、行政として積極的に支援してまいります。
次に、質問事項③まちづくりにおいて、特に高齢者に対する支援(ごみ出し・介護弱者など)をどのように考えるか、答弁をいたします。
団塊ジュニア世代が高齢期を迎える2040年(令和22年)には、本市の高齢化率は現在より10%程度増加し、42%程度になると見込んでおります。あわせて、少子化と相まって、単身世帯や老々世帯も増加していくと推測をしております。
このような社会においては、ごみ出しが困難な高齢者や、高齢者の孤独・孤立・要介護者の増加と介護人材不足への対応がより必要になっていくものと思われます。
一方、長寿社会を迎え、人生100年時代と言われるようになり、元気で長く働くことのできる高齢者が増え、培ってきた技術や知識を生かして活躍する機会や、各産業における新たな人材登用の場面で期待がされています。
こうした社会構造の変化や、AIやICT、介護ロボットなどの新たな技術の発展を含め、中長期的な地域の人口動態や介護ニーズの見込みを踏まえて、DXの推進を含めた介護サービスの基盤整備をするとともに、地域包括ケアシステムの推進や、介護予防、介護人材の確保、介護現場の業務改善・テクノロジーの導入によって生まれた時間を高齢者と係わる時間に充てることでケアの質の向上につなげ、人と人とがつながりお互いに支え合える地域共生のまちづくりの実現に努めてまいります。
本席において、本件名、以上でございます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
◆11番(田邉久夫議員)
確認と質問ですけれども、まずDXについて、ちょっと申し上げたいんです。
実は、12月2日ですか、今年の。保険証に代わって、マイナンバーカードで今、診察が受けられるということになってはいるんですけれども、私も、5、6人の市民の方に言われたんですけれども、その診察券に変えないと診療に行ったときに順番が後になるよとか、そういうことを言われたので早くやってねというふうに言われたので、それは本当ですかと。また、薬、薬局のほうでもそうですよというようなこと言われたと言われたんですけれども、私の考えとすれば、あれは任意なので、今までの保険証が併用して使えるということでよろしいんですかね。
○議長(丸山正昭議員)
市民生活部長。
◎市民生活部長(山浦猛史君)
保険証の発行につきましては、12月2日で発行が停止になります。ただ、保険証の発行日が7月ですので、有効期限は翌年の、あと1年が有効ですので、ちょっと重複する部分があります。
例えば、国保を例に取って申し上げますと、数字的なものを申しますと、国保の4月末の加入者が8,800人ほどいるんですが、その国保の被保険者がマイナ保険証に登録していらっしゃる方がそのうち5,109人ほどおります。
そこで、この皆様がどんな利用状況かということを4月末の時点で調査があったものですから、それを申し上げますと、例えば外来件数の例で申し上げます。そうすると、4月の外来件数が1万2,639件ございましたけれども、そのうちマイナ保険証で利用した方は、1,581人、利用率は12.51%ということで、この時点で全国平均ですと7.1%ですけれども、小諸は大分利用率がちょっといいという状況でございます。
国におきましては、5月から7月まで、今日の新聞ですと8月まで延びると思いますけれども、マイナ保険証利用促進宣言を打ち出しておりますけれども、小諸市においては、今、言った、まだ未利用者、保険証に切り替えてもまだ未利用者の方が3,600人ほどおります。多分、マイナ保険証使えるということはご承知をしていただいているんですが、やはり保険証を使ったほうが確実なのかなというふうにまだ思われていますけれども、もう切り替えておりますので、マイナ保険証を持っていっていただきますと、同じような手続で利用できますので、ぜひご活用していただきたいと思います。順番がそれで後回しになるとかそういうことはございませんので、ぜひご利用いただきたいと思います。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
◆11番(田邉久夫議員)
今のお言葉を聞いて安心しました。ただなかなか切り替えられないというのは、政府で、ごたごたがありましたよね、まだ信用できないといういろんな面で。その場合の、小諸市としては、今、低調なっているけれども、それ上げるためには何かこうしてくださいというお願いごととかありますか。それともそのままにしておくような感じですか。
○議長(丸山正昭議員)
市民生活部長。
◎市民生活部長(山浦猛史君)
少し前に、やはりひもづけの誤りが全国的に報道されたという部分もありまして、保険証に切り替えようと思っている方もちょっととまどっている方もいると思いますが、ただ、それも大分改善が進んでおりますし、私ども積極的に進めています。7月の広報が手元に届いていますが、その中でも保険証の切替えですとかについてもご案内をしていますので、ぜひ、市に直接来ていただいても結構ですし、切替え作業、スマホでもできると思います。ポイント制度というのはなくなっちゃいましたけれども、ぜひ、ご相談、お出でいただければと思います。お待ちしております。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
◆11番(田邉久夫議員)
そのように進めてスムーズにいくことを願っております。
次に、今、盛んに言われている防災DXということですけれども、小諸市においては、防災DXについて、どの程度まで今、進んでいるか、どの程度認識があるかについて教えていただけますでしょうか。
○議長(丸山正昭議員)
危機管理課長。
◎危機管理課長(田村匡君)
小諸市における防災DXでございますが、まだ研究途中というところでございます。防災に関する様々なデータを防災でいざ活用していくとなりますと、その基盤となるプラットフォームというものをまず整備をしなければいけないということになります。
今、国、内閣府になるんですが、災害対応機関等で情報共有を図るための「防災デジタルプラットフォーム」というものを、現在、構築を国のほうで進めているところになります。
そのプラットフォームの核となりますのが、総合防災情報システムという、これ国のシステムですけれども、現行のシステムが平成23年にスタートしていて、大分老朽化が進んでいたりですとか、そのシステムの利用が国の機関に限られているというようなデメリットもありまして、現在、次世代、次の世代の総合防災情報システムの構築が進められているというところでございます。
この次世代のシステムについては、情報の自動収集機能ですとか、あといろんな情報を重ねて地図上に示すことができるですとか、何よりも、私ども地方自治体もその情報を見ることができる、利用することができるというのが大きなメリットになると思います。
こちらのほうも国のほうで構築が終わりましたら、積極的に活用してまいりたいとこのように考えております。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
◆11番(田邉久夫議員)
実は、私たち会派幸笑みらいで5月29、30日に、東京で開かれた講習会に出たときに、その防災DXというものの講義があったんですね。私も聞いてきてこれはすごいいいなというように思ったんですよね。今、課長おっしゃったようにそういう動きになっていくと思うんですけれども。ただ、防災DXのメリットというのが、災害発生時の被害を抑えられるということと、情報伝達手段が確保できて、災害時の情報伝達や医療の提供、復興に向けた支援などがスムーズに行われるということなんですよね。
この情報というのが、今言った防災デジタルプラットフォームというものですけれども、私たちが理解したのは、1個の大きな木があるのを想像してみてください。その木の根っこが今、おっしゃった防災デジタルプラットフォームといういっぱい情報を詰めたものなんですね。それが、幹に伝わって、その幹が枝にいって、枝から葉っぱにいくんですね。その葉っぱの部分というのが、私たち市民が享受する、欲しい情報なんですよね。その葉っぱの1枚、1枚に治療時に必要な医療情報の提供、例えば自分がこういう病気を持っているからこうだというようなのですよね。あとほかに、正確な判断予測というのがつくということですね。
あとは、線状降水帯の位置がここに来るとかというのが分かるし、避難所の混雑状況、例えば、何々小学校では今、80%ですと。何々小学校では110%です、ですからこっち回ってくださいとかという情報もあるんですね。
あと、避難誘導ということで、避難先の危険な場所の指示ということで、ここは通れないよという情報が既に流れてくる、というそういう便利なすごいいいものだそうです。
ですから、これをこれからの災害の迅速で、広域的な対応が市民が享受される流れになるともっとよくなるよなと思うんですけれども。
ただ一つ問題があって、小諸市は特にそうなんだけれども、私ちょっと年号的には覚えてないんですが。実は、1740年代と1780年代に、どっちがどっちか忘れちゃったんですけれども、戌の満水って中沢川が氾濫して、小諸城の門まで流れ込んじゃったというそういう水害が1個あって、本町の問屋場が全部流れて機能しなくなったという水害が一つと、もう一つは天明の大噴火って浅間が爆発して噴石が飛んできて、やはり火事になったりとか、あと家畜が死んでしまって、そこで雨になって、2つがあるんですね。
最近の新しいところでは、教育長も同い年だから分かっているかと思いますが、昔、伊勢湾台風というのがありまして、それは伊勢湾のほうから小諸の上空に直接来たんですよね。そのときにはもうまさにすごい状況だったというふうに覚えています。そのくらいのものとしては今のところ、地震があってもいい状況だと、この間の東日本大震災あっても庁舎ちょっと揺れたぐらいだということで、実は一番おっかないのは、災害起こりやすい地域とそうでない地域では、災害に対する意識に差が生じるんですね。毎年台風に見舞われる地域では、防災に対する意識が高いんですけれども、そうでない地域については、積極的に取り組むことはないということがあるので、災害が少ない地域なのに高いコストをかけて、そのDXをやるかやらないかという問題も出てくると思うんですけれども、その辺のところはもうお考えになってはいらっしゃいますか。
○議長(丸山正昭議員)
危機管理課長。
◎危機管理課長(田村匡君)
はい、ご質問いただきまして、最初のほうにお話ご紹介いただきましたいわゆる防災デジタルというもの、一つ木に見立てた場合、枝葉の部分というのはいわゆる木でいけば水ですとか、栄養が行き渡る部分とかだったと思うんですが、防災デジタルについてはその分を通信ですとか、データの流れというふうに言い換えてもいいのかなと思っています。避難所の混雑状況ですとか、あとインフラ復旧状況、それから避難所の避難誘導ですか、そういったところも枝葉のほうに当てはまるかと思います。また研究させていただきたいと思います。
後半のいわゆる小諸、過去にそういった大規模な災害はあったけれども、ここ近年については、大きな災害、幸いにもないということで、市民がまた一方、災害というものに対して距離を感じるんじゃないかというようなお話かと理解いたしました。そうは申しましても、以前も小諸市は災害が少ないところだということをやはり売りにできていた部分というのは確かにあろうかと思うんですけれども、東日本大震災はじめ、今年の能登半島地震、そういったところが身近で起きている中で、かなり市民の中でもこの防災に対する意識というのは以前よりは少し関心を持ち始めているのかなということは感じております。全員が全員そうだとは申し上げることは残念ながらできないんですけれども、そういった中で、この防災デジタルを活用して、情報が、特に若い世代の方ですか、こういったデジタルに日頃から慣れ親しんでいる方については、こういうDXの進展に従って防災ということも身近に感じていただけるいいチャンスになるのかなということもひとつ感じているところでございます。
そうは言っても、なかなかこのデジタル分野にちょっと苦手だなという方ももちろんいらっしゃいますので、そういった方にも従来どおりにやはりアナログでの情報提供というのもそれもまたひとつ必要なのかなと思います。様々な複合の情報提供の手段というんですか、そういったものもデジタルの導入で進めていければいいかなと思います。
また、ちょっと話変わっちゃうんですが、今年の10月20日に長野県の防災訓練が16年ぶりに小諸市で開催になります。こういった機会も活用、生かしながら、市民の皆様に身近な防災ということも改めて考えていただく一つのきっかけ、そして私どものほうも市民の皆さんに興味、関心を持っていただいて、ご見学いただけるように、今、計画のほう検討ともに進めているところでございますので、よろしくお願いいたします。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
◆11番(田邉久夫議員)
また、後段のほうで触れますけれども、今、2025年問題ということで、団塊の世代の方がもう僅かで75歳の後期高齢者に入ってくるということの中で、そういうかなり高齢者の方も増えてきて、団塊の世代の方がいるということは、いわゆるパソコンに詳しいからいるということなんですけれども、そういった方を含めながらどうしても高齢化率が高いと早く行動ができる、できないというのがありますので、できるだけそういう情報を早く伝えるということは、命の危険とかそういうものに直結していきますので、できるだけ早めにまた予算もあるだろうけれども、やっていっていただけければと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、先ほど答弁の中にあったんですけれども、小諸は結構注目されていて、レストランやワイナリーのショップがあったり、ウイスキーの蒸留所がオープンして世界中のウイスキーのファンから注目されたり、米食で日本一になったとか、あるいは飯綱山にレストランがあってということで結構注目されてはいるんですけれども。コロナ禍においても、新店、新規の店が50店舗ぐらいあったということなんですけれども、この小諸がそれだけ愛される、皆さんのそういう宣伝の努力もあったとは思うんですけれども、この小諸がそういう方々に好かれる、選ばれた理由はどういうところにあるんでしょうか。
○議長(丸山正昭議員)
産業振興部長。
◎産業振興部長(金井圭二君)
選ばれた理由ということでございますけれども、一つは新幹線が通るようになりまして、利便性が追求される世の中になった中で、小諸については、落ち着いた町並みが残ったり、そういった面からほかの地域から差別化がされてきたということかなと思います。この佐久地域の近辺でいうと軽井沢町あるいは御代田町、それから佐久平周辺とはまた一風変わった場所であるということと、あと古い町並みが残っているというところで、そういった古い町並みが残っているというところで、そういった古い町並みを生かした経済活動をするというような志を持った方が当市を推していただいているということ、それからそのきっかけとなったのは、我々、産業振興部的に考えますと、やはりコンパクトシティの推進があったのかなと思います。何よりも、中心市街地にスーパーのツルヤさんが復活したのがやはり小諸に商機、いわゆる商売をここでできるというメッセージになって、周辺に伝わったんだと考えています。それを捉えて投資が進んできた、新規の出店が進んできたというふうに捉えています。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
◆11番(田邉久夫議員)
まちタネ広場もイベントをするとすごい人が集まってきて、毎回イベントの内容が違うせいか、毎回来る人も違ってきて、客層が小学生から大人まで、あるいは高齢者の方ということになっているので、このチャンスを逃がさずにやはりもっと小諸が歩いていけばいいなと思いますので、また、さらなる努力をお願いしたいなと思います。
よろしくお願いいたします。
次に、コンパクトシティですけれども、これはもうある程度、今言ったように完成した、あとこれにくっついて多極型ネットワーク、コンパクトシティですけれども、これは今度学校が統合されることによって、スクールバスのほう多分、また使わなきゃいけないようになるんですけれども、そのスクールバスと今の多極ネット、バス、運搬するものについても、一緒に使っていくというか、例えば、スクールバスが終わったらあれに使っちゃうよ、また夕方スクールバス使うよって、そういうことの使い方なのか、それとももう多極ネットはそのままなのか、その辺はいかがなものですか。
○議長(丸山正昭議員)
建設水道部長。
◎建設水道部長(山浦謙一君)
コンパクトシティ、多極ネットワーク型ということで、公共交通の部分でございますが、現在、ネットワークの中心でございますのは、こもろ愛のりくんでございますが、こちらについては、ドア・ツー・ドアということで、非常に好評をいただいておりまして、年間の延べ数で昨年度5万4,442人という利用、1日平均当たり184.6人というご利用をいただいている状況です。
登録者も5年度末で7,718人ということで、非常にご利用いただいて、乗車率でも47%ということで、より広い年代の方にご利用いただいているところでございます。愛のりくんもいろいろ検討する中で、例えば昨年度は夕方の駅送迎便を2月に実施をさせていただいて、これは学校ですとか、それから塾から帰る児童生徒の皆さんを対象にしたということで、ちょっと周知期間等短かったので、あまり利用者は伸びませんでしたが、一般の方以外にも、学生の方にもご利用いただきたいということで、試験的に運行して、また今年も実施を予定しているところでございます。
あと、夕方便で試行したように、ネットでの予約等についても検討を進めているところでございます。
以上のように取組を行っておりますが、今後につきましては、利用者や市民の皆様のご意見等いただく中でまた改善等図っていきたいと思いますし、スクールバスの関係についてもより効率的な運行をしていかなければいけないということになりますので、併せて検討を進めていければと思っております。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
◆11番(田邉久夫議員)
それで、小学校と中学校の統合もありますし、その前にはもう高校の統一ということもありまして、人の流れが大分変わるような気がするので、そういったことに合わせて鑑みて進めていっていただければありがたいかなと思います。
私もよく御牧ヶ原とか菱野とかって行くんですが、結構ああいう奥の部分も住まいにしている方もいらっしゃるので、全部が全部とは言わないですけれども、その辺のところも漏れがないような形にしていただければと思います。よろしくお願いいたします。
次に、人口減少のことについて質問したいなと思います。
先ほどは答弁があったことなんですが、再質問として、これからの人口減少をどう乗り切るかということですけれども、その辺は何かお考えはありますか。
○議長(丸山正昭議員)
質問事項の②でよろしいでしょうか。
◆11番(田邉久夫議員)
はい、すみません。
○議長(丸山正昭議員)
市長。
◎市長(小泉俊博君)
これからの人口減少をどう乗り切るかというご質問です。
私が掲げました自然増への挑戦、人口の自然増への挑戦、本当に容易なことではないということで、それはもうこの3日間の質問において、それぞれのときに申し上げました。
本市において、これまでの取組の成果のひとつが、一つ社会増という形で表れ始めて、人口減少が抑制されつつある今だからこそ、自然増による明るい未来に向けた取組が必要だと思っているところであります。
若者が幸せに暮らせるまち、子育てが楽しいまち、女性や子どもを大切にするまちづくり、また、男性の家事、育児への積極的な参画を進めると、それから時代とともに変わる考え方、また、ニーズに柔軟に対応するなど、自然増への果敢なる挑戦、これをやっていくという中で持続可能なまちを目指していくということです。
今までの国の政策がなかなか出生数の増加につながっていないと。先日の新聞発表等もご覧になっているかと思いますけれども、そういうこともありまして、人口減少対策として、DXの推進に取り組むことで持続可能なまちづくりにつなげることができる部分もあるかと思いますので、労力をかけなくても経済活動や日常生活が行える仕組みをつくり上げていく必要があると考えております。
いずれにしましても、これをやれば人口減少を食い止めることができるという、本当に打ち出の小づちみたいなものはありませんので、様々な施策を重ねて粘り強く取り組んでいくことが大事だと思っています。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
◆11番(田邉久夫議員)
私はちょっと今、市長のお考えとちょっと違う面があるんですけれども、いい、悪いは別として。
今、人口のほう減少しているのは確かなんで、人を増やしたり、減少を緩和する対策のほうは重要だとは思うんですけれども、これからの日本は否応なしに人口は減り続けるというものですよね。そうしたらそのときに、こうした中で、人口が減少した状況に対応した社会の実現を考えていく必要があるんじゃないかと思うんですね。
人口が減っているというのは、例えばこの間もありましたけれども、夫婦で子ども1人で2人は経済的に難しいからどうのこうのというような問題がいっぱい出てきたりするんですが、私は逆に今、一番自分的に考えるのは、一番の問題、女性の人口が減少していくということで、女性が増えないと子どもは増えないというのは基本的にあるんですけれども、この辺の若い人の知りたいと思える政策が、これ特化してできるかできないかということなんですが、この辺はどうなんですか。
○議長(丸山正昭議員)
市長。
◎市長(小泉俊博君)
これも、非常にデリケートな部分てあって、これも選挙戦のときにも、選挙になる前からミニ集会等やってお話もしてきたんですけれども、どうしても、女性しか子どもを産めないという中で、やはり女性に過度のプレッシャーが非常に押しかかっているという、のしかかっている、そんな状況にあるかと思います。
目指すべきはやはり、これ非常にこれをやればとさっきから言っているような部分にもつながるんですけれども、子どもを産むということに対して、あまり正面からいくというよりかは、少なくても小諸市においては、若者たちが非常に暮らしやすいまちだよねということであったりとか、それからまた、男性、女性が知り合う、そういう場面が幾つもあって、この人とだったら一緒に生活をしたいなという、パートナーになるということですけれども、そういうふうになったりとか、また、パートナーになった暁には、自然に子どもを持ちたいねというそういうような自然な流れをつくっていくというのかな、要は若者たちがいるんであれば、結婚するのは当たり前でしょう、結婚したら子どもつくるのは当たり前でしょうという社会ではなくて、もうちょっと今の時代というのは、変わってきていますので、先ほどちょっと例えがいいいかどうかは分かりませんが、小林重太郎議員さんの答弁の中にもあったんですけれども、子どもに対する対応の仕方というのかな、それもやはり昔と違っていて、私たち大人の考えを子どもに押しつければ、それで子どもたちが幸せかといったらそうじゃない、それと同じだと思うんですね。今の若い子育て世代とか、若い人たちに対応するに当たってもやはり私たちの考えていることを押しつければ、それでこの人口減少もう解決できるかといったら、そんな単純なものじゃないということを、私たち自身がもう当たり前のように、認識をするところから始めていかないと、どんなにすばらしいと私たちが思っている政策をもってしても、若者の心に響かなければ全く絵に描いた餅でしかないということ。私たち自身が変わらなければ、社会は変わらないんだということを改めて認識するところから始めていくということが今回のこの人口減少問題に対応していく一番のスタートにしていかなければいけないなというのを私は思っているところであります。
ちょっと答えになっているかどうか分かりませんが、ご理解いただければと思います。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
◆11番(田邉久夫議員)
小諸は各地に注目されているところの部分であるので、まだ若干人口がすぐどうのこうのというわけじゃない、市長おっしゃるとおり分かりました。時間をかけながら、小諸らしい生き残り方と言っちゃおかしいですよね、それをしていただければありがたいなと思います。
次の質問事項③にいきたいと思います。
私、この団塊の世代が後期高齢者になっていくということを鑑みたときに、老いても健康でありたいというのは、本人ももとより家族の願いでもあると思うんですよね。保健福祉医療との連携による高齢者等の健康づくりを整備し、高齢者の健康増進や障がい者の機能回復目的に、高齢者の健康増進施設を整備すべきと考えていますかいうことで、今の廃校になった後の小学校を使ってそういう施設を造ってはどうかなと思ったんですけれども、さっきの最初の答弁をいただいたとき、これはまだ早いなというふうに思いました。
でも、この後期高齢者が団塊の世代で増えたということで、今までの高齢化とは若干違うような気がするんですけれども、その辺のところは何か認識はしておりますか。
○議長(丸山正昭議員)
保健福祉部長。
◎保健福祉部長(土屋雅志君)
今、高齢化が進んでいまして、特にこの団塊の世代が65歳以上になるということで、高齢者ピークが2040年にピークを迎えるわけですけれども、やはり急激に高齢化が進み、その反面、生産年齢人口が減っていくということになりますので、やはり高齢者施策をしっかりやっていかなければ、なりたたなくなるという形になります。
ですので、令和6年度から始まりました第10期の小諸市高齢者福祉計画・第9期の小諸市介護保険事業計画において、この2040年に対応するために、高齢者の健康づくりと介護予防、それから地域共生社会の実現に向けた地域包括ケアシステムの推進、それから持続可能な介護保険制度の構築の3つの基本目標を掲げて、様々な施策に取り組んでいるところでございます。
具体的には、高齢者の健康づくり、介護予防では、地域で高齢者が介護予防と交流を目的とした教室など開催、また、専門職による相談、個別支援、認知症に関する取組等、また地域包括ケアシステムの推進では、生活支援体制整備事業や、高齢者福祉センターの運営、医療介護連携推進事業、成年後見制度利用促進、また災害時等の要支援制度、終活支援事業などを取り組み、また、介護保険制度においては、適切な介護サービスの提供や介護事業者への支援、地域包括支援センター等の様々な実施をしている状況でございます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
◆11番(田邉久夫議員)
今、区の方たちによる支援というのは、すごくよくどこの区も皆さんやっていらっしゃるので、今のところは大丈夫だと思うし、今の小諸市のそういうやり方は大変すばらしいなと思います。ただ、ちょっと1点聞きたいんですけれども、高齢者の方に、この今の施設というかこういうやり方をしているけれども、それがいいのか悪いのか、こうやってやったほうがいいんじゃないかというようなことが、アンケートみたいなの取ったことはございますか。
○議長(丸山正昭議員)
保健福祉部長。
◎保健福祉部長(土屋雅志君)
今期やりました第10期の高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画の策定におきましては、高齢者の方に対しますアンケート実施しておりますので、皆様からのご意見を聞きながらの中での計画の策定となっております。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
◆11番(田邉久夫議員)
今、こういう時代が時代ですので、またそんなことを含めながら、この間高齢者の方に聞いたんだけれども、小諸市はいいよって、住みやすいよっていう意見も聞いておりますので、いろんな面でお願いしていくこともありますけれども、以上で質問を終わりにします。
○議長(丸山正昭議員)
以上で、11番、田邉久夫議員の質問を終わります。