『アートの活用を活かした学び/不妊治療について』(清水みき枝)

2023年12月06日

R5年十二月定例会
1.小諸市の文化振興について
(1) 文化芸術が持つ表現力・創造力の「学び」への展開について 
①「アートの手法を活かした学び」推進事業についてはどうか 
②子どもに育てたい資質・能力(言語能力・非認知能力・認知能力)を育むためには必要と思うがどうか   
③子どもの学びについての活用はどうか
④地域コミュニティでの活用はどうか
2.妊娠前の支援について
(1) 不妊治療について 
①保険適用前と適用後の件数の推移はどうか 
②不妊治療と仕事との両立についてどのように考えているか
③小諸市として不妊に悩む方への支援体制はどうか 
(2) プレコンセプションケア(妊娠前の健康管理)について
①相談状況はどうか 
②不妊検査費用の助成の活用状況はどうか 
③小諸市としての取組はどのように考えているか

令和5年12月6日 

○議長(丸山正昭議員) 

 次に、一問一答方式により、1番、清水みき枝議員の質問を許します。

 1番、清水みき枝議員。

     〔1番 清水みき枝議員 質問席〕

◆1番(清水みき枝議員) 

 議員番号1番、幸笑みらい、清水みき枝です。

 議長のお許しを得ましたので、通告に従いまして、一問一答方式にて質問させていただきます。

 初めに、私たち幸笑みらいは、市民の皆様からの声を聞くことを第一に、誰もが幸せを実感し、笑って生きられる未来をつくっていくことを目的に活動しております。議員の席をいただいてから1年、私はこれを言い続けてきました。

 今回、4回目の一般質問となります。今回は、私の実体験を生かした分野から、この1年取り組んできたことを中心に質問させていただきます。

 件名1、小諸市の文化振興について。

 要旨(1)文化芸術が持つ表現力・創造力の「学び」への展開について。

 今回の一般質問では、教育に関して、特に小中一貫校教育についての質問が多く、昨日の掛川議員で5人目、私で6人目となります。大変ご丁寧なご答弁、本当に教育長ありがとうございます。

 少し視点を変えて、また、私からも質問させていただきます。

 小林一彦議員から、非認知能力を上げるためにのカリキュラムはどこに組み込むのですかという質問がありました。私も、その非認知能力に着目し、実体験とともに話をさせていただきます。

 まず、簡単に背景からお話しさせていただきます。

 文部科学省では、AIやIoTなどの急速な技術の進展により多様化する社会に対応できる人材を育成するため、STEAM教育を推進する取組を数多く実施しています。STEAMとは、「S」「T」「E」「A」「M」、科学はサイエンス、技術はテクノロジー、工業はエンジニアリング、数学、マセマティクスの頭文字を取ったSTEMにアーツ、芸術、リベラルアーツの「A」を組み込んだ教育理念についてです。理数教育に創造性教育を加えた教育理念が今注目されています。

 文部科学省が、いよいよアーツを取り入れたと注目が集まっております。このSTEAM教育は、一人一人のわくわくを呼び起こす教育と言われています。問題解決や想像力を育み、IQなどでは測れない非認知能力を身につける目的から、アートによる学びを重視する方、先生、お父さん、お母さんが増えています。

 昨日からの同僚の、一昨日、おとといからですね、一般質問、一括教育に関しての質問に対する教育長の答弁で、教育長は幾度も、話合いではなく聞き合い、教え合いではなくて学び合いということをたくさんおっしゃっていました。小3までは私とあなたという学び、高学年はグループの中での学びを大切にしていきたいと言われていました。これは、まさしくアートによる学びの活用なのではないかと私は思いました。

 そこで質問です。

 質問事項①「アートの手法を活かした学び」推進事業についてどうか、お聞きします。

○議長(丸山正昭議員) 

 教育長。

◎教育長(山下千鶴子君) 

 「アートの手法を活用した学び」推進事業というのは、長野県の第2次文化芸術振興計画の重点施策に位置付けた事業であります。文化芸術が持つ力を教育に生かし、子どもたちの表現力やコミュニケーション力、自己肯定感を高めることができるよう、演劇などの身体表現や美術作品の対話型鑑賞といった「アートの手法」を活用したプログラムを教育現場で実践しながら、県内の多くの学校等へ定着を目指す取組です。

 非常に興味深いものであります。

 本市では、今年度、東小学校が応募いたしました。そして、実施校として採択されました。東小学校が希望したプログラムは「表現とコミュニケーション」というもので、7月20日の1、2時間目に「子どもの発想を活かし育てる学びづくり」ワークショップ、「みんなであ・そ・ぼ!!~いろいろなものになってみよう!~」とのタイトルで、長野県から講師で派遣されたファシリテーター、議員もそのお一人だとお聞きしています。指導の下、授業が行われております。

 以上です。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 こちらのパネルのほうをご覧ください。

 学校がアートを活用した学びをいつでも実施できる環境づくり、こういった学びを利用した活用の中から、先ほど教育長がおっしゃってくださった東小学校もこちらの内容を実施しているという内容になります。表現に親しむ、考える・伝える、創る、感じる、このような表現とのコミュニケーションプログラムになります。

 こちらは、長野県民文化部文化政策課が実施しているパンフレットの一部になります。

 取り入れた学校は、2019年が1校、2020年が2校、2021年が1校、2022年が5校の中の感想が、体験してみてと、こちらの中に出ています。ちょっと小さいので、簡単に読み上げさせていただきます。

 まず、ある養護学校の高等部は、「いろいろなセリフをいろいろな言い方を変えながら相手に伝えるのが面白かった」「思っていることを言えることができた。演劇もしてみたい」、ある小学校の6年生は「ゲームが失敗しても友達と笑って楽しむことができた」「シーンづくりは恥ずかしいより楽しいのほうが大きかった」、ある小学校の6年生は、「体や顔だけの表現で、その場の様子が分かるんだと思った」「あまりふだんは係わらない人と遊んで係わることができたのがよかった」とあります。

 下のほうは、先生からの感想になります。

 ピックアップさせていただきますと、「ワークショップでは、ふだん係わらない友達と協力する様子や、知らなかった友達のよさに気づくことができたその様子を目にすることができた」「様々な個性を持った仲間との係わりながら、みんなで一つのものを作り上げる中で、自分の考えを表現する力や、他者を認めたり、協力したりすることを学べると感じた」とあります。

 私は、この3月から、このようなプログラムを実施したほうがいいという、そういう方々が集う連絡会に参加し、このような感想と出会いまして、小諸市が目指す教育が心豊かで自立できる人が育つまちへのヒントにならないかと、この事業に携わってきました。時には、園児と小学生と一緒に体験して、また、自分でも劇団のワークショップで試してみたり、高校生を相手に実施してみたり、そして、このプログラムの大切さを身をもって感じることができました。

 このアートの活用した学びは、発表会や学芸会を前提としていません。いわゆる演劇ではありません。演劇のイメージが先行してしまっていると、声をもっと大きく出しなさいとか、あしたまでにセリフを覚えなさいとか、もっと笑顔で楽しくやりなさいとか、怒られながら楽しくやりなさいと言われてもできるわけが無いんですね。そういう表現することに失敗はないんだよということを教えるプログラムになります。どんな形でもいい、何でも正解なんだよ、やりたいことは好きなように何でも表現していいんだよということを、常に目と目を見合って伝えていく、そんなプログラムになります。

 今年は、県下でたくさんの実施がされたと聞いています。先ほど教育長もおっしゃっていただきましたが、私も7月20日、東小学校のあるクラスが実施したときにお手伝いをさせていただきました。担任の先生にお話を聞くと、まとまるのがとても大変なクラスだとおっしゃっていました。校長先生に相談して、このアートの手法を生かした学びを申し込まれたそうです。

 一緒に私も体験してみて、最初ばらばらで、あちこち向いていた児童が、授業の終盤にはみんな同じ方向を向いて、同じ目的に向かって表現をして、みんなで誰一人取り残すことなく協力して行っていました。分かりやすくイメージしやすく言いますと、「みんなで忍者になろう」と言って忍者になって、「山」と先生が言ったら、みんなで「川」とひざまずいてみたり、そういった遊びを行ったり、教室中に隠してある巻物100本をみんなで拾い集めて見つけてきたり、一緒に動物園を作ろうとしたり、敵になってくれた先生をみんなで倒したり、そういった授業の内容でした。こちらの内容は、共有できていますでしょうか。

 再質問になります。

 教育長にお聞きします。

 こういった流れの中で、たくさんの発見があったと思いますが、こちらの内容の共有はできていますか。

○議長(丸山正昭議員) 

 教育長。

◎教育長(山下千鶴子君) 

 今、お話を聞いていてもね、想像するに非常にわくわくしてまいります。

 今回の長野県のアートの手法を活用した学び推進事業の申込みは、希望する学校が直接県の担当課へ申込みをいたしております。東小学校で実施された授業のプログラムの概要・テーマは、今お話にもありましたが、表現遊びやイメージ・物語を通して、一人一人が自分らしさを発揮・表出することを目指し、互いに係わり合う中で、ここ大事だなと思います。係わり合う中で、それぞれの人が持っているおもしろさを感じていきたい。また、みんなで表現することや、係わることの楽しさを実感していきたいというものでした。

 私は、残念ながら授業参観していないわけですが、授業実施後、当該校に確認しましたら、担任の先生から、「子どもたちは元気いっぱい、乗り乗り取り組んでいた」、それから「大人が本気でやると子どもも自分を出しやすくなるんだな」、また「活動中はけんかやマイナスの言葉はなかった」「ふだんは静かな子も思いっ切り楽しんでいた」、活動の中に「勝敗が無い」「誰かと比べない」という理念があるわけですね。そうした仕組みや考え方を持って、今後の学級経営や学級づくりに臨みたいとの感想が寄せられました。

 この授業の内容について、市内小中学校で情報共有を図っていきたいと今考えております。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 担任の先生から、終了後に聞いたお話なんですけれども、じゃ、なぜこういったプログラムに申込みをされたのですかと、落ち着きの無いお子さんを輪の中に入れる方法を模索されていたと。まとまりがあるようにするにはどうすればいいかという悩みを抱えていましたが、そういった悩みを持たれている先生方は、たくさんいらっしゃると思います。

 教育長、そのことに関してはどうお考えですか。

○議長(丸山正昭議員) 

 教育長。

◎教育長(山下千鶴子君) 

 教育委員会には、小中学校の校長を経験した指導主事を配置しております。各学校の学校経営や学級経営、授業づくり等の相談に乗らせていただいております。特性のある児童生徒等への対応として、支援教員、それから、学校生活支援員等の配置も行っていますが、なかなか難しい部分もございます。

 学校再編に伴って、先進地視察を行う中で、先ほども清水みき枝議員おっしゃっていたでしょうか、私がよく口にしているというグループ学習、ペア学習が大変有効であると、成果が見えているということが報告されておるわけで、その点、校長会と検討を今進めております。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 ぜひ校長会のほうにも、こういった感想、先生からの悩み、共有していただきたいと思います。

 次の質問に移ります。

 1日目に小林一彦議員から、子どもに育てたい資質や能力を、小林一彦議員自作のすてきな図で説明されておりましたが、そちらを思い出していただきながらの質問になります。

 質問事項②子どもに育てたい資質・能力(言語能力・非認知能力・認知能力)を育むためにはアートが必要と思うのですが、どうでしょうか。お聞きいたします。

○議長(丸山正昭議員) 

 教育長。

◎教育長(山下千鶴子君) 

 これまでも説明してきておりますとおり、教育委員会としては、子どもたちの資質能力を育てるために、学校再編を実施して、小中一貫教育を進めようと前進しておるところであります。

 清水みき枝議員がおっしゃるアートの手法を活用した学びについて、今年度は2つのプログラムが提示されており、1つはコミュニケーション力、チームワーク等を高める。もう1つは、観察力や他者理解、自己肯定感を高めることにつながるとされております。

 東小学校での実践状況を聞くにつけても、子どもたちの生き生きした姿が想像されます。大変興味深いものであります。

 今回実施された授業実践の発信、それから、今後もこの授業で取り組む際には、学校間で情報共有がされ、多くの先生方に参観して研究していただくよう促していきたいと考えております。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 大変興味深いということで、ありがとうございます。

 再質問ですが、では、具体的に授業としてカリキュラムに取り組むというのはいかがでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 教育長。

◎教育長(山下千鶴子君) 

 昨日もお話ししたかと思います。授業は、創造的な営みであって、教員と子どもが一緒になってつくり上げていくものだと考えております。

 先ほどの小林哲子議員の伊那小学校の例もございましたが、子ども自らが求めて、自らが育ち、願いに向かって活動していく、それを支援するのが教員であると。そういうことからも、教材は様々ありますので、アートの手法を活用した学びもそのひとつとしてよいものだと感じております。

 学校づくりの悩み、先ほど語られましたが、学級や学校の実態に応じて、取り入れる、そのひとつとして今後期待しておるところであります。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 担任の先生方は、創造的な営みということで、やはりイメージされている授業の進め方、たくさんな考え方があった中でのことですので、新しいものがトップダウンで入ってきたとしても、とてもそれは大変なことだと思うんですね。

 私も演出家の仕事をしていまして、どうしてもイメージを一度つくってしまったものを壊すことはなかなか難しく、それをまた一からつくり直すというと、それ以上の時間がかかることも分かります。

 次の質問いかせていただきながら、教育委員会として積極的にこのアートによる活用を活用するのはどうかという質問に移らせていただきたいんですけれども、先ほど、教育長のほうもおっしゃっていただいたこのアートの手法に関しては、コミュニケーション力、チームワークを高めること、他者の分かち合い、係わり合い、こちらが大変、こちらの力を伸ばす力があると言われています。ただ楽しかったということではなく、探求サイクルを大切にすることに意味があり、続けることに意味があります。これは、やはり先生方に力をつけていただくということも必要なのではないかと思います。

 このアートによる活用に関しては、私たちファシリテーターがその場に行って代わりに授業を行うという形式を取らせていただいていましたが、先生たちに対するワークショップなどもあります。

 そこで、質問事項③です。子どもの学びについての活用はどうか、ということですけれども、補足でこの質問の説明を加えますと、子どもの学び全般に取り入れるために、先生方へのレクチャー、ワークショップ、そういったことを実施するのはどうかということになります。

 教育長、お願いします。

○議長(丸山正昭議員) 

 教育長。

◎教育長(山下千鶴子君) 

 その今のご質問にお答えする前に、実は、先進校を視察した中で、私はカルチャーショックを受けたんですが、東京都は、専科教員を音楽、図工ですね、小学校でいけば図工になりますかね。長野県は、専科教員というと、まず音楽、そして理科と。現在は、体育等も専門教諭が派遣されていて、小諸市でも1名の先生いただいております。ですので、技能とか、それから芸術に係わるものというのは、やっぱりその専門の方たちのお力を借りて、専科教員の力を借りて、子どもたちの心を育てていくというのはとても大事なことであると、まずは思っております。

 教員がアートの手法を活用した学びを授業で取り組む際に、公開授業にて実施することで興味を持つ教員が参観する、そして、この一連の取組によって、さらに学校に下ろしていかれるように、位置付けていかれるようにと考えております。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 専科授業ということで、これからは、やっぱり小諸市のために、子どもの未来のために、知恵を出し合って一緒に考えていくべきだと思っています。私なりに何か一緒にできることがあるとしたらという視点で考えさせていただきますと、アートを利用した学びに関しては、交流の場でも使うことができます。

 例えば、先月の11日、12日に、佐久のコスモホールでオン・ユア・マークスという、位置についてという意味なんですけれども、出会いをテーマにしたお互いのことを知っていただくための場を提供するアート祭りを行いました。コスモホールの奥村館長と一緒に、10年後の浅麓地域を考えるチームと、浅麓地域の演劇に携わる議員有志、それから、子どもがつくるパフォーマンスを指揮するファシリテーターたちが中心になって、いろいろな分野のアートを提供しました。私は、医療と介護のアートという分野を担当させていただきながら、子どもたちと折り鶴を作ったり、朗読劇をしたり、そういったことを行ったんですけれども、そこの場所では、中学校では居場所が無い子が、先頭に立って折り鶴を教えてくれていたり、高校のクラスではしゃべることができない子が、初めて会った子たちに風船アートを教えていたり、消極的な小学生が、ああでもない、こうでもないと言って自分であみだくじを作ったり、飾りつけをしたり、年下や年上関係なく、椅子を出し合ったり、膝の上に乗って一緒に仲良くお話したり、そういった光景がたくさん見られました。

 他人と係わる、関係性をつくるのに時間なんてものは必要なくて、たった2日間だったんですけれども、お祭りというそういった環境からなのか、非日常的だったからなのか、どんどん触れ合って仲良くなって、元気に笑って帰ってきました。このように、年齢を問わず、交流の手段として活用することができます。

 小中一貫教育の中に、もし取り入れることができるのであれば、私も喜んで協力いたしますので、ぜひ交流の場所として、小学生、中学生、児童生徒の交流の場所として、ぜひこのアートの学びを取り入れたり、考えたりするのは、選択肢のひとつとしていかがでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 教育長。

◎教育長(山下千鶴子君) 

 多くの情報をいただいて、また、これからわくわくする学校づくりに向かっていかれるなと。このことは今からでも各校で希望する先生方と共に歩みたいななんて思いがございます。

 今、膝に抱っこして、乗せてなんていう話がありましたけれども、子どもたち、様々な家庭環境で育っています。僕だけを見て、私だけを見てと思っている子どもたち。また、中学生ぐらいになりますと、学級の中に埋もれてしまって、なかなか自分の思いが発揮できない。そんな世界の中で、今のような係わりがあると、お互いに、自分の寂しい部分、悔しい部分を埋めていかれるんだなというようなことも感じます。

 小中一貫教育を進める中では、小中学校を併設したからといって、実は交流が増えると、こう簡単に考えてはいけないなと、これは肝に銘じて思っております。今のようなアートの手法を活用したような学び等々、様々な工夫の中で、異学年の交流は進んでいくものだと思っております。

 この学びは一つの教材として、大変、先ほども申し上げましたように興味深くは思っております。異年齢、同年齢の交流を促す一つの教材として、教員間で授業公開等により情報が共有されるように促したいと思っております。

 学校から実施要望があった場合は、ぜひ議員のご協力もいただきながら進めていかれたらと思っております。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 ぜひ、是々非々の関係ですが、一緒にやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 子どもに育てたい資質能力を育むためには、学校現場から離れたところでも働きかけることが必要だと思っています。このアートの手法を生かした学びに関しては、区の活動や世代を超えた触れ合い、そういった場でも活用することができます。地域コミュニティの活性化のためにも、いろいろな方に体験してほしいと願っています。

 そこで、市長への質問です。

 質問事項④地域コミュニティでの活用はどうか、お伺いします。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 地域コミュニティの活動、区や公民館などで中心に行われていますけれども、それぞれの地域の特性を生かして、自主的に企画されて、また実施をされています。世代間交流のように、子どもと高齢者が触れ合う機会なども行われているということであります。

 先ほど来のお話を聞いていて、アートによるその手法を用いて、コミュニケーション能力、また表現力、創造力を学ぶということは、学校現場だけでなく、地域のコミュニティの活動の場でも十分、生かせる可能性があるなと思っているところであります。

 子どもたちと一緒に、大人もそういう表現力、創造力を学ぶということは、地域コミュニティの活性化、特にこのコロナ禍以降、それ以前からも言われていることでありますけれども、地域のそういう力がどんどん弱ってきている中で、非常に有効な手段のひとつではないかなと思うところであります。

 できれば、行政主導ではなく、推進されている方々が、また、モデル事業みたいな形でもいいと思いますけれども、地域の皆様へそういうアートの手法を用いて学びをお伝えいただき、将来的には他の地域にも横展開できるように、そういう状況がつくり出されれば大変好ましいなと思っているところであります。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 モデル事業、ぜひやらせていただきたいと思います。各部長さん、課長さん、一緒にアートをやり、心をわくわくさせ、明るい小諸市をつくっていくために、ぜひ一緒に演劇的手法を使ったアートの活用、一緒にやりませんか。

 議員も人ごとだと思わず、ぜひ一緒にみんなでやっていきたいなと思っています。

 それでは、次の件名いかせていただきます。

 件名2、妊娠前の支援について。

 子育て支援の充実を考えるときに、妊娠したら、子どもが生まれたら、保育園ではと順を追って、妊娠期から出産、育児まで一貫して寄り添う相談支援がとても大切なのですが、今回はその前、おなかに命が宿る前のこと、妊娠前の支援について質問いたします。

 今は、パートナーがいても結婚という形を取らない、結婚をしても子どもをつくらないなど、様々な選択肢あります。結婚の意味も、以前は家族をつくることでしたが、最近は多様化しています。

 本日、最初に、小林哲子議員の婚活についての話の中で、市長の答弁で、出会いのきっかけの1位がSNSやアプリ、こういった時代になってきました。浅間山を1人で登って、帰りは2人だったという、何かすてきですよね。83組の方々、今どうなっているかすごく想像しますが、そういうゴールインだけではないという時代になってきています。

 しかし、そろそろ家族をつくりたいなと思ったら、なかなかできなくて、意を決して病院で調べてみたら、簡単にできる体ではなかった、そういう経験をしている方が実はとても多くいまして、私もその当事者の1人です。

 今回は、私の経験と不妊治療に悩む仲間の声、こちらを集めさせていただきまして、掘り下げて、不妊治療について、妊娠前の健康管理について、この2点に絞り、質問させていただきます。

 要旨(1)不妊治療についてです。

 不妊とは、妊娠を望む健康な男女が一定期間避妊をしないで性行為をしているにもかかわらず、妊娠をしないことを言います。不妊治療には、タイミング法、排卵誘発法、人工授精、体外受精、顕微授精など、生殖補助医療があります。また、不妊原因を取り除く目的の治療もあり、妊娠が成立しない場合に、必要に応じて高度な医療へステップアップしていきます。

 こちらをご覧ください。

 まず最初に、現状ですが、2020年に日本では、6万381人が生殖補助医療により誕生しています。全出生児84万835人の7.2%に当たりまして、13.9人に1人が生殖補助医療による体外受精や顕微授精によってお生まれになっています。こちら2020年ですけれども、ちなみに2021年は8.6%、12人に1人と確実に増えてきています。

 不妊の検査や治療を受けたことがある夫婦の割合に関してです。

 日本では、不妊を心配したことのある夫婦の39.2%で、これは夫婦全体の2.6組に1組の割合になります。また、実際に不妊の検査や治療を受けたことのある夫婦は22.7%で、これは夫婦全体の4.4組に1組の割合になります。

 このような背景にありまして、小諸市でも安心して妊娠できる環境を整備し、少子化対策の充実を図るため、不妊治療及び不育症治療を受けている夫婦に対し、夫婦と言いましても2020年度までで、2021年度からは事実婚も認められています。治療に要する経費の助成を小諸市のほうでも行っています。

 不妊治療費は、簡単に申しますと、人工授精などの一般治療費は1回3万円程度、体外受精や顕微授精のような高度不妊治療は1回50万円前後です。男性治療もかなりの金額がかかりまして、3万円から30万円程度と伸びがあります。

 助成額は、自治体によっての違いや条件がありますが、男女ともに1回15万円から30万円程度ありました。ほとんどの人が助成制度を頼っている現状です。1回で成功できればいいのですが、平均3回ぐらいと言われています。それでもかなりの金額で、自己負担はかなり高額になりました。助成金には年齢制限がありまして、40歳までは6回まで、40歳から43歳までは3回、43歳以上はなし、そういった現状です。

 私のように、家族が欲しいと思ったときには、もう既に40歳。妊娠できる体の準備に3年かかり、気がついたら助成金外という人は少なくないです。

 このように、お金もかかるし、治療に時間もかかり、家族や職場の理解が無いと精神的にもつらく、続けることは困難で、年を増せば増すほど成功率が下がり、気持ちも焦ります。

 そんな中、2022年4月から、一部条件付ですけれども、不妊治療にも保険が適用されることになりました。負担額は治療費の3割に抑えられるようになりましたが、実情は、保険を使うか、自分で高度の医療を選んでいくのか、悩んでいる方はたくさんいらっしゃいます。

 そこで質問です。

 質問事項①保険適用前と適用後の件数の推移はどうか、お聞きします。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 小諸市では、平成23年度より不妊治療への助成を開始し、平成29年度には、申請回数の上限の増加と年に複数回申請できるように改正を行い、令和4年度には、不妊治療が保険適用になったことから、保険適用・適用外にかかわらず不妊治療にかかった自己負担分の費用を助成するように制度の変更を行いました。

 申請件数については、このような制度の変更による件数の差が見られますけれども、保険適用前の平成23年度から平成28年度までは平均34件の申請があり、平成29年度、令和3年度までは61件の申請がありました。

 令和4年度は、保険適用となったことで、医療保険者との手続等も考慮し、申請期間を治療が終了した日から6か月以内に変更したため、年度をまたいだ治療の申請を含め、32件の申請となっております。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 保険適用後も32件ということで、今、切替えの段階ですので、件数は少なめに感じますけれども、たくさん使える方、使ってみたい方というのが増えてくることと思います。助成の対象者に関してお聞きいたしますが、現在の対象規定というか、どのような内容かお聞きしてもよろしいですか。

○議長(丸山正昭議員) 

 保健福祉部長。

◎保健福祉部長(土屋雅志君) 

 対象の年齢につきましては、保険の適用や県の助成制度で設定しております年齢は、治療や妊娠のリスク、効果等を踏まえて設定されていると考えられますので、現時点では、本市においては県と同様の43歳の設定をしております。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 43歳がやはり限界ということです。

 不妊治療に関しては、出産する確率が25歳で大体20%、35歳で15%、45歳を超えると1%未満という現状になっていまして、年齢とともに妊娠率は下がっていくという結果が出ています。

 私の友人では、結構周りに不妊治療をしている方が多いんですけれども、45歳で妊娠された方、47歳で妊娠された方、去年妊娠された48歳で妊娠された方、そういった方もいらっしゃいます。皆さん自己負担で、お財布が厳しい中、しっかりお金をためて行っているという現状なのですけれども、最近、出産される方の年齢も上がってきていると感じますが、再質問です。

 出産された方の年齢の推移はお分かりになりますか。

○議長(丸山正昭議員) 

 保健福祉部長。

◎保健福祉部長(土屋雅志君) 

 令和4年度で出産された方の年齢につきましては、19歳以下の方が5名、20代が97名、30代が126名、40歳以上が16名となっております。

 40歳以上の方の割合が令和2年度では4.6%、令和3年度では4.4%、令和4年度では6.6%という状況ですので、少しずつ増えている状況でございます。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 増えていることは、やはり保険の適用に関しても係わっているかなとは思いますけれども、チャレンジする精神というのが、私の仲間たちにも増えていきます。これだけ周りが応援してくれているのであれば、こういった助成をしっかり使っていこうという情報を提供したりですとか、まだまだ私たちもできるという気持ちで前向きで頑張ろうという、そういった形や子育て支援が、充実されてきていることが背景にあるかと思います。

 次は、不妊治療を行っている方の環境についてお聞きしたいと思います。

 こちらをご覧ください。

 不妊治療に関する認知度に関してですけれども、不妊治療はどういうことか「知っている」という方が3%、全て知っているという方。それから「概ね知っている」という方が20%、「ほとんど知らない」という方が43%、「全く知らない」という方が34%、75%の方が知らないという現状です。

 不妊治療を行っている人の従業員を把握しているかどうかというアンケートでは、「いる」というのが13%、それから「いない」が18%、「分からない」が67%、理解や把握が足りないということが見えてきています。

 こちらは、厚生労働省のホームページの資料になります。

 仕事と不妊治療の両立の状況、不妊治療をしたことがある方、労働省の中では、「仕事との両立している」「両立を考えている」とした人の割合は53%になっていますが、「仕事との両立ができなかった」とした人の割合は35%となっています。そのうち16%の方が「両立できずに仕事を辞めた」、こういった現状があります。

 不妊治療との両立ができる、不妊治療と仕事の両立ができず悩んでいる方が16%いました。

 そこで質問です。

 不妊治療と仕事との両立についてどう考えていますか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 不妊治療は、その特性上、前もって治療の予定を決めることが困難であり、治療方法によっては体調不良を生じる場合があるほか、精神的、身体的な苦痛を伴うことが多いために、仕事との両立に負担を感じる方が多いことが考えられます。

 また、治療を受けていることを周囲に知られたくないという方も多いことから、職場内で不妊治療の認識は浸透しにくい状況があると思われます。

 治療と仕事の両立が困難なために離職する人材が増えることは、本来なら、仕事を続けていたい当事者にとっても、人材を失う企業にとっても多大なデメリットをもたらすことから、不妊治療をしながら安心して働き続けられる職場環境の整備が求められておると思います。

 まずは、社会全体に不妊治療に取り組む方についての理解が広がることが重要であると思いますので、市ができる対策について検討してまいりたいと考えております。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 そうですね、周囲に知られたくないという気持ちはとてもよく分かります。ですから、浸透しにくい、確かにそう思います。

 そういったときに、1対1で相談できるような場というのがとても必要になるかと思うんですけれども、次の質問にいきます。

 質問事項③小諸市として不妊に悩む方への支援体制はどうか、お聞きします。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 不妊や不育症の治療に取り組む方のサポートとして、長野県において、長野県妊活支援サイト「妊活ながの」が開設されており、不妊等に悩む方に限らず、周囲の方々の不妊等に対する理解を深めるきっかけとなる情報が掲載されております。

 また、長野県不妊・不育専門相談センターにおいても、専門の相談員による電話やメール、面接での相談や産婦人科医による面接相談にも応じております。

 小諸市では、県の妊活支援サイト、相談窓口について広報やホームページで周知しているほか、健康づくり課で行っている不妊治療等の助成の際にパンフレットをお渡しするとともに、相談があった場合には、長野県で行っている相談先について案内を行い、様々な情報を得られるよう支援を行っているところであります。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 長野県のほうで行っているという形で、ホームページにも「妊活ながの」というサイトがありますけれども、私からはとてもハードルが高く感じてしまいます。

 昨年の今頃ですけれども、広報こもろの「保健の窓」のほうで、プレコンセプションケアについて、相談窓口の紹介をしているお知らせを見て、物すごくうれしくなりました。しかし、なかなか浸透していないという現状で、歯がゆい感じもします。

 要旨(2)プレコンセプションケアについて、妊娠前の健康管理のことですが。

 質問事項①相談状況はどうか、お聞きします。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 プレコンセプションケアとは、将来の妊娠を考えながら、女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合い、より健康になること、出産・妊娠を望む方が元気な赤ちゃんを授かるチャンスを増やすこと、さらに、女性や将来の家族がより健康な生活を送れることを目指した取組であります。

 国においても、令和3年度に閣議決定された成育医療等の基本方針において、男女を問わず、相談支援や健診を通じ、将来の妊娠のための健康管理に関する情報提供を推進するなど、プレコンセプションケアに関する体制整備を図るということが記載されました。

 まだまだ耳慣れない言葉であり、現時点でプレコンセプションケアとして市にご相談いただいたケースはございませんが、今後、周知啓発を図る、進める中で、必要な方にご相談いただけるよう取り組んでまいりたいと思います。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 プレコンセプションケア、ちょっとこのかみそうな内容ですけれども、「プレコン」「プレコン」と覚えていただくといいかなと思います。

 今日は、小林哲子議員から婚活、そして、私先ほど妊活、そして、プレコンという形で、プレコンから婚活、そして妊活、その前のプレコン、もう覚えましたよね。こういった形で覚えていただければなと思いますけれども、こういった不妊検査に関しての助成の活用はとても必要だと思います。金額的には、大体3万円から5万円ほどかかりますが、そちらの現状について。

 質問事項②不妊検査費用の助成の活用状況はどうか、お聞きします。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 不妊検査費用の助成につきましては、過去に不妊治療を受けたことが無い、妻が40歳未満の事実婚を含む夫婦に対し、共に受けた一連の不妊に関する検査の合算費用につき、2万5,000円を限度として1組の夫婦につき1回まで助成する、長野県が実施する事業であります。

 市民の活用状況については公表されておりませんが、多くの方に事業を知っていただき、必要な方が活用できるよう周知に努めてまいります。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 1組の夫婦、1回までという今答弁がございましたが、夫婦になってからでは遅いというふうに私は考えます。大学を卒業した時点、もしくは成人式、そのぐらいから考えて、皆さんの中に浸透していけばいいなと思うのですが、このプレコンに関して、しっかり、広報こもろのほうでの私もこのお知らせを見て、なかなかこれ浸透していないなと感じた実態がありました。議員の中でも、プレコンという言葉は、ほとんどの方が知りませんでした。

 質問事項③ですが、小諸市としての取組は今後どのように考えていますか。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 将来、妊娠、出産を希望する方も、希望されない方も、プレコンセプションケアについて知っていただくことは、自分らしい豊かな人生を送る上でも大変重要であると考えております。

 しかし、先ほども申し上げたとおり、プレコンセプションケアという言葉自体を知らない方も多い現状があるため、まずはこの言葉を知っていただき、男性、女性ともに将来の妊娠、出産を含めた自らの健康について考える意識を持っていただく機会を増やしていくことが大切だと考えております。

 現在も、広報や、またホームページ等で周知を行っておりますが、特に若い世代に、機会を捉えてさらに周知啓発を行ってまいりたいと思います。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 再質問です。

 若い世代に、確かに若い世代に一番必要だと思います。妊活を考えてからでは間に合わない。私の場合は、高齢でしたけれども、本当に30代からスタートして、10年たってもなかなかできないという方はいらっしゃいます。性教育と同じレベルで、将来妊娠のための体づくりを学んでほしいと思います。

 先ほど竹内健一議員の質問の中でも、人間ドックに関して丁寧に答弁いただきました。私は、人間ドックと同じくらいの価値があると思っています。

 月経不順を放置しがちな20代、ここを逃してしまうと大変なことになります。例えば、成人式であったり、同窓会の中であったり、もう一歩踏み込んだ取組、そういったものを行ってほしいと思いますが、こちらを聞いて、いかがでしょうか、市長。

○議長(丸山正昭議員) 

 市長。

◎市長(小泉俊博君) 

 大変重要なことだと思います。

 庁内でのタイアップ、また、学生をターゲットとした連携も含めて、どのような啓発ができるのか、現在も検討しておりますが、これからもしっかり対応していきたいと思います。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 女性の社会進出が伴ってきまして、結婚、婚約率、結婚率の低下、晩婚化、妊娠の高齢化、こういったお話を今日させていただきました。結婚適齢期という言葉はもう死語かなとは思いますが、妊娠には適齢期があります。医学・医療がどんなに発達しても、どうやら生殖年齢は40歳までのようです。仕事に頑張る女性が妊娠を望んだときに、いつでもケアできるような、そういった手厚い支援を望んでいます。

 小諸市は、手厚い支援のほうだと思います。それをもっと一歩踏み込んで、ケアしていただき、そして、周知していただきたいと思いますが、広報こもろ、こちらは何度も言っていますが、なかなか私の手元には届きません。この広報こもろ、それからホームページでの告知、そういったもの以外にLINEの登録、こちらも3,300人ぐらいですかね、現在。こちらも増やしていかなければならないと思います。

 ぜひともこのあたり、もう一歩踏み込んで周知していく方法、何か打開策は無いでしょうか、企画課長。ぜひとも周知、ここに関して届くお知らせ、届け方、今一歩踏み込んだ、回覧板を手にすることができない若者たちにどうやったら届くか、このあたりの周知方法、何かございますでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 企画課長。

◎企画課長(山浦謙一君) 

 誰もが望んでいることで、企画課としても、そういった周知については常に探っているところでございます。

 若者を中心ということですので、当然SNS等を活用した周知については可能な限り対応してまいりますし、前回、清水みき枝議員からご提案の「マチイロ」というアプリの活用についてもぜひ周知を続けていきたいと思いますが、やはり口コミとか、そういったところが、今の若い皆さんには非常に刺さるところだと思いますので、その辺で何かいい対策はないか、またご提案等いただく中で、企画課としても取り組んでいければと考えております。

 以上でございます。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 口コミ、そうですね、うわさ。小諸市は、うわさのスピードが物すごく早いと思います。その風、波に乗るように、口コミというものをもっともっと増やしていったりすることで、たくさんの方にLINEを登録していただくこと、これもとても大切なことだと思っています。

 不妊治療を行っている人というのは、こっそり、必ず周りにいます。それは入籍をしている、していない、かかわらずになります。今は事実婚という方も増えていまして、私の場合は、考え方がちょっと逆でして、不妊治療をするために入籍をしました。そういった時代でした、まだ2年前まで、3年前まではですね。入籍をしないと、夫婦にならないと体外受精ができない、そういった条件の中でした。

 今はそこが多様性の時代になり、変わってきているところがありますが、周りにも必ずいるということで、ぜひとも、まずは市の職員の方に目を向けていただきたいなと思います。

 最後の再質問になりますが、総務課長、市の職員への対応はどうでしょうか。

○議長(丸山正昭議員) 

 総務課長。

◎総務課長(春原信行君) 

 市の職員につきましては、国の制度化と合わせまして、令和4年1月1日から、不妊治療の休暇制度を導入しております。これにつきましては、年間で5日間、体外受精、先ほどの顕微授精も含めまして、ここにつきましては年間で10日間の範囲内でということになっておりますが、正職員、会計年度任用職員も同様の運用としておりますので、こういった制度をご利用いただきながら、ぜひ不妊治療のほうを進めていただければというふうに考えております。

○議長(丸山正昭議員) 

 清水みき枝議員。

◆1番(清水みき枝議員) 

 急な振りにもかかわらず、お答えいただきましてありがとうございます。

 以上で私の質問を終わりにします。

© 2023 長野県小諸市議会議員 幸笑みらい
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