『学校間の交流の必要性と地域での場づくり』 (田邉久夫)
R5年九月定例会
1、小諸市学校再建計画について
(1)芦原中学校区の再編はどうか。
①統合前の交流が必要と思うがどうか
②イベントの交流は小学校の交流に有効だと思うがどうか
③地域と学校の交流が必要だと思うがどうか
令和5年9月6日
◇ 田 邉 久 夫 議員
○議長(丸山正昭議員)
それでは、次に、一括質問一括答弁方式により、11番、田邉久夫議員の質問を許します。
11番、田邉久夫議員。
〔11番 田邉久夫議員 質問席〕
○11番(田邉久夫議員)
議席番号11番、田邉久夫でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告順に質問いたします。よろしくお願いいたします。
児童生徒がよりよい学校生活を送るため、統合前から交流の機会を設け、親睦を深めていくことも必要ではないかと思います。また、児童生徒のほかにも、おのおのPTA等の連携を図ることも重要ではないかというふうに思っております。
そこで質問です。
件名1、小諸市学校再建計画について。
要旨(1)芦原中学校区の再編はどうか。
質問事項①統合前の交流が必要と思うがどうか。
質問事項②イベントの交流は小学校の交流に有効だと思うがどうか。
質問事項③地域と学校の交流が必要だと思うがどうか。
以上で、一括質問を終わります。
○議長(丸山正昭議員)
ただいまの質問に対し答弁を求めます。
教育長。
〔教育長 山下千鶴子君 答弁席〕
○教育長(山下千鶴子君)
議席番号11番、田邉久夫議員のご質問に答弁いたします。
件名1、小諸市学校再編計画について。
要旨(1)芦原中学校区の再編はどうか。
質問事項①統合前の交流が必要と思うがどうか、に答弁いたします。
これまでもご説明しておりますとおり、子どもたちの資質・能力を育むために、小諸市は小中一貫教育を推進していくことを決定いたしました。子どもたちの育ちは連続の中にあり、資質・能力の育ちは成長の段階を追ってなされるものであります。
子どもたちに育てたい資質・能力に非認知的能力があります。意欲とか、協調性とか、粘り強さとか忍耐力とか、知識・技能と言われる認知能力と違って、測定できない個人の特性による能力でありますが、よりよい人生を生き抜くための重要な学力であると考えています。特に、取り組んでみようとする意欲、コミュニケーション能力、人間関係形成能力等、これらは仲間づくり、そして同年齢はもちろんですが異年齢等多くの人々との交流の中で育まれます。小学生が中学生と交流することで、先輩の兄さん、姉さんに憧れ、ああなりたいなと願うことは、小学生にとって取り組んでみようとする意欲を育みます。
中学生には、後輩たちのリーダーとしての意識を持つことで、年長者としての自覚、自制心や協調性、それから計画的に物事を進める力を養います。また仲間と心をつなげ、意思を伝え合い、共感し、理解し合う経験を重ねることはコミュニケーション能力を、また、他者と協調しともに取り組むことは、人間関係形成能力を育みます。
小学生と中学生の交流や学校内、他の小学校との交流は、非認知的能力の向上を図る意図的・継続的な取組と言えます。学校再編にかかわらず、小学校と中学校の交流、それから他の小学校との交流は、小諸市全体で進める必要がございます。
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けは5類になり、やっとコロナ前に近い状況まで戻ってまいりました。現在、校長会と小中一貫教育の進め方を協議中でありますので、小中学校と調整を行い、両中学校区で交流が活発となるような取組を進めていきたいと考えております。
質問事項②イベントの交流は小学校の交流に有効と思うがどうか、についてお答えします。
先ほども答弁しましたとおり、子どもたちの資質・能力を育むために交流は有効な手段であると考えています。学校内の仲間の交流は比較的実施しやすく、様々な方法が考えられます。一方、校種、学校を越えての交流には幾つかのハードルがあると認識しております。それらのハードルがある中で交流を開始するきっかけとしては、イベントでの交流が有効であると考えています。
先進地事例を少しご紹介いたします。
小学校卒業後、同じ中学校に進学することとなる複数の小学校の事例でありますが、5年生が田んぼの授業を一緒に実施する。また、6年生は修学旅行を一緒に行い、小学校間での児童の交流の機会を取り入れている等の事例でございます。ふだんの生活とは違う仲間ができることで、コミュニケーション能力、人間関係形成能力を育んでいることが想像できます。また小学生のうちから交流し、仲間意識を持つことで、スムーズな中学校進学につながっているともお聞きしております。
ほかにも、小中の合同運動会を実施している事例もございます。中学生が小学生と一緒にできる種目を考え、種目説明や練習、当日の運動会も中学生がリーダーとなって実施するなど、中学生にとっては小学生のために取り組もうという意欲を養い、小学生は自分たちのために活動してくれる中学生の姿は、ああなりたいという憧れにつながります。
学校外の仲間づくりは、学校のイベントだけではなく、育成会活動や市民まつりの際にも役立つ可能性がございます。子どもの育ちのために多くの交流の場づくりを進められるように、検討してまいります。
続いて、質問事項③地域と学校の交流が必要と思うがどうか、についてお答えします。
子どもたちの資質・能力を育むためには、地域の方の力が非常に重要であると考えており、これまでも様々な場面でご協力をいただいてまいりました。現在も、学習ボランティアによる児童生徒への指導、部活動指導員による部活動指導、地域の見守り隊による通学路の安全指導など、地域の方のご協力をいただいております。ふだん接している教員以外の大人が子どもたちと接し、違う視点で子どもの成長を捉えていただいております。その時々の様々な方からの声がけ、これはどんなにか子どもの心に響いていることでしょう。自分を見てくれている、次もやってみようという意欲を喚起することも、また、自分を認めてもらえた喜びが、自分もまんざらではないとの自己肯定感を育てる。それらのことは、その後の生活を自ら向上させていく原動力につながっていくと信じております。
地域の方がご自身の活動を、趣味やライフワークなど、学校という場を使って実施することができれば、単発的な出会いを超えて、日常的で継続的な交流へとつながり、地域の方々との関係性も深まることが期待されます。公共施設の複合化の観点からも、各校に地域交流スペースを用意することで、活動の場がたまたま学校になり、その中で自然と交流が生まれる。その活動が地域の方の生きがいにつながり、児童生徒の育ちにつながる。そんな場づくりをしていきたいと考えております。
本席からの答弁、以上といたします。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員、再質問はよろしいですか。
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
議長、あらかじめお断りしておきます。1、2、3は関連質問がありますので、含めての質問でよろしいでしょうか。
○議長(丸山正昭議員)
はい。
○11番(田邉久夫議員)
ありがとうございました。
この統合という言葉は、何年前か分からないですけれども、北保育園と芦原保育園が一緒になったのが多分小諸市で初めてでないかなと思いますね。また、この3小学校が合同になって、小学校が1つになるというのも初めてのケースだと思うんですよね。
千曲小学校、坂の上小学校、水明小学校という学校には、それぞれの歴史文化とかいうものが多分あったと思うんですよね。その文化が恐らく、ちょっと違ったものがあったような気がするんですよね。それが統合してやっていくということに対しては相当なギャップがあると思うんです、学校間に対して。学習の方もそうだろうし、課外授業のやり方もそうだろうしということの中で、今回、そういうもろもろがあるのでこの質問を選んだんですけどもね。
ちょっと私事で申し訳ないんですけれども、私、20年ぐらい前にわんぱくキッズスポーツ少年団という団を立ち上げたことがあったんですね。その頃は、ちょうど子どもたちが減っていくような状態だったので1つの小学校ではチームが組めなくて、いろんな学校の子が来てくれたんですよね。だけど、やっぱり最初に言ったのは、学校に通ったお友達の顔が見えないとか、同じクラスだといいとかということがあったので、それをだんだん解消してくためにいろんな方法を取っていったんですけども、その中で、やっぱり野球というものを通じながら、その交流がだんだんと毎回毎回やるごとに生まれてきたというのが事実だったんですね。
それがたまたま勝っていく、負けていくというそういう繰り返しの中で、やっぱりそのチーム力というのが上がってきて、それから考えると、そのときに中には甲子園へ絶対行きたいという子もいたんですよね。もう20年もたった今になってもそうなんだけれども、それで甲子園に行けた子が5人ぐらいいたんですよね。そういうこともあって、今でも続いているんですけれども。
だから、僕は交流をするということがどれだけ大事だということは、身をもって知っているんですよ。特に、学年が違うということあるので、この間も同僚の質問で千曲小学校のみどりの少年団ですか、そんな話があって、あれは一つの例として千曲小学校単体でやっているものですよね。ああいうものをほかの、例えば、坂の上小学校とか水明小学校とか、その学年を合わせてそういうものを一緒にやるということも一つの交流ですよね。そういうものがいろんな場面で出てくればおのずと、子どもたちのことなので息が合うなというふうに思うんですよね。
私たちの頃は統合なんてなかったので、もう小学校を卒業すれば芦原中学へ行くんだよと分かっていたので、その頃は千曲小学校と坂の上小学校と、あの頃は 小学校といったかな。それが一緒になって坂の上に行ったから、6年間をいろんな経験をしていったからある程度友達もできたんだけれども、今度は1年生の学年同士が一緒になっていくということもあり得るわけですよね。 5年後になるということはね。そこに行って初めて友達付き合いするというのはなかなか難しいですよね、その区が大きいから。
そういうことを避けるためには、どういう交流をしていって、「よーいどん」したときに、教育長がいつも目指す世界に通用するような子どもたちを育てたい、教育したいというところに行き着けるかといういうことになると、やっぱりふだんからの交流を大切にしなくちゃいけないなということで、いろんな交流の仕方があるとは思うんですけれども。
そんな中で、今、答弁なさったように、例えば、交流前の交流が必要なんだけれども、今、イベントの交流は必要だったと思うんだけれども、あと運動会とかあります。だから、教育委員会のほうでこんな交流はあるかなということはありますか。考えは。
○議長(丸山正昭議員)
教育長。
○教育長(山下千鶴子君)
お答えしたいと思います。
幾つか今も交流してはおりますが、例えば、6年生は3学期にはもう中学が視野に入りますので、そういう形で中学校へ行く、これが小中の交流になりますが。小学校同士というとやっぱり地域での交流とか、今おっしゃったスポーツ団体とか、あるいは習い事で交流したり、またお祭りとか市のいろいろなイベントで仲間ができるというようなこともあります。
今日、連絡があったことですが、9月には中学校で文化祭がございます。芦原中学校の梅花祭ですね。ここに3小学校を招待するという案内が今日届きましたという連絡が参りました。3小学校がいよいよ集まりますね。そこで、芦原中学校の先輩たちの歌声を聞いたり、また文化祭のびっくりするような世界を味わうわけですが。そんなことも今、小中一貫で交流を大事にしようということで動き始めております。
以上です。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
そういうことだと思うんですよね。やっぱり5年間のスパンありますので、これはあれはと慌てなくてもいいと思うんですよね。例えば、今のイベントの交流の中においては、運動会というのもひとつのメインなので、同じ運動会でも特色あるので、例えば、今年は1、2、3年生のクラスだけを一括でやってみようかとかいう、そういう試みもいいように思うんですよね。
今、教育長おっしゃったように、統合して上の人のことを見て育つというのは、とてもそれは私も以前、去年でしたっけ東京と千葉へ行ってそのことはよく承知しているんですけれども。ただ、ここで言う初めての今回の統合ということに当たっているので、何がいいか分からないということが多分あると思うんですよ。どうやったら一番いいのかなということがあると思うんですよね。
その辺のところをどういうふうにクリアしていくかということがあるんですけれども、その辺のところは何か、今言ったようにこっちから組んでいくのか、例えば地域の声を聞いて、こういうふうにやっていくのかということをしていくのかどうかということは、お考えです、何か。
○議長(丸山正昭議員)
教育長、
○教育長(山下千鶴子君)
具体的に今すぐお答えできなくて申し訳ありませんが。
そもそも統合なんですけれども、新しい学校をみんなでつくるという意識で、芦原中学校に新小学校ができるわけです。それぞれの文化はもちろんございます。小学校と中学校の文化も随分違うわけですが、小学校同士も様々な特色ある活動をしています。先ほどお話にあったみどりの少年団も、かつては全小学校で行っていた経験がありますが、だんだん行事精選の中で、今、千曲小学校4年生が一手に引き受けてくれているということで。今おっしゃったように、統合するに当たってはそういうものも、昨日もそんな答弁をした覚えがありますが、その前にそれぞれの学校でやっていることを紹介し合うような会とか、一緒に合同でできるかオンラインになるか様々な方法はあるかと思いますが、そういうことはいいなということは思っています。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
一番手っとり早いのは、学校間の交流というのが一番近いと思うんです。学習交流というんですかね。例えば、坂の上小学校へ集まってそのクラスだけやってみるとかという、そういう試みもあるだろうし。
私はちょっと今思っていることがあって。小諸市の高齢化率というのはもう34%ぐらいになっているのかな。そういうことで、ちょっと読んだことがあるんですが、高齢者のホームというんですかね。そこへ行って訪問すると、お年寄りが急に元気になったりとか、痛いところが治ったりとかという、そういうほほ笑ましい記事が載っているんですよね。
ですから、これからは高齢者を大切にするということはあるんですけれども、そういうことをひとつの題材として、3校が一緒になって、高齢者を訪問して高齢者と触れあうということも、その中ではお互いの顔がよく見えていいかなと思うんですよね。そして、できれば、今高齢者が多くなっているので、少しでもそういうことを経験して、おばあちゃんたちのお手伝いをしたいなとか、面倒見たいなという子が出れば、今問題の介護士不足も解決するかなという、そういうこともあるんだろうけれども。そういう小さなことから始めていっていいんだろうかなと思うんですけれども、そういうことというのはもう、例えば来年からこういうことはできるかなとか、やってみようかなという、そういう計画というのはあるんですか。
○議長(丸山正昭議員)
教育長。
○教育長(山下千鶴子君)
まだ、今そこまで至っておりませんが、それぞれの学校で、提案方式でどんなことができるか今考えているところでございます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
私がやっぱり一番心配しているのは、3校が一緒になるということで、いろんなお子様がいると思うんですよね。例えば、こういうことについていけなかったりとかいろんなケースが出てくるわけですよね。そういうお子さんにとっては、やっぱり非常にまずい結果になるのかなというふうに思うので、私は教育畑じゃないけれども、どういうふうな交流を一番最初にやっていったら、そういうことがなくなってよくなるのかなということをまず最初に考えて、ひとつやってみればいいのか、やっていただければありがたいかなと思うんですよね。
そうすることによって、子どもたちに自信がつくということもあるし、こういういうことでいいことあるんだということが分かってくると思うんですよ。ただ、統合が近いからすぐやりましょうって言っただけでも、これはちょっと無理があるような気がするんですよね。そういった面では、早め早めのその行動が大事じゃないかなと思うんですよね。
それと、もう一つ大事なのは、親御さんの気持ちというのもあると思うんですよね。先ほども言ったように、3校が一緒になって小学校の学校区というのがなくなるわけなんですよね。その学校がなくなるということは地域のあれもなくなってくる、また新しい からということになるので、その辺も含めた中で、親御さんの心配事もあると思うんですよ。
例えば、ちょっとうちの子はこんなだから心配だなとかいうのがあると思うので、そういうところの解消ということも、まだこれから考えていくということでしょうか。
○議長(丸山正昭議員)
教育長。
○教育長(山下千鶴子君)
PTAとしても、そういうことは今課題に挙がっていると思います。また、先ほどおっしゃっていましたが、やっぱりみんなが知り合いになれる、仲よしになれる、そんな交流を小学校、中学校との調整を行いながら、これから指導していくというところでございます。
また、3小学校が1つになるということで、宝は、今まで1つだったものが3つ分受け取れるわけですから、交流を大事にして、それぞれの学校の文化を理解し合うというようなことを、親御さんももちろんですが、子どもたちもやらなければいけないと考えています。順次計画してまいりたいと思います。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
交流ということを一言に言ってもなかなか難しいということはあるんですけれども、私たちもよくいろんな学校が違う子たちと一緒に仕事というか、やったりすることもあるんですけれども、意外と話してみると、知らない同士でもそのことについて通じて仲よくなったりという場面も見ていますので、どっちかというと、早めにそういうことをしていただいたほうがいいのかなと思うんですよね。
これから考えるというのでは、私的にはちょっと遅いかなと思うんですよね。もうあと5年後にはそういう●●が出てくるわけですよね。ましてや今、建設の問題とかいろいろ入っているので、それと並行してやるわけにはいかないので、できるだけそのできるところから手をつけていただきたいと思うんですけどね。そういうことであれば、ぎりぎり間に合って、統合のときにみんなと仲よく教鞭が取れるのか、あるいは一人ひとりのあれをするのかなというふうに思うんですよね。
最終的には、やっぱり何ていうかな、学校の統合による魅力ある学校づくりということにおいては、児童生徒が集団の中で多様な考えに触れて、認め合い、協力し合い、切磋琢磨することを通じて、一人ひとりの資質や能力を伸ばしていく学習環境がやっぱり大事だと私は思うんですよね。そこに行くためには、いま言ったように「よーいどん」のスタートで、そこに入っていかなければいけないと思うんですよね。
だから、そういうことをするのは初めてのことだから、なかなか手探りの状態ではあるんだろうけれども、しっかりと、ここはこうしていくんだよ、こういう交流をしていくんだよという計画を立てて、早め早めの行動をしていただければありがたいかなと思うんですけれども、どうでしょうか。
○議長(丸山正昭議員)
教育長。
○教育長(山下千鶴子君)
おっしゃるとおりでございます。皮切りが今度の9月の中学校の文化祭ですか。そこで3小学校行き会いますので、そこでの世界をうまく広げられるようにアドバイスしたいと思います。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
このことで私もいろんなことを調べてやったときに、アンケートをそのときに取っていただければ一番ありがたいんですけれども、やっぱりそのアンケートを取っていただくってことも、ちょっと要望しておきたいと思うんですよね。こういうことをやってよかったということで。大体大方全国を見てみると、ああ、よかった。こういうことを一緒にできてよかったという答えが返ってきていました。だから、そういうことはいいことは分かると思うんですよ。だから、早めにその辺をしっかりやっていただけるようにお願いをしたらいいかなというふうに思いますので、そんなことで、いろいろ進めていくのは大変だろうけれども、やっていただければなと思います。
私も あったんだけれども、ちょっとご父兄の皆さんも不安だなというところが結構あるんですよね。知らない子と一緒に学校に行くということに対して、大丈夫かなと。幼稚園の場合でしたら小学校行く前だから、いろんな幼稚園から坂の上小学校へ行ったり、いろんな幼稚園から水明小学校へ行ったりということで、慣れていくんですけれども。ちょっと小学校の場合にはなかなかそうはいかないというような、親御さんたちの意見もあるようですので、そこら辺ところもやっぱり聞いていただければありがたいかなというふうに思いますので、ぜひその辺は、そんな形でいければありがたいかなと思うんですけれども。
あと、例えば運動会の交流なんていうのは無理ですかね。各学校の運動会を1つのところでやるとかいうイベントというのは、なかなか無理なことなんでしょうかね。
○議長(丸山正昭議員)
教育長。
○教育長(山下千鶴子君)
無理とか無理ではないということではなくて、計画の仕方によっては様々なことが考えられると思いますが、運動会はそもそも体力向上、そして規律を育てる様々な目標があって各校で実施しています。今、同時開催が運動会の場合4校、これから秋に2校が運動会ということで、そんな時期の違いもあったり、様々調整していく必要もございますし。
また、教育課程についてはこれから、今やっと校長会で各校の課題というのを洗い出し始めたところでございます。1か月に1回の校長会でございます。毎回校長会を続けていって、ほぼ今年度中にはおよその方針を目指したいということでございます。そして、そのときに今度は、それぞれ各校から研究主任やその他様々な係等の方々に参加していただいて、委員会が設置されて、またそこで行事についてとか交流についてとか考えていくところです。私の一存でこうしましょうとか、大事なものはお伝えするけれども、みんなで考えていきたいと思っています。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
教育長、そういうふうな答えが来ると思って私は言いました。じゃ、私のほうから逆に提案します。一番手っ取り早いができるかどうかですけれども。
毎年8月の第1土曜日、ドカンショがありますよね。このドカンショに3校合同で出るということはどうでしょうか。踊りに参加するというのは。それは多分、一番交流するということで早いような感じです。私はそういうところから始めてもいいのかなと思ってはいるんですけれども。それが、やっぱりほかの友達の顔が見えてなかなかいいなと思うんですよ。
例えば、小学校が違うといっても親戚の子が行っているとか、そういう子たちもいるじゃないですか。そういった面で何回か続けていけば、ドカンショは皆で合同で出るんだなということが分かるので、そんなことを私は思うんですけれども、いかがですか。
○議長(丸山正昭議員)
教育長。
○教育長(山下千鶴子君)
私も踊り大好きでございます。そういうこともご意見として承って、また校長会でも紹介させていただきます。ありがとうございます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
金井部長さんにちょっとお伺いしたい、当然で申し訳ないんですけれども。今のドカンショにそういう大きな団体が出ることで何か不便さってありますか。その警備とか何とかということに対しては。
○議長(丸山正昭議員)
産業振興部長。
○産業振興部長(金井圭二君)
お答えいたします。
団体が大きい小さいというのは特に関係はないと思います。ちなみに、小学校の皆さんにも参加していただいておりますが、今までの事例を見ると、基本的にはクラス単位とかそんな感じで、参加していただいているのかなというふうに思っています。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
ありがとうございました。
そんなこともひとつ参考にしながら、来年あたりやっていただければいいかなと思いますので、早いほうがいいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございます。
それでは、件名2の小諸義塾高校、これ仮称ですが、開校について質問したいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
これも小諸商業と小諸高校が一緒になるということで、小諸商業のほうに来るということが大体のことで分かっているんですけれども。今、分かっているところの内容でお話をいただければありがたいかなと思いますので、よろしくお願いします。
件名2、小諸義塾高校(仮称)の開校について。
要旨(1)開校に向けた市の関わりについて。
質問事項①新校の学びのイメージとして地域連携が掲げられているが、市としての関わりはどうなっているか。
質問事項②新校に通う生徒の学校外の居場所づくりについて、市として考えていることはあるか。
お願いします。
○議長(丸山正昭議員)
答弁を求めます。
市長。
〔市長 小泉俊博君 答弁席〕
○市長(小泉俊博君)
11番、田邉久雄議員の質問に対して答弁をいたします。
件名2、小諸義塾高校(仮称)の開校について。
要旨(1)開校に向けた市の関わりについて。
質問事項①新校の学びのイメージとして地域連携が掲げられているが、市としての関わりはどうなっているか。
答弁をいたします。
長野県教育委員会では、社会の大きな変化と急激な少子化の中でも、将来にわたって高等教育の学びの質を保障していくことが次世代に対する現役世代の責任と認識し、新たな学びの推進と新たな高校づくり、再編整備を両輪として、一体的に高校改革に取り組んでいると伺っております。
そのような中、小諸商業高等学校と小諸高等学校について、今後両校の学校規模の縮小化が避けられない状況の中、できるだけ早期の統合が必要であること。施設の整備期間を考慮するとともに、全ての生徒が自らの夢に挑戦することのできる新たな学びを実現する新たな高校づくりとして、令和8年度を新校の募集開始年度とし、現在、統合に向けた整備を進めていると小諸新校再編実施計画懇話会の中で伺っています。
この小諸新校再編実施計画懇話会には、小諸市からは副市長と教育長もメンバーとして参加をしており、統合後の新校についての議論に加わっております。また、今回の統合案が示される以前から、統合に向けた検討組織にもメンバーとして加わり、地元行政の立場で議論に参加させていただいております。
小諸新校(仮称)小諸義塾高等学校は県立高校となりますので、実質的な運営などは長野県ということになり本市の所管ではありませんが、この新校では、学びの柱として、地域と連携した学び、学科・教科横断的型の学び、本物に触れる学びの3つを掲げています。本市としましては新校の開校に伴い市内の高校が1校となり、市内における高等教育の充実の重要性が一層増してくることから、新校で掲げる学びの柱「地域と連携した学び」の部分について、本市としてできる限り支援を行いたいと考えております。
現在、小諸商業高校、小諸高校の両校長先生をはじめ、統合に関わる先生方と情報交換する中で、高校側が掲げる地域連携について、本市としてどのように関わっていけるかについて検討しているところでございます。新校に通う生徒の皆さんが、この小諸の地で期待と希望を胸に学生生活が送れるよう、少しでもお役に立てればと考えておりますので、引き続き、関係者、関係団体との情報交換、情報共有を積極的に行ってまいりたいと考えております。
次に、新校に通う生徒の学校外の居場所づくりについて、市として考えていることはあるかについて答弁をいたします。
現在、多極ネットワーク型コンパクトシティのハード整備の一環で、図書館、市民交流センター、こもテラスなど公共施設を整備し、市民の皆様をはじめ多くの中高生の皆さんにご利用をいただいております。特に、こもテラスの1階に整備しました多目的スペース、コモールひろばについては、図書館の学習スペースとは違う用途で、平日、休日を問わず多くの中高生にご利用いただいている状況であり、中高生の居場所づくりにも寄与している施設であると考えています。
新校に通う生徒に特化した居場所づくりのための施設を、市として新たに整備する予定はございませんが、現在ある施設を有効活用していただくとともに、引き続き中高生の皆さんが安心して利用できるよう、施設管理、施設運営を行ってまいりたいと考えております。
件名2ついては、本席から以上でございます。
○議長(丸山正昭議員)
再質問、田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
お願いします。
今、答弁書の中で懇話会のメンバーに副市長が入っているということで、副市長にお伺いしたいと思うんですけれども。このあたりの係わりは、これまでの懇話会の係わりとこれまでの経過について、可能な限りちょっとお願いしたいんですけれども。
○議長(丸山正昭議員)
副市長。
○副市長(田中尚公君)
お答えさせていただきます。
小諸新校再編実施計画懇話会につきましては、先日で計16回を数え、多くの協議を重ねてまいりました。その構成員は、自治体、産業界、学識経験者、地域代表、同窓会、PTA、学校関係者の代表と再編対象校から生徒会、教諭、校長で構成されております。
小諸新校再編基本計画を進めるに当たっては、県教委の高校教育課、高校再編準備室と連携をし、懇話会の部会としては 検討部会、さらには長野スクールデザインプロジェクト(通称NSD)の部会も立ち上げ、現在は、プロポーザルにより選定された設計業者により、基本設計の検討が進んでいる状況でございます。
この間を振り返りますと、専門家による講演や意見交換、また新校に期待する生徒の皆さんの意見発表は、新校に対するご提案、また先生方からの学校視察報告をはじめ各種提案がございました。また小泉市長や学識経験者の皆さんからは、まちづくりに関するプレゼンテーションを行っていただいたり、両校生徒によるワークショップ、両校共催による小諸未来義塾によるシンポジウムの開催など、まちづくりや地域連携などについても、その都度深掘りをさせていただいております。直近では、NSDプロジェクトの設計者による地域に開かれた各種ワークショップの開催では、地域の方々を交えて、新しい学びについて多くの意見交換を重ねております。
小諸新校の学校像の基本理念といたしましては、「実践的な学びを通して本物に触れ、年齢や立場を超えた様々な人たちと多様な進路を志すもの同士が共同して学ぶことで、新たな社会や価値観を創造する人を育む」であり、また、教育方針のひとつとしては、「地域をフィールドとした協働的・探求的な学びを通して、地域の発展に貢献できる課題発見力が探究力を育む」とございます。現在までも両校においては小諸市内で各フィールドワークを重ねており、地域に根差した活動は両校の伝統でもございます。
新校は地域を舞台に、このような多様性を重視して、グローカルな視点で未来を創造するサンカ融合校になってまいるというふうに思います。既に施設設計の素案の中には、地域と連携するスペースの配置や音楽ホールの在り方など、地域の方々も利用できる施設設計の検討も進んでおり、今までにない県立高校としてはすばらしい新たな試みが検討されております。
特に地域と連携した学びにつきましては、市といたしましても前回、再編実施計画懇話会で地域連携に関するご提案を申し上げ、その後、両校の先生と市企画課で検討を深めております。こうした地域連携については引き続きより具体的に、さらに関係者、関係団体の皆様の参画をいただきながら、積極的に進めてまいりたいと思います。
以上です。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
ありがとうございました。何か前の学校統合に結構参考になるような、感じるところがあったような気がしますけれども。今やっているということですので、また、情報が入りましたらお知らせ願いたいと思います。
今もありましたけれども、市として現在取り組んでいることは何かありますか。分かる範囲でよろしいですけれども。
○議長(丸山正昭議員)
企画課長。
○企画課長(山浦謙一君)
お答え申し上げます。
先ほど市長答弁、また今ほど副市長からお話あったとおり、現在企画課が窓口となりまして小諸商業高等学校、それから小諸高校の校長先生をはじめ統合に関わる先生方、また長野県教委、それから関係者と情報交換を行っているところでございます。その中で、先月末には、現在軽井沢高校さんが非常に地域と連携した取組を行っておりますので、そういった先生方と視察に行って、どんな自治体連携があるのかということで学習をしてきたところでございます。
また、この秋、11月7日に予定しておりますが、学校説明会の開催に当たって、市の広報でちょっとPRをしたいということで、そういった告知を兼ねて新校に関する市民周知ということで、広報の原稿等の作成を現在進めているところでございます。
いずれにしましても、引き続き新校開校に向けて関係者それから関係団体との情報交換、情報共有等を積極的に進めてまいりたいと、そのように考えております。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
ありがとうございました。今、途中のことを詳しく説明してありがとうございます。
今、小諸商業高校と小諸高校というのは、小諸高校の皆さんは小諸駅を降りて真っすぐ登っていくし、小諸商業の皆さんは左のほうへずっと流れていくという人流なんですけれども、今度は統合になると、それが左のほうへ、駅を降りて左のほうへずっと人流が流れていくということで、相生町とかそういうところに今度は子どもさんが通う、赤坂とかいうそういう縦の線がなくなるということで、人流が変わると思うんですよね。
たまたま交流センターの図書館もそうですけれども、上から下ってきてあるから入るという可能性もあるだろうし、またこっちへ行っちゃったら、それをわざと越えてこっちが行くかというと、そうでもないということですね。一番の欠点は、信濃鉄道さんもそうですし小海線もそうですけれども、朝は結構あるんですけれども、帰りになると1時間に1本とかいうそういうケースですので、クラブ活動をやっている子以外というのはその居場所がなくなっているというか、学校でうろうろしているとかいう形になるんですけれども。
それが、ある程度今度は大きい単位でそういう形が出てくるので、新しい居場所、交流センター、図書館もそうですし、今のこもテラスのところもそうです。今見る限りいっぱいだと思うんですよね。ほかのところが入る余地がないくらい盛んで、いろんな あってとなると。どこか、もう1か所ぐらいそういうところが駅前の近く、駅周辺にできればいいなというふうに思うんですけれども、なかなか物件等々もなくてその辺のことについては建設部に聞いたほうがいいのかな。その辺の人流の変化に対応する何かそういうあれは、お考えはありますか。
○議長(丸山正昭議員)
建設水道部長。
○建設水道部長(山浦立男君)
お答えさせていただきます。
新校に限らず中高生等、またその皆さんを含む多くの方にご利用をいただく施設整備としますと、市長答弁にもございましたけども、図書館、市民交流センター、こもテラスの1階のコモールひろばなどが挙げられます。図書館や市民交流センターでは静かに勉強し、こもテラスの1階のコモールひろばでは友達同士でしゃべりながら勉強したり飲食をする姿が見られ、機能の分担が図られており、中高生を対象とした施設整備を早急に進めるという状況下にはないものというふうには考えています。
ただし、中高生を含めた多世代の交流、市民や来訪者などの多層的な交流は、現在、まちタネ広場を中心に社会実験として取り組んでいるところでもあり、今後、このような取組については、小諸駅周辺の公共施設の活用のひとつとして、広げていくということも検討してまいりたいというふうに思っております。
以上でございます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
そういうご計画があるようですけれども、今言ったように小諸市も今、統合になるということがチャンスだと思うんですよね。そのいろんなことをとらまえてやっていくということが。例えば、せせらぎの丘にもうちょっとベンチを合わせて、そこで 範囲があるとか、そういうようなことも必要じゃないかなと思いますので。
学生がただぶらぶらするんじゃなくて、ちょっと聞くところによると学校のほうで待機をしている子が結構多いということもあるので。でも、せっかくこういう機会ですから、まちへ出てきてぶらぶらして、まちの中でいろんなことをやっていただくというのも活性化にもなるだろうし、そんなことで、どこかにそういうような学生がいる居場所というものをつくっていただければありがたいかなと思うんですけれども、そんな構想はまだ全然ないですか。
○議長(丸山正昭議員)
建設水道部長。
○建設水道部長(山浦立男君)
ちょっと今のところそういう部分はございませんけれども、今議員のおっしゃる部分も参考にしながら今後の関係、取組があれば、そういった形で進めていきたいと思います。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
ありがとうございます。
最後に、この人流が変わるということで、1つ市民の方から提案をいただいてあるのでここで言っていいかどうか分からないんですけれども。
今答弁ありました、まちタネ広場とかせせらぎの丘でイベントがあるとき、結構お客さんが来て観光客の皆さんも来ているんですよね。懐古園に来るお客さんというのは、向こうの線路を越えたキャッスルの前にある駐車場とか、その向こう側に車を止めて懐古園に来る方が多いんですよね、見ていると。こちらのほうから、駅前のほうからトンネルをくぐって行くという方は、観光客少ないということを聞いていて、でも、まちタネとかそういうところに来てくれるんだけれども。
あっちへ流すにはちょっと仕掛けが必要じゃないかということを言われて、その方に聞いたら、ちょうどトンネルを抜けて向こうへ行くわけですよね。だから、そのトンネルの手前、こっち方にはタイムマシントンネルとかいう名前をつけて、そのトンネルを越えると、出たところに大手門があるから、江戸時代に入ったっていう、そういう そういうイメージがやっぱりいいんじゃないかと。例えば今、 バーチャルのものを用意して、そこを懐古園で散策すると、もっとその観光客が来てくれるんじゃないかなということをちょっとおっしゃっていたのが印象的だったんですけれども。
やるやらないは別として、そういうアイデアを持っている市民の方もおいでになるということもあるので、これからまちづくりをしていくときにちょっと参考にしていただければと思います。よろしくお願いいたします。市長、どうですかそんな感じのところは。もしご答弁いただければ。
○議長(丸山正昭議員)
市長。
○市長(小泉俊博君)
今のご意見はご意見として、また参考にさせていただきますが。いずれにしても、この間、懐古園に来た観光客の方をこちらの駅のほうにどうやって誘導するか。また逆も真なんですが。それはこれまでも、これからもまたテーマとしてしっかりやっていきたいなというふうに思っています。
ちょっと特殊な、本当は懐古園というか小諸城址が完全に鉄道で分断されているという特殊な地形というか、そういうあれもありますので、でもこの三、四年間、まちタネ広場ができることによって人の流れも変わってきましたし、小諸の魅力というのはまたさらに増したように感じますので、いずれにしても、様々な皆さんのご協力をいただいたり、お知恵をお借りしながら、取り組んでまいりたいというふうに思っています。
以上です。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
いろいろと教えていただいてありがとうございました。
以上で私の一般質問を終わりにします。ありがとうございました。
○議長(丸山正昭議員)
以上で、11番、田邉久夫議員の質問を終わります。