市民が納得できる市政運営とまちづくりを』   (中村美奈子)

2023年09月05日

R5年九月定例会
1、決算行政報告書について
(1)小諸市の財政について
①小諸市の財政は健全と言えるか
②市税の収入未済額への対策はどうか
③下水道普及率をどのように捉え、今後の計画と課題は何か
2、心豊かで自立できる人が育つまちについて
(1)音楽のまち・こもろ推進事業について
①音楽のまち・こもろは市民をどのように巻き込んでいるか
3、市民が主体的に参加できるまちづくりについて
(1)戦略的で効果的な行政経営について
①駅前周辺と商店街の活性化に、市民が積極的に参加できる戦略とは何か

令和5年9月5日 

◇ 中 村 美奈子 議員

○議長(丸山正昭議員)

  次に、一問一答方式により、2番、中村美奈子議員の質問を許します。

  2番、中村美奈子議員。

〔2番 中村美奈子議員 質問席〕

○2番(中村美奈子議員)

  議席番号2番、中村美奈子です。

  議長のお許しがありましたので、通告通告順に従い、質問させていただきます。

  今回の9月の定例会は、私にとって初めての決算期ということもありまして、決算について疑問に思うことで、日々、市民の皆さんから疑問、質問の声がありますので、よろしくお願いいたします。

  市長からの報告といたしまして、小諸市で手がけてきた事業が多方面でよい成果が出て、小諸に勢いがあると評価いただいたとありました。私も市外で、すごくそのような声を聞きます。

  しかしながら意外と、小諸市の中ではそのような声が聞かれないわけではないですけれども、あまり聞かれません。どうしてでしょうかというところで、市民と行政のずれが生じているのではないかということもありまして、今回の決算書を見ても、表面上全く問題のない決算書の数値だと思いますが、市民が財政運営に満足しているかといったら、決して満足していないのが現実じゃないかというふうに思います。

  このような視点から見ると、市民が主役の市政運営を本気で考え、市民のために有効な財政運営ができているのか、お聞きしていきたいと思います。

  件名1、決算行政報告書について。

  要旨(1)小諸市の財政について。

  質問事項①小諸市の財政は健全と言えるか。

  伺います。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁を求めます。

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  お答えをいたします。

  自治体の財政の健全性を判断する指標というのはいろいろある中で、財政健全化法においては、自治体の財政状況を客観的に表し、財政の早期健全化や再生の必要性を判断するものとして、4つの財政指標を健全化判断比率として定めております。

  指標の1つ目は、一般会計などの主要会計に生じている赤字の割合を示す実質赤字比率、2つ目は、公営企業会計を含む各会計に生じている赤字の割合を表す連結実質赤字比率、3つ目は、自治体の借入金の返済額の割合を示す実質公債費比率、4つ目は自治体の借入金など現在抱えている負債の割合を表す将来負担比率になります。

  この4つの指標のうち一つでも早期健全化の基準を超えますと、財政の健全化または再生に向けた計画を策定し、早期に改善に努めなければならないということが義務づけられております。令和4年度決算における小諸市の健全化判断比率は、全ての指標において基準を下回る数値となりました。

  また、基本計画における財政目標としております3つの指標、こちらは年度末基金残高、年度末市債残高、実質公債費比率につきましても、目標を十分に達成することができております。

  これらの結果は、令和4年度の決算において小諸市の財政状況が健全であるということを表しているものであります。

  以上であります。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ありがとうございます。健全であるということで、さらにお聞きいたします。

  決算書の歳入済額196億7,639万円と歳出済額185億8,959万円の差引きの残高でありますが、約9億8,959万円ほどのお金の使い道を教えてください。

○議長(丸山正昭議員)

  財政課長。

○財政課長(佐藤雅雪君)

  歳入歳出の差引額になります約9億8,600万円でございますが、繰越しする事業の財源であります2億円を差し引いた7億8,500万円が決算剰余金となります。決算剰余金は、地方自治法等の規定に基づきまして、決算剰余金のうちの2分の1を超える額を基金へ積み立てることとなりますので、5億円を財政調整基金へ積立を行います。残りの2億8,500万円については、今年度予算へ繰越しをすることになります。

  以上になります。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  では、余ったお金は積立に回したり繰越金になるということで、決算上の数字はとても健全だということは理解しました。

  それでは、市民は世代別にいろいろな課題があるんですけれども、支援してほしいことがいろいろあります。市民サービスに使えるお金はあるんですよね。子育て支援、高齢者、障害者、弱者への支援、保育士や介護士や看護師、介護士の給料の値上げ、物価高騰対策などにも使えるということですよね。

  伺います。

○議長(丸山正昭議員)

  財政課長。

○財政課長(佐藤雅雪君)

  これまでご説明をしました現在の良好な財政状況というのは、これまで継続してその健全な財政運営に向けて、収入の確保と支出を抑制しながら効率的な財政運営に継続して努めてきました成果と考えております。

  またこの3年間は、コロナ対策とか物価高騰対策の国の交付金等が市の財政の財源確保に大きく貢献してきたこともあります。これから先につきましては、この国の交付金が縮小をしてまいりますので、財源の確保は、課題となってまいります。

  今後、今、議員がおっしゃっておりましたように、少子高齢化の進行や、エネルギー、それから物価高騰の影響が続くことも懸念されております。高齢者や低所得者等の福祉、それから子育て支援や教育に必要な予算はさらに増加してくる見通しとなります。また、学校をはじめとする公共施設の複合化、長寿命化対策、インフラの老朽化への対応なども喫緊の課題ですので、必要な経費というのは枚挙にいとまがなく、このまま良好な財政状況を維持していくことは困難となってくると予想されます。

  そのため、これまでと同様に財政運営の基本的な考え方に沿って、歳出予算の抑制に努めていく必要があると考えております。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  理解しました。健全な財政といっても、正直、市民のためには自由に使えるお金が少ないということでしょうか。今抱えている小諸市の諸問題から目をそらさないこと、市民の声を聞き、将来の投資をしっかり行うことが大事だと思います。また、市の財政は市民にも理解していただくように努めてもらうべきであり、市民には知る権利があります。

  財政が健全、イコールお金があると思うんです。市民はあれもこれもお願いします。しかしいつまでいたってもなかなか進まない、その繰り返しになっています。家庭での家計簿と違い、財政の財布事情というのは大変複雑です。市民の皆さんにも分かりやすい財政状況をご提示していただきたいと思うのですが、周知などいかがでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  財政課長。

○財政課長(佐藤雅雪君)

  市の財政状況につきましては、今回決算を迎えたわけですけれども、こういった内容につきましても、広報等で市民の皆さんに周知を進めていきたいと考えております。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ぜひ分かりやすくお願いいたします。

  次に、令和4年度の市税決算額は55億2,615万円でありました。市税の未納徴収については行政側も大変ご苦労なさっているとお聞きし、今回の決算でも、収入未済額が1億4,936万円余りで、不納欠損額は2,033万円、合わせて約1億7,000万余りになります。市の財政の根幹をなす市税の未納については、本来ならばゼロという数値が理想ですが、行政としてどのように考えるのか。市税をしっかり納めている市民が納得できる説明が欲しいと思います。

  質問事項②市税の収入未済額への対策はどうか。

  伺います。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  令和4年度、国保税を除く市税全体の調定額は56億9,585万104円、収入済額が55億2,615万328円、不納欠損額が2,033万2,643円、収入未済額が1億4,936万7,133円であり、前年度と比較しますと、調定額はプラス1.75%、収入済額はプラス2.21%、不納欠損額はマイナス21.55%、収入未済額はマイナス9.188%という状況であります。

  午前中の山浦議員の質問の際にもご説明をいたしましたが、新型コロナウイルス感染症の影響による経済状況の低迷から景気が回復傾向にあることや、訪問徴収等滞納整理の実施が可能となってきていることから、収納率が向上してきていると考えております。

  収入未済額を減少させる取組としましても、公平性を確保する観点から、滞納者に対して電話や訪問などによる折衝の実施、また、納税誓約不履行などの滞納者に対する資産調査などを実施し、差押え等の滞納処分をするなど、滞納金額の増加を防ぐ取組を強化してまいります。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  現在、未納徴収などの業務を行う収納管理係というのが成果を上げているという声も聞きますが、今後さらに未済額を減らすための課題は何かありますか。

○議長(丸山正昭議員)

  市民生活部長。

○市民生活部長(大森宏之君)

  今年の4月から、去年までは収納管理室という一つの課であったものを、去年までは1課1係という小さな規模の組織だったもので、それでは、やはり人員の配置とかそういった部分でちょっと課題がございまして、今年4月からは、税務課の中の収納管理係ということで組織への変更をしました。

  業務の内容については特段変わってございませんけれども、デメリットでありました、そういう協力体制がなかなか小さな組織だと取れないということがございましたので、税務課におきましては少し大きな課でございましたので、税務課内の係以外の協力体制もできるということもございましたし、あと、今年4月から1名、会計年度職員でございますけれども徴収員を1人増員して、徴収に当たっております。その関係もありまして本年は、7月時点では、前年度比の比較で、市税の徴収率は2.9%ほど、現在のところ上がっているということで、これが組織の機構改革によるものかどうなのかというのは、まだ始まったばかりなので、それが功を奏しているということは断言できませんけれども、数字としては今のところ順調に今年は推移しているというような状況でございます。

  以上でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ぜひ市民であれば納めるべき税金ですので、未納が増額にならないようによろしくお願いいたします。

  次に、下水道の普及率は市町村の文化水準と言われます。小諸市として市民の生活と直結しているインフラ整備計画の目標はどこにあるかお聞きしたいと思います。100%を目指しているのかお聞きします。

  質問事項③下水道普及率をどのように捉え、今後の計画と課題は何か。

  お聞きします。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁願います。

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  本市の生活排水処理対策は、公共下水道事業、また、農業集落排水事業、浄化槽設置整備事業、この3つで行っておりまして、人口ベースで算出します普及率は、事業合計で99.2%となっております。

  農業集落排水事業による施設整備は既に完了し、公共下水道事業においても計画的な施設整備は完了に近づいております。

  公共下水道計画区域内の未普及地区は、利用者密度の低い土地が多く、今後の施設整備における経済性の確保が課題であることから、区域からの除外も選択肢として、令和3年度、4年度で工事計画を策定いたしました。今後は、計画を実行することで、早期に施設整備の完了を図り、事業運営における重心を維持管理に移していきたいと考えておるところであります。

  また、公共下水道事業、農業集落排水事業による集合処理区域以外における浄化槽設置整備事業では、利用者が行う設置工事に対する補助金制度を継続するとともに、集合処理区域における下水道使用料の負担との調整対策となる維持管理補助金制度の案内を通じて普及拡大につなげてまいりたいと考えております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  普及が進んでいるということで、普及率から見ると全国でも上湯、上位であるということで、99.2%ということですが、残りの0.8%約300人ほどの地域の方々への整備計画等、終了年数というのはどうなっているでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  建設水道部長。

○建設水道部長(山浦立男君)

  お答えいたします。

  公共下水道事業では、作成しました工事計画を実行することで、今後4年、5年を目途として小諸市が主体的になる施設整備に一定の区切りをつけたいというふうに考えております。

  また、浄化槽による整備は、利用者の皆様に設置工事と運転管理をお願いするものですので、補助制度の内容説明を通じて、協力を依頼し、普及率の上昇を図るとともに、公共下水道、農業集落排水の地区においても、敷地内の機器整備と配管工事は利用者の皆様の負担となりますので、広報や個別対応を行うことで、事業全体の利用率の上昇にも力を入れていきたいというふうに考えております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  先日も市内の方に、自分の地区の下水道整備をお願いされたんですけれども、その方のように、地区に浄化槽設置事業の区域なんですけれども、個別処理地区を公共下水道の事業区域に変更できるためのそういう条件というのは何かあるんでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  建設水道部長。

○建設水道部長(山浦立男君)

  お答えいたします。

  現状の下水道事業は、採算を確保するために、施設の共同化や企業会計の導入など、様々な対策を図りながら運営をしているところであります。

  計画区域のスリム化も対策の一つとする現状におきまして、区域の拡大については慎重に検討するという必要がございます。下水道事業は区域を定めて取り組んでいて、区域内の皆様には利用に対する義務を発生してきます。また、関係する皆様からの同意だけではなくて、下水道整備による投資効果などの見込みが確認できて初めて区域拡大の検討ができるものというふうに考えております。

  市長答弁でもお答えしましたが、集合処理区域以外では、浄化槽設置事業、設置に伴う補助金制度ですとか、維持管理に伴う補助制度がございますので、それらをご活用いただければというふうに考えております。

  以上でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  理解できました。

  その方々に、私も周知はするんですけれども、ぜひ行政側のほうも分かりやすい説明で、よろしくお願いします。

  そして小諸市は目に見える成果がある、移住者も増えて勢いがあるということで、とても私も市民としてうれしくて誇らしくもありますが、もっと大事なことは目に見えないことだとも思っております。市民の生活に密着した、足元にあるものも大事にしていただいて、優先するべきところをしていただきたいと思います。

  それでは次にいきたいと思います。

  小諸市総合計画に、音楽のまち・こもろとして、まち中に音楽をあふれさせることにより街を活性化して、小諸市民に元気や勇気、潤いや癒やしを与えると目的にあります。市内のお昼の12時の音楽は世界的に有名な坂本九の「上を向いて歩こう」、夕方の5時の音楽は、市内の子どもたちが作曲した小諸ならではのものです。また、月1回のミニコンサートも開催されています。

  小中学校の音楽部活動は全国でもトップレベルの成績を残しています。すばらしい成績の裏には子どもたちの素直さと、一生懸命練習する、打ち込む姿があり、さらに、先生方の熱意あふれるご指導もあります。その裏側には、その姿を見守る関係者が応援とサポートに回っています。このような音楽の輪に入っていた私もすばらしい経験をさせていただきました。

  しかし、このような活動に関わりを持たない市民にとって、音楽のまち、どこが、音楽のまち・こもろと言っても全く実感が無いとお聞きします。

  市民が巻き込まれたくなる、老若男女、誰もが楽しめる音楽のまちを考えることはできないでしょうか。

  件名2、心豊かで自立できる人が育つまちについて。

  要旨(1)音楽のまち・こもろ推進事業について。

  質問事項①音楽のまち・こもろは市民をどのように巻き込んでいるか。

  お願いします。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁願います。

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  音楽には、人に元気や勇気、潤いや癒やしを与え、人生を豊かにする力があります。小諸市では、平成29年度から、まち中に音楽があふれる、音楽のまち・こもろ推進事業に取り組んでおるところであります。

  具体的には、先ほど議員からもお話がありましたが、市内小中高生の児童生徒を対象とした音楽活動への支援や、コミュニティーテレビこもろとタイアップした音楽活動の紹介番組「音楽のまち・こもろっこ」の制作、また作曲コンクールや作曲セミナー、ミニコンサートの定期開催などを行っておるところであります。

  作曲コンクールで最優秀賞に輝いた作品は、夕方5時に市内を流れる防災行政無線のサインメロディーとして採用をおります。また今年度は様々なジャンルの演奏の場の提供を目的に、まちタネ広場で3回ではありますが、まちタネライブを開催しておるところであります。

  音楽のまち・こもろを強力にリードしていただいているのは、先ほどもご紹介がありました市内の児童生徒たちでありまして、今年もうれしいことに、市内の小中学校の吹奏楽部や合唱部の目覚ましい活躍の報告が届いております。音楽のまち・こもろを推進していくためには、行政のみならず、市民の皆さんがそれぞれつくり上げていくことが必要であると考えております。市民の皆さんの音楽に少しでも関係する活動に対して積極的に支援等を行ってまいりたいと考えております。官や民によるコンサートの開催、また、個々の音楽団体の活動にとどまらず、会議や催し物などの際に歌や演奏を聞く機会が増えたと感じられるよう、引き続きまち中に音楽があふれる、音楽のまち・こもろの実現を目指してまいります。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ありがとうございます。

  月に1回のステラホールのミニコンサート、とてもすてきですよね。すばらしい取組だと思います。準備から開催まで、関係者のご尽力は大変ありがたいと思いまして、感謝しかないんですけれども、このような活動の機会をもうちょっと市民に寄り添った形で、ステラホールばかりではなく、学校や地域の公民館、そんなところで、音楽を楽しめることができたらともっとまち中に音楽があふれるようになると思うんですが、いかがでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  教育次長。

○教育次長(安藤貴正君)

  お答えいたします。

  先ほど答弁でも申し上げましたとおり、今、月1回のミニコンサート、ステラホールで開催しております。といいますのは、ステラホールは、もともと音響が整ってあったわけですけれども、令和元年度に音響反射板を購入いたしまして、音質の向上などを図ってまいった施設でございます。

  あと例えば雨とかの対応も、室内であれば対応できることで、ステラホールを開催会場として行っているわけでありますが、今年度、先ほど答弁でも申し上げましたとおり、まちタネ広場で3回ほど、まちタネライブという形で、これも教育委員会が主催で行っているものでございますが、そんな試みを実施しております。

  ステラホールはどうしても、ああいった閉じた施設ですので、音も外に漏れませんので、なかなか通りがかり人が、何をやっているんだろうと入るということが難しい施設なんですね。

  そう考えますと、現在、まちタネ広場で今年度実施しておりますまちタネライブは屋外ということもございまして、例えば、駅からのお客さんが、音も聞こえるということもあって、気軽に立ち寄るという利点もございます。そんなこともありますので、今回試験的に実施はしておりますが、引き続き検討はさせていただきたいと思っています。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ありがとうございます。ステラホールだとちょっと敷居が高いというか、そういうふうに感じちゃう方々もいるんですね。何かこうふと、街を歩いているときに聞こえるというのが本来の音楽のまちではないかなというふうなことも少し思いましたので、またよろしくお願いいたします。

  そして再質問、いかせていただきます。

  音楽のまちと掲げている割には、令和5年度、6年度、7年度予算額が139万円ほどで、投入計画ですね。令和4年度の決算額は121万3,000と非常に少額だと思います。音楽のまちの活性化のためにもっと予算を増やして市民に楽しみの場をつくることはできないでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  教育次長。

○教育次長(安藤貴正君)

  今、議員おっしゃるように、音楽のまち・こもろ、これは推進事業という事業で一つ設けてございますが、こちらの決算額は今おっしゃったとおりでございます。

  これについては本当に作曲コンクールですとか、ミニコンサートに関する経費をメインとして計上しているわけでございますが、実は、学校の関係、例えば課外活動のための備品の購入費ですとか、あと例えば上位大会に進出した際の大会参加のためのジョウソウセイとかそんなことも、別の事業、これは学校教育課の事業になりますが、そちらのほうでも別途、実は予算計上してやっている事業でございます。

  例えば予算で申し上げますと、予算規模で学校教育課のほうでは500万ほど、そんな経費を計上しております。一括にしたほうが分かりやすいという面もありますけれども、学校に関することは教育委員会の中で学校教育にということで、あえて予算のほうは分けて計上したのでちょっと合計しないと正式な音楽のまち・こもろに要する経費というのは出てこないような形になっておりますが、そんな形で、事業内容の拡大ですとか、あと、新規事業に取り組む際の必要な経費については、今後も予算確保に引き続き進めてまいりたいと思います。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  教育関係の音楽のほうもたくさんかかると思います。分かりますので、とにかく、子どもも大事ですけれども、市民に   ている、誰もが楽しめるような音楽のまちを考えていただきたいと思いました。

  では、次にいきたいと思います。パネルのほうをご覧ください。

  この写真を見て皆さんはどう思えるでしょうか。

  この楽器チューバとチューバケースは、市内の学校で、昭和61年から今も使われている貸出し用のものです。ガムテープの補強は子どもらしく少々乱暴に貼ってあるんですね。すごく乱暴ですが、約40万円もの間、メンテナンスをされながら次から次へと子どもたち、小諸の子どもたちを励ましてくれた楽器です。この楽器が今もなお、子どもたちのために頑張ってくれています。計算すると、この楽器をはじめて使ったのは今の50歳ぐらいの働き盛りの皆さんです。

  私はこの楽器を見て、自分のものではなくても高価な楽器を大切にして長もちさせるという教育の大切さと、音楽のまち・こもろを掲げる前から、ずっとずっと前から、小諸は音楽のまちだったんじゃないかということも感じました。

  そんな、昔から音楽の大好きな小諸市でありますが、寄附金の多くは、小中学校でどうしても必要な高額の楽器の購入に使用されます。個人持ちの楽器についても、決して安いものではなく20万、30万、40万、50万、それ以上のものもあります。保護者の方からお金を工面するのに大変で、何かしらの補助金が無いかと聞かれ、お金が用意できないから好きなことを諦めさせなきゃいけないともおっしゃっていました。

  音楽のまちである小諸として、楽器購入補助金の導入をお願いしたいと思ったのですが、

  質問事項②小中学校部活動の楽器購入は、保護者負担を考慮しているか。

  お聞きいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  小中学校の部活動では、現在、小学校4校、また中学校2校の6校で吹奏楽部が活動をしています。課外活動である部活動では原則として使用する道具などは、個人にご負担をいただいておりますが、各校の吹奏楽部が使用している楽器は、基本的に学校が所有しているものであります。しかし一部では楽器が不足しており、保護者の皆様のご負担で、購入またはレンタルをお願いしている状況もあります。学校が所有する楽器は、代々受け継がれてきており、年季の入ったものも多くありますが、子どもたちは愛着を持ち、大切に使用をしています。

  このような状況の中、頑張っている子どもたちのためにと、市内の企業様から心温まるご寄附を頂き、楽器の新規購入や修繕費用として活用させていただき、子どもたちは熱意ある指導者の下、日々努力を重練習に取り組んでおるところであります。

  吹奏楽の楽器は、議員おっしゃるとおり高額なものが多く、ご購入いただく保護者の皆様のご負担が多いことも承知はしておりますが、先ほども申し上げましたとおり、課外活動である部活のみの使用に供する楽器につきましては、他の課外活動との公平性、これも考慮する中では、その全てを公費により購入、また、更新していくということは難しい状況でございますので、ご理解をお願いしたいというふうに思います。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  それでは視点を変えて、眠っている楽器、発掘できる楽器があると思うんですね。寄附、また、また高額なあがきですので、低価格で買い取ったり市内小中学校で、さらには市民の皆さんにも貸したり売ったりできるような楽器ローリングシステムというんですか、何か、要らない、使わない楽器をローリングさせるような構築はしていく方向性は無いかなと思いました。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  ちょっとこれは私が過去に聞いた話の部分を最初にいたしまして、その後にちょっとお話をしたいと思いますが、過去に市内の市民の皆様から楽器を集める、今、議員がおっしゃったようなお話をやったところ、要は、見てくれはいいんだけれども、実際に使う段階になったら音が出なかったりとか、そういうことがままあったということがありました。

  それで5年ぐらい前ですか、楽器のふるさと納税というのがありまして、日本全国の楽器を所有されている方が小諸市の子どもたちに使ってほしいという、そういう形のふるさと納税、いまだに登録はしていますが、最近ちょっと、具体的には多分、寄附は無いかなと思いますけれども、その当時は、ポータルサイトのほうで、楽器、小諸市がこういう楽器を欲していますと。それに対応するような形で楽器が集まってきて、そのポータルサイトが楽器の専門家を通じてメンテナンスを行って、実際に必要とされている学校に配備される、そんなシステムを今利用しているところです。

  最初のほうのやつを誤解なくお話をすると、中には、うちに、物置にあったものを取りあえず要らないし、だけど亡くなった家族が使っていたやつだから、ただ捨てられないということで、お届けいただくのは大変ありがたいんですが、実際には、そのためのメンテナンス費用が余計にかかってしまったりとか、様々な課題もあるという中で、なかなかこの仕組みというのは、うまく運用しないと難しいというのが現実であります。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  そうなんですね。いろいろメンテナンスのほうが大事ですよね。意外と楽器は寿命があるようで、ないんですが、やっぱりメンテナンスの仕方なんですが、難しい問題だと理解しました。

  次に、ステラホールの問題にいきます。

  ステラホールは、市内、市外の方から使用料料金が高いとよく言われるんですね。私も、規模が同じぐらいの近隣市町村のホール調べたところ、基本となる料金は、そこまで大きさがないものの、営利目的となると、小諸市民でも3割増しの料金で、ほかのホールは割増しが無かったり、初めから含まれていたり、もしくは1.5割増しぐらいですね。

  それで質問事項3にいきます。ステラホールは、市民にとって利用しやすい料金設定になっているか。

  伺います。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  小諸市市民交流センター、ステラホールの使用料金につきましては、平成27年開設の際に、公共施設使用料設定基準に基づいて料金設定をしておるところであります。

  公共施設の使用料は、施設の維持管理にかかる経費について、使用者に適正な応分負担を求める受益者負担の原則から、公共施設使用料設定基準において統一的な使用料の算定方式を定め、設定をしております。使用料の算定の対象経費は、施設の通常の維持管理にかかる人件費、物件費、維持補修費を原価といたします。その原価に、施設のサービスの性質を需要性と市場性の二面から施設の公共性の強弱を分類し設定した受益者負担割合を掛けて、使用料を算出します。

  ステラホールの場合は、市民交流センター全体の原価をホールの面積で案分し、受益者負担割合の75%を掛けて算出しております。ステラホールの使用料は、近隣の類似施設との比較は、規模や設備等が異なりますので、一概に高い安いという判断はできませんが、平均的な範囲にあるというふうに認識をしておるところであります。

  またホールの利用につきましては、市民が優先してサービスの恩恵を受けるべきものでありますので、市民以外の利用に当たっては使用料を割増しすることとしております。

  なお、市民の音楽活動を支援するため、音楽のまち・こもろ推進に寄与する音楽団体に対して、演奏会のためステラホールや文化センターのホールを利用する場合は、施設使用料の減免を行っておるところであります。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ありがとうございます。

  令和元年度から市内のピアノ教室などで、営利目的ではない発表会などは割増料金が無くなったということもお聞きしましたので安心はいたしましたが、そのような料金の変更を知らない市民の方々がたくさんいました。

  変更後の周知の徹底をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  財政課長。

○財政課長(佐藤雅雪君)

  営利目的で利用する場合には、その営業活動、通常の利用の割増しという中で、いろいろなケースがございます。当然、利用をされる団体の名称であったり運営内容だけで、一概に営利目的とすることが適当でないという場合がございますことも承知をしております。ですので、その利用に当たっては、その使用目的とか、会場で行う活動内容などを確認した上で判断をしているところでございます。

  その辺、どういう場合には割増しになる、ならないというところがはっきり区別するのは難しいところではございますけれども、利用受け付けをする中で、団体の皆さんには、こういう利用については営業の割増しにはなりませんというようなことはお伝えしながら、お使いいただくような形で進めてまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ありがとうございます。

  関連して、ステラホールが少々大きくて料金も高いとなると、ちょっとミニ発表会みたいな、音楽を奏でたいときに、こもテラス――ツルヤの下のこもテラスにあるピアノについて市民の皆さんに聞かれたんですけれども、市としてどのような価値があるか考えているのか、私もお聞きしたくて、ルールはあるとは思いますが、市民の皆さんが音楽のまちとして自由に使うことはできないのか、お聞きします。

○議長(丸山正昭議員)

  財政課長。

○財政課長(佐藤雅雪君)

  このテラスの1階にある、コモール広場につきましては、自由に、いろんな方が交流をするスペースとして、通常はフリーで利用することができます。また有料でスペースを占有して借りることも可能となります。広さに応じての金額になりますが、広場自体はそのような利用を想定してお使いいただくようになります。

  また、コモール広場にはピアノを置いておりますが、これはアップライトピアノを置いておりますが、自動演奏ピアノとして寄贈いただいたピアノでございます。自動演奏の時間帯と、あと、ストリートピアノ的に、誰でも自由に弾くことができる時間帯を設定しております。

  発表会等の利用ということですが、その際に、例えばそのそのピアノをお使いになりたいということがあった場合には、このピアノにつきましては、今ご説明したような目的のピアノとして置いておりますので、占有して貸し出すというような取扱いは行っておりません。また、コモール広場のスペースにつきましても、具体的には平米当たり、時間単価で20円というような設定にしておりますが、その占有する広さ、それから時間によってはステラホールより高くなる場合もございますので、そういう発表会という理由でお使いになるとすれば、やはりそのステラホールのほうをご利用いただくほうがよろしいのかなというふうに思います。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  そうなんですね。いろいろな場面で、そういう市のものをやっぱり市民が喜んで使えて、有効活用できるほうがいいかと思いましたが、いろいろ条件があるということで、また、お伝えしたいと思います。

  それでは次に、質問事項4、県下唯一の小諸高校音楽科との関わりはどうか。

  お聞きします。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  小諸高校の音楽科、これは県内唯一の音楽科として28年前に開設されまして、充実した音楽教育が提供されております。吹奏楽部、また、合唱部は全国レベルの音楽コンクールで優秀な成績を収めており、卒業生の中には、音楽のプロとして活躍されている方も多くいらっしゃいます。

  音楽科の皆様には、市内小中学生を対象にした演奏会や、音楽のまち・こもろミニコンサート、またこもろっこ音楽発表会、イベントなどでの演奏など、高校での授業のかたわら、音楽のまち・こもろ推進のため、協力的にご出演をいただいておりまして、小諸の音楽文化の発展に大きく貢献をしていただいておるというところであります。

  また、地域交流事業の一つとして、市内保育園、また、小学校で訪問演奏会、また、これを継続して行っていただいており、今年は高校の音楽ホールに、坂の上小学校の小学生を招待して演奏を披露していただき、子どもたちに音楽の楽しさをお伝えいただいております。

  さらに、音楽科卒業生有志の方々によるきらら会では、毎年、市内6つの小学校の5年生を対象としまして、生演奏の音楽に触れる体験授業、これを開催していただいたり、また藤村忌での献歌を披露していただいておるところであります。地元小諸に、専門的に音楽を学ぶ高校があり、地域の子どもたちをはじめ、市民の音楽文化の振興にご貢献いただいておることは小諸の誇りでもあり、また財産でもある。音楽のまち・こもろの実現に向けなくてはならない存在であるというふうに考えております。

  県立高校の再編も控えておりますが、今まで以上に協力関係を構築していきたい、そのように考えております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  市長も今おっしゃったように、藤村忌のきらら会の独唱の歌はすばらしかったですよね。本当に感動しました。何か文学と音楽の融合がもうそこで重なって、すばらしい機会をいただきました。

  私が小諸市民の笑顔と幸せを描いたとき、市民ののど自慢大会というのが頭から離れませんでした。そして県下唯一の小諸高校音楽科のど自慢大会みたいな、一緒に高校の方々が演奏して、演出してくれたりして関わっていただくのはどうかなというのがすごく思っていまして、小諸高校の音楽科はいつも募集定員割れということがとても課題だとお聞きいたします。特色をつくるためにも、高校生主導の市民のど自慢大会をご提案します。

  NHKのど自慢大会というのは、今もなお続く長寿番組で私も大好きなんですが、5月でしたか、佐久のコスモホールで大会がありましたよね。そこで小諸市民の方が優勝したということで、本当にすばらしいなと思ったんですけれども、本当に大好きな番組で何が好きかというと、のど自慢は歌がうまい方ばかりではなくて、目立つのが大好きなユニークな人、人前はすごい苦手なんだけれども誰かのためだったら頑張っちゃえる人、そんな方々が出てくださって、いろんな方々の人生観を音楽を通して共有できるという、そういうところが大好きなんですけれども、新たに小諸の人材発掘の場になるかもしれません。

  音楽の生徒活躍、小諸高校の音楽科の生徒活躍の場を広げるチャンスにもなるかもしれないということで、何より市民全員で盛り上がる場をつくり上げられるのではないだろうかと考えました。

  市長、いかがでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  なかなか難しい課題で、質問に対する回答、なかなかいい回答が難しいんですが、小諸高校音楽科の皆さんが、それ面白いねと言ってやっていただける分には、もう全然構わないかなとは思います。

  ただ、実現性という意味で、今、中村議員が特に、そこに出演される市民の皆様のいろんな人生とか、そういうキャラクターを磨くという部分で考えるんであれば、有志の皆さんで実現するというのも一つのやり方ではないかなというふうに考えるところであります。

  そういった場合に、音楽のまち・こもろとして、場所の提供であったり、できる支援は、行政としても協力は惜しまないつもりであります。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ぜひとも、まず、年に一度、小諸市の手作り市民のど自慢大会を開催して、さらにプロの歌手なんかを読んでいただいてゲストに迎えて、市民の夢を与えられる機会をつくっていただきたいと思います。前向きなご返答ありがとうございました。

  では、次にいきます。

  7月に行政視察と会派視察に参加させていただきました。市議会議員として何を小諸に持ち帰り、何がより現実的なのか、常に考えながらの視察でした。駅周辺の活性化については、行政主導から市民主導型へ移行させるという計画の実行と、繰り返しということが大事であるということも学んできました。

  それでは、件名3、市民が主体的に参加できるまちづくりについて。

  要旨(1)戦略的で効果的な行政経営について。

  質問事項①駅前周辺と商店街の活性化に、市民が積極的に参加できる戦略とは何か。

  伺います。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁願います。

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  小室駅を起点としたまちづくりの取組といたしまして、現在、まちタネプロジェクトを進めておるところであります。

  こもろ・まちタネプロジェクトは、市を含め、12の団体等で組織をしており、小諸駅の特徴を生かし、人口減少に対応した関係人口、交流人口づくり、また、家庭教育支援、脱炭素型の都市づくりへの転換など、大きな社会課題に対して、コンパクトシティーのまちづくりによる対応を、社会実験として取り組み、その効果が駅周辺にとどまらず、市域全域へ展開することを目指すものであります。

  本年度の主な取組といたしましては、低速の電動三輪カートeggなどによるまちめぐりを通じて関係人口、交流人口の増加を図る縁JOY!小諸、交通社会実験、それから、まちタネ広場での体験と出会いの場づくりの社会実験、そして、小諸駅周辺地域の未来ビジョンの策定の3つの取組を行っておるところであります。いずれの取組も、官民連携により、民間団体、市民グループ、市民の皆さんのご協力をいただきながら連携を進めておりまして、興味や好感を持って自主的に参加していただけるような環境づくりを心がけております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ありがとうございます。

  尼崎市の塚口駅の周辺をちょっと視察してきたんですけれども、そこの利用条件として、他人の機会を奪わない、危なくない、きれいに元どおり、この簡単な、大まかな大事なルールを決めて、いろんなイベントをしているんですね。物々交換マルシェ、青空フィットネス、中高生ライブ、商店街と学生がコラボしたバレンタイン企画なんかが行われていました。

  小諸も、未来に向けて今、市長からもご答弁ありましたけれども、いろいろなビジョンもありますが、地域の担い手というのを中心に持続可能可能な仕組みの重要性というのを考えますと、市民のリーダーみたいな存在を発掘して、徐々に行政はサポートに回るようにするのはどうかということを考えると、いろんな市町村でもそれを徐々に始めているんですけれども、お子さんからお年寄りまで多くの市民が参加できるような、市民主体の市民巻き込み企画をさらに考えることはできないでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  建設水道部長。

○建設水道部長(山浦立男君)

  議員ご指摘のとおり、行政が行う事業の中で、まちづくりのような事業を全て行政が担うということは、持続可能性などを考慮する中でも現実的ではないというふうに考えております。

  例えば、まちタネ広場での体験と出会いの場づくり社会実験では、市民団体の皆さんなどが主体的に行うイベント等に対し、市は伴走型支援を行うことで主体的にまちづくりに関わるプレーヤーの出現を促すとともに、プレーヤー同士の交流や連携も積極的に進めています。まちタネ広場は、大手門公園の中に整備をしましたシンプルな丸い公園ですが、細かいルールを決めず、行う内容によってルールを変えていくという、自由さが受入れられるという、受入れられていると感じています。その中でそれぞれのイベントごとのリーダー的存在も現れ始めていますので、プレーヤー同士をつなぎながら、より多くの方に関わっていただけるような環境をつくっていきたいというふうに考えています。また、プレーヤーのほかにも、イベント等を支えるサポーター的な存在も重要だと考えており、募集をしているところです。

  今後も引き続き、市民の皆様が自主的に関われるような環境づくりに努めてまいりたいと考えております。

  以上でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  小諸市もどんどん進んでいるということで、まちタネ広場も駅前もそうですけれども、駅周辺だけではなくて商店街のほうまで人の流れを人流を促すような、そのための戦略というのは何かありますでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  それも大きな課題の一つで、今このまちタネプロジェクトの一つとして、人流の流れの解析をニューラルポケットというところがやってくれています。そういう結果に基づいて、例えば、相生町商店街に、やっぱりまちタネ広場の停車場ガーデン方面に行く人と、相生町の人数が格段に違うんですね。これをいかに商店街に誘導するかという中で、塩川商工会議所会頭、彼が中心になって、様々なイベントを相生町で行うことによってその人流を相生町のほうに、商店街のほうに持ってくるなど、商工会議所との連携も図りながら、そこら辺は、昨年何度かそういうことをやりましたし、今、様々な形で、その流れをつくろうとしているところであります。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ありがとうございます。期待が持てます。よろしくお願いいたします。

  次にいきます。現在、小諸市で、市民が誇りに思い、喜んで、積極的に利用している施設がどれだけあるでしょうか。ほかの市町村にあるものをうらやましがっても仕方ないのですが、小諸には無い道の駅、街の文化水準が分かると言われる大きな本屋、また、かつては小諸にもあった映画館は必要ないのでしょうか。市民の皆さんの多くが、私もそうですけれども、小諸にあってほしい、必要だと考えております。

  質問事項②我がまちに道の駅、本屋、映画館は必要か。

  お聞きします。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  街のにぎわいの創出、また都市機能の一部としてご質問の施設があることは大変望ましいというふうに考えておりますが、消費者ニーズの変化、またデジタル化の進展などにより、各業態に構造的な変化が起きているということも事実であるというふうに受け止めておるところであります。

  道の駅は、主に交通の要衝や観光地などに設けられる施設で、ドライバーや旅行者が一時休憩や情報収集をするための場所であります。道路の安全な休息場所として機能し、地域の特産品や食事、また観光情報などを提供することで、地域振興にもつながり、地元の農産物や工芸品の販売が行われることで、地域経済の活性化につながる施設と言われております。本市においては、農産物販売や工芸品販売の場所として、日帰り温泉施設あぐりの湯、この直売場を同様の機能を持たせる施設として位置付けておるところであります。

  次に、映画館につきましては文化的な娯楽や教育要素を提供し、人々が物語や芸術を楽しむ場として有効な場所であるというふうに考えておるところであります。本市においても平成初期まで映画館がありましたが、来客数の減少や、施設維持に莫大な経費がかかることから閉館していった経過がございます。近年、デジタル時代に突入し、映画鑑賞ができる施設も少なくなってきていることは、当市に限らず、日本全国で及んでいるというふうに感じておるところであります。

  デジタル化のあおりを受けているのは書店も同じであると思います。書店は書籍を販売し、知識や情報の提供元として機能しておりました。また教科書供給所として教育的な役割も担い、地域内にあることが求められておりますが、全国的にも減少傾向が続いております。

  これらの施設は、それぞれ異なるニーズや価値を提供するため、地域や社会においてそれぞれ重要な役割を果たしていることは承知しておりますので、民間の経済活動を前提に、日頃の誘致活動でも扱っていきたいというふうに考えております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ぜひ誘致がかなえばいいなと私も思います。

  それでは、次にいきます。パネルをご覧ください。これは8月4日の寅さんこと渥美清さんの命日にちなんで、旧寅さん会館、現在はやすらぎ会館なんですけれども、今も続く寅さんファンによる献花式ということもので参加させていただきました。今の日本人に薄れてきていると言われる人と人とのつながり、今こそ、日本人が受け継ぐべき文化が山田洋次監督作品の中にあるんではないかと、私も小さい頃から、本当に寅さんの人情味あふれる映画が大好きで、たくさん映画を見てきました寅さんファンなんですけれども、人のことを心配し、助け、時にはおせっかいを焼いてしまう。今の地域コミュニティーにも本当に必要なことだと思います。

  以前の質問で、寅さんの銅像のことは、未来ビジョンのほうで検討するという回答をもらいましたが、今回は、市が管理しております旧寅さん会館跡地利用について、お願いします。

  質問事項③旧寅さん会館の跡地利用の進捗状況はどうか。

  伺います。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  旧寅さん会館の跡地利用につきましては、令和4年1月に行われました部長会議、その後の政策会議において、会館を複合的な商業スペースとして民間事業者に貸付けをすることを決定し、現在商工観光課が中心となって誘致活動を進めておるところであります。これまで複数の事業者に打診などをしてきましたが、具体的な案件には行き渡っておりません。

  引き続き、建物の特徴を生かした経済活動の誘致を念頭に取り組んでまいりたいと考えております。

  なお、会館の前庭にあります銅像の扱いについては、権利関係等課題があるというふうに承知をしておるところであります。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  佐久あむシネマがもうすぐ今月14日ですけれども閉館してしまうということで、市民の方々も上田まで行くのは大変で、小諸に映画館があれば楽しみだねなんておっしゃっています。懐古園の周辺には、小山敬三美術館もあり、芸術文化、観光資源と三拍子そろっている場所です。小規模な映画館としても、旧寅さん会館の跡地を利用するお考えは無いのか、そして誘致できないか、考えるんですけれども、いかがでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  産業振興部長。

○産業振興部長(金井圭二君)

  映画館ということでございますけれども先ほど前の質問のところでも、市長答弁で申し上げましたように、経済活動を前提とした誘致活動ということであれば、映画館ということも含めて私ども取り扱っていきたいというふうに思います。

  そういった中で、そういった案件に行き当たればですけれども、そういうことを、そこに限定せずに、広く商業的な経済活動で使っていただける方がいないかというのは、引き続き誘致として扱っていただき、いきたいというふうに考えております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  学校の跡地利用もそうですけれども、こういう施設というものは跡地利用が本当に大切になってくるし、市の行政の維持管理ということで、非常に問題にも課題にもなってきますので、ぜひ行き先が見つかればなとか思ってしまうんですけれども、本当に私が抱いている小諸愛があるんですけれども、行政の皆さんが持っている小諸愛もあると思いますし、市民の皆さんが本当に抱いている小諸愛というものがあるので、それも本当に理想的な形で頑張って達成していけたらと思います。ありがとうございます。質問を終わります。

○議長(丸山正昭議員)

  以上で、2番、中村美奈子議員の質問を終わります。

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