『学用品支援・防災対策を子供のために!』 (小林重太郎)

2024年02月29日

R6年三月定例会
1.新入園・新入学の子どもたちへの支援について
(1)学用品・制服などの準備について
①新入園・新入学の児童生徒への支援はどのようになっているか
②全ての児童生徒が学用品・制服などに不自由することなく気持ちよく入園・入学できるような状況はできているか
2.小諸市の災害(特に地震)対策について
(1)市民の危機感について
①小諸市の地震の震度予想はどうなっているか。また、市民に危機意識はあると考えるか
(2)保育園・小中学校における避難訓練と通学路の安全について
①登下校時に地震が発生した場合を想定した訓練はしているか
②通学路の安全特にブロック塀への対策は進んでいるか
(3)備蓄の分散と災害時の対応について
①学校への分散備蓄は十分か、またそれは地域住民がすぐに使用できる状態にあるか(校庭へのコンテナの設置などを含めて)
②備蓄品の選定について、実際に被災した地域での状況は確認、配慮しているか
(4)子ども、高齢者、障がい者などへの配慮について
①子ども、高齢者、障がい者などのための備蓄は十分か
②避難所における子どもたちへの精神的ケア(遊び場、おもちゃ等)は想定しているか

○議長(丸山正昭議員)

  次に、一括質問一括答弁方式により、18番、小林重太郎議員の質問を許します。

  18番、小林重太郎議員。

〔18番 小林重太郎議員 質問席〕

○18番(小林重太郎議員)

  18番、小林重太郎です。

  通告順に従い、質問させていただきます。

  件名1、新入園・新入学の子どもたちへの支援について。

  要旨(1)学用品・制服などの準備について。

  質問事項①新入園・新入学の児童生徒への支援はどのようになっているか。

  質問事項②全ての児童生徒が学用品・制服などに不自由することなく気持ちよく入園・入学できるような状況はできているか。

  答弁をお願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁願います。

  教育長。

〔教育長 山下千鶴子君 答弁席〕

○教育長(山下千鶴子君)

  議席番号18番、小林重太郎議員の質問にお答えいたします。

  件名1、新入園・新入学の子どもたちへの支援について。

  要旨(1)学用品・制服などの準備について。

  質問事項①新入園・新入学の児童生徒への支援はどのようになっているか。

  質問事項②全ての児童生徒が学用品・制服などに不自由することなく気持ちよく入園入学できるような状況はできているかに答弁いたします。

  ①と②については関連がございますので、一括して答弁を申し上げます。

  本市では、小諸市要保護及び準要保護児童生徒就学援助制度により、小中学校に在籍する子どもや入学予定の子どもが経済的理由で学習を妨げられることなく学校生活を送ることができるように、保護者へ学用品費や給食費などの就学上必要となる経費の一部を援助しております。

  本制度では、入学予定の子どもが必要とする学用品や通学用品などの購入費の「入学準備費」も支給の対象としており、保護者説明会や学校を通じて制度の周知を図り、入学前の2月に支給しております。

  令和5年度の「入学準備費」の支給額は、国が定める基準額を上限として、対象となる子ども1人につき、小学校では5万4,060円、中学校では6万3,000円としております。

  本制度を活用いただくことで、入学予定の子どもたちが新たな学校生活を円滑に迎えられるように、引き続き支援してまいります。

  なお、保育園・幼稚園の入園に当たっては、購入物品等も少なく高額でないことから、同様の支援制度は設けてはおりません。

  件名1につきまして、本席からの答弁といたします。

○議長(丸山正昭議員)

  再質問。

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  この時期に質問させていただいた自分としての経験というか思いなんですけれども、これ個人としてというか民間活動ですけれども、学用品・制服リースの活動ですね。市からも、教育委員会からもいろいろご支援等いただいております。もう数年前ぐらいになるんですけれども、当時、田町の建速会館から南町の老健施設に会場を移した直後、まだそれほど知られていなかったんで、活動が。訪れる人もほとんどなかったときに、2月の本当に寒い日でした。お母さんと小さな女の子が来たんです。聞けば、2月で4月に入学なのに、まだランドセルが無いと言っていたんですね。当時は、ほかに利用者は今と違っていなかったので、しっかり話して幾つもあるランドセル、高校生とこども食堂の子どもたちがきれいに磨いてリボンまでつけたランドセルの中のピンクのランドセルを選んで、たまたまスタッフが作ってあったおにぎりをほおばって、それでランドセルをそのままジャンバーの上から背負ったまま、お母さんと一緒に手をつないでうれしそうに帰って行ったんですね。あの今、活動は本当に毎週続けていますけれども、その活動を続けている原点がそこにあるわけです。毎年同じような場面には出会うんですけれどもね。だから、私はやっぱりあれも2月でしからね、4月入学で。やはり入園・入学に、今答弁はいただいたんですけれども、入園・入学になっていきなりつらい思い、何が無いよとかね、つらい思いをする子どもがいてはならない。教育長、そうですよね、ぜひ改めて。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  おっしゃるとおりで、私も子どもの健やかな成長のために、適切な環境は全員に保障されなければいけないと強く思っております。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  具体的なことに入りますけれども、新入園のほうですね。は、今、答弁の中で必要ないと言うけれども、これはやはり本当に必要ないんでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  教育次長。

○教育次長(安藤貴正君)

  お答えいたします。

  小学校や中学校に比べると、各段に事前に用意する、例えば、制服だとか、そんなことも含めても、入園については金額が少ないということで、金額を具体的に言うと、大体1万円弱ぐらいでほぼそろえられるということもございまして、現在、保育園については、そういった支援のほうは特段設けていないという実情でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  それでは、入学2月ですね。これもずっと1年はこれなくて、4月以降でしたよね。割と2月に支給するようになってからは、比較的新しいかなと思っているんですけれども、金額が小学校5万4,060円、中学6万3,000円ですか。先ほどと同じような質問になりますけれども、これはやはり十分と考えてよろしいでしょうか。さらに充実させていく必要はないのか、その辺の認識をお願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  教育次長。

○教育次長(安藤貴正君)

  お答えいたします。

  先ほど申し上げた金額なんですが、こちらの基準による金額ということで定めてございますが、実態はどうかということを、実際の学校に打合せで聞いてみました。小学校は制服とかないもんですから別なんですが、中学校で例を申し上げますと、芦原中学校で、男子生徒が7万2,000円ほど、女子生徒は7万円ほど、それから、小諸東中学校についても、男子生徒は6万7,000円ほど、女子生徒は6万3,000円ほどということで、実際援助している金額は今の金額から比較すると約1万円ほどは低いわけなんですが、そういった実態はございますけれども、できる限りの援助をさせていただいているという状況でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  今、数字、初めてお聞きして、芦原中学より東中学のほうが低い、これはやはり制服の関係でしょうかね。

○議長(丸山正昭議員)

  教育次長。

○教育次長(安藤貴正君)

  議員さん、お認めのとおり、制服の違いによる金額の差が出ているかと思います。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  入園に関しては、今のところ無し、それから、小学校、中学に関しては若干やっぱり必要な経費のほうが上回っているというようなこともお聞きしました。これは、固定することなく、今後もぜひ安低でなく高くして、保育園も、そして小中学校もいろいろ情報を密にする中で、金額等は柔軟にさらに上げる必要があれば上げていくような形の認識でお願いしたいと思います。

  それでは、件名1は終わりまして、件名2のほうに移らさせていただきます。

  質問させていただきます。

  件名2、小諸市の災害(特に地震)対策について。

  要旨(1)市民の危機感について。

  質問事項①小諸市の地震の震度予想はどうなっているか。また、市民に危機意識はあると考えるか。

  要旨(2)保育園・小中学校における避難訓練と通学路の安全について。

  質問事項①登下校時に地震が発生した場合を想定した訓練はしているか。

  質問事項②通学路の安全特にブロック塀への対策は進んでいるか。

  続きまして、要旨(3)備蓄の分散と災害時の対応について。

  質問事項①学校への分散備蓄は十分か、またそれは地域住民がすぐに使用できる状態にあるか(校庭へのコンテナの設置などを含めて)。

  質問事項②備蓄品の選定について、実際に被災した地域での状況は確認、配慮しているか。

  続きまして、要旨(4)子ども、高齢者、障がい者などへの配慮について。

  質問事項①子ども、高齢者、障がい者などのための備蓄は十分か。

  質問事項②避難所における子どもたちへの精神的ケア(遊び場、おもちゃ等)は想定しているか。

  ご答弁をお願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁求めます。

  市長。

〔市長 小泉俊博君 答弁席〕

○市長(小泉俊博君)

  18番、小林重太郎議員の質問に対して答弁をいたします。

  件名2、小諸市の災害(特に地震)対策について。

  要旨(1)市民の危機感について。

  質問事項①小諸市の地震の震度予想はどうなっているか、また市民に危機感はあると考えるか、答弁をいたします。

  1月1日の石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の大地震で、小諸市は震度4の揺れを観測しました。幸い、市内において人命及び住家の被害はなかったものの、東日本大震災以来の強く長い地震でありました。この強い揺れの中、私もそうでしたが、きしむ家の音や、大きく揺れ動く照明器具など異常な状況に、多くの方が、地震に対する危機感を持ったのではないかと推測いたします。

  さて、小諸市の地震被害想定の中で、本市に最も影響を及ぼすと予測されているのは、「糸魚川―静岡構造線断層帯(全体)の地震」で、市域において、最大震度6弱の強い地震が予測されているほか、市全域で5弱以上と予想されています。続いて、「糸魚川―静岡構造線断層帯(北側及び南側)の地震」及び「南海トラフの地震」で、最大震度5強の想定であります。ただし、地震の起きるとき、場所、大きさの3つの要素を精度よく限定して予測することは、現在の科学的知見からは難しいと考えられていますので、市民の皆様には日頃から地震に対する備えをお願いいたします。

  ぜひ、今市民の皆様にお願いしたいことは、人間の特性として「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とのことわざに象徴されるよう、大災害が起こった直後には危機意識が高まるものの、時間の経過とともに意識は薄れていきますので、あの強い揺れの感覚が残っているうちに、いま一度、家の中の点検をしていただき、家具の固定などでき得る対策と防災用品の補強をお願いいたします。

  次に、要旨(2)保育園・小中学校における避難訓練と通学路の安全について。

  質問事項①登下校時に地震が発生した場合を想定した訓練はしているか。

  質問事項②通学路の安全特にブロック塀への対策は進んでいるか、答弁をいたします。

  件名2、要旨(2)、質問事項①と②については関連しているため、一括で答弁をさせていただきます。

  各学校では、登下校時に大きな自然災害などが発生した場合、子どもたちが取るべき行動として、主に「自分の身を守る、自分の命を守る行動」、「災害発生時には、どこに避難するか」ということを指導しております。

  小中学校で実施する避難訓練は、火災、地震などを想定し、初期行動の確認や、教室などから決められた避難経路を通り、迅速に避難場所へ集合する訓練のほか、登下校時やいざというときに自分自身の安全を確保するための手段を身に付けることなどを目的として行っております。

  安全教育とあわせ、通学路途中の危険と思われる構造物については、地震により倒壊した学校のプールのブロック塀の下敷きになり亡くなるという痛ましい事故が平成30年6月に大阪で発生したこともあり、対策を実施してきております。

  当時、教育委員会では、学校施設内に事故同様の構造物が無いか緊急調査を行うとともに、事故発生が通学路上であったことから、PTAの皆様のご協力により、通学路において心配な構造物などが無いかについても、調査を実施しております。

  通学路途中にある危険を思われる構造物があった箇所については、継続的に児童生徒に通学指導を行ったり、通学路合同点検の際に道路管理者などと危険箇所を共有しております。

  しかし、通学路に接する構造物については個人所有物であることが多く、その管理は所有者の判断に委ねられてしまいます。そのため、建設課では、所有者宅を訪問し撤去のための補助金の情報を伝えつつ、撤去してもらえるようお願いするなど対応をしてきております。

  なお、学校では、危険と思われる構造物に限らず、通学途中の児童生徒の安全確保が必要と判断した場合には、通学路を変更するなどの対応を取る場合もあります。

  保育園では保護者の送迎による登降園となっておりますので、保護者への迅速な連絡と情報の共有について、保育所職員に対し避難訓練などで実施をしております。

  次に、要旨(3)備蓄の分散と災害時の対応について。

  質問事項①学校への分散備蓄は十分か、またそれは地域住民がすぐに使用できる状況にあるか(校庭へのコンテナの設置などを含めて)ということであります。

  答弁いたします。

  小林議員のご提案等により、学校への備蓄品の配備については、学校の協力を得ながら、順次、補強を図ってきているところであります。特に、備蓄スペースを要する防災用毛布は、製品のコンパクト化に伴い、本年も補充いたしました。

  現在の学校での備蓄品の状況は、千曲小学校を除く、小中7校に、非常食としてアルファ米200食、飲料水2リットルペットボトルで60本、簡易トイレ用薬剤400回分、不織布製の防災毛布30枚、その他発電機と投光器をそれぞれ配備しております。また、小中学校の体育館付近には、災害時に利用できる特設公衆電話を用意してあります。

  災害時には、議員ご指摘のとおり、ただ備蓄品を準備すればよいというものではなく、必要な方がすぐに利用できる体制を構築しておく必要がございます。学校におきましても、異動等により教頭先生はじめ、防災の担当者が替わりますので、毎年度初めに学校関係者との連絡網を見直しているほか、台風シーズン前までに、特設公衆電話の点検にあわせて備蓄品の状況を学校の担当者、主には教頭先生と一緒に確認をしながら気付いた点について意見交換を行うなど、準備体制の強化に取り組んでおるところであります。

  次に、質問事項②備蓄品の選定について、実際被災した地域での状況は確認、配慮しているか、答弁をいたします。

  備蓄品、特に飲食品の選定に当たりましては、賞味期限、アレルギー、作りやすさ、おいしさ、容器が処分しやすいもの、価格などを総合的に考慮して購入しているところでありますが、現在は、こうした視点に加え、避難所の環境をよりよくするため、TKB向上を意識した整備の必要性が叫ばれています。Tは「トイレ」、(衛生)です。それから、Kは「キッチン」(栄養)、Bは「ベッド」(睡眠)の頭文字であります。

  実際の避難所では、TKBを意識した避難所運営等が導入されていることから、そこから学ぶべきことは多くあります。また、能登半島地震の支援として、輪島市の避難所運営支援に職員を派遣しておりますので、その経験も本市の災害対応へ反映させてまいります。現在上がっている今後配慮すべき事項としましては、飲料巣は2リットル入りペットボトルから、感染症への配慮と飲みやすさ、配りやすさの観点から500ミリリットル入りのものへ一定数切り替えること、高齢者等に配慮した「おかゆ」の追加、野菜不足の解消、屋外などでの業務効率を上げるためのモバイルWi-Fiの導入が具体的に提案されております。

  次に、要旨(4)子ども、高齢者、障がい者などへの配慮について。

  質問事項①子ども、高齢者、障がい者などのための備蓄は十分か、答弁をいたします。

  小諸市地域防災計画には、食料品等の備蓄、調達に関する基本的な考え方として、「住民は発災直後から最低でも3日間、可能な限り1週間は自らの備蓄で賄うことを原則とする。市は、食料を持ち出せない者などを想定して必要量を定め、食料の備蓄を実施する」と定められております。

  特に、子ども、高齢者、障がい者などの要配慮者につきましては、特殊な飲食品、補助具、医療用品や処方薬など、災害時には物流機能が停滞し、入手までに相当の期間を要することが予想されますので、ご自身や家族でできる限りの準備をしていただく必要がございます。

  本市は、本市に最も影響を及ぼすと予想されている糸魚川―静岡構造線(全体)の地震における最大避難者数780人に対応できる食料等を備蓄目標としております。その他、要配慮者に関する主な物資としましては、哺乳瓶、粉ミルク2種類、アレルギーをお持ちの方に配慮したアルファ米とライスクッキー、生理用品、子ども用紙おむつ、大人用紙おむつ、おしりふき、2人用車椅子などを備蓄しております。また、48の災害協定により、災害時に必要な物資、各種サービスが早急に供給されるよう、日頃から顔の見える関係づくりを心がけているところであります。なお、聴覚障がい者など避難所用のコミュニケーションツールとして、携帯式ホワイトボード、発光式の掲示ボード購入費を、次年度予算に計上し購入する予定としております。

  現在まで、数を重視した備蓄管理を行ってまいりましたが、今後は、関係する団体などからの意見を伺いながら、質の充実も加味して管理してまいりたいと考えております。

  次に、質問事項②避難所における子どもたちへの精神的ケア(遊び場、おもちゃなど)は想定しているか、答弁をいたします。

  避難所のキッズスペース、子どもの遊び場は、災害のショックの影響を受けやすい子どもたちが、遊びなどの活動を通じて、ストレスを軽減できる「子どもたちが安心して思いっきり遊べる場所」であります。子どもの心のケアのためには、避難所での個別的な声かけだけでなく、安心できる「場」の存在が重要で、特に、災害を受けてイベントなどの娯楽が自粛されているときは、その必要性は高まると言われております。しかし、全国的に避難所における子どもたちへの配慮が考慮されてこなかったことは、過去の例から明らかであります。

  本市におきましても、公設避難所の開設・運営マニュアルに、キッズスペースの確保について具体的な記載がございません。ですので、そこで使用するおもちゃ等も含め、先進例や関係機関からの意見を求めながら研究してまいりたいと考えておるところであります。

  件名2につきましては、本席から以上でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  再質問。

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  お願いします。再質問させていただきます。

  やはり今回、特に地震ということで質問させていただいているんですが、最近も、ある場所である方が、それなりの立場のある方が「小諸の災害は何といっても浅間山だからね」と言っているのを聞いたんです。もちろん浅間山も極めて重要です。ただ小諸との災害というと、どうしても浅間山で地震はないよというようなことを言う方が物すごく多いんですよね。小諸は地震が無いところだから。いやしかし、その認識は非常に怖いわけですよね。熊本も聞いたところによると、地震が少ないところとして企業誘致等をしていたという。そこにあの日奈久断層ですか、急に動いてああした被害を受けたわけですね。やはり、この市民に広がる地震はないよという認識、とても怖いですよね。市長、その辺、もう答弁いただいているかなとは思うんですけれども、改めてちょっと怖いと思うんですけれども、どうでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  私自身の反省も含めて申し上げると、やはり特に小諸、こういう言い方しちゃうとまずいのかもしれないですが、やはり記録上残っていなかった、地震の災害があったということが記録上なかったということで安心していた部分は正直あります。

  さっきの熊本なんかは、実はもう明治の時代とか昭和の時代とか、いろいろな時代にあって、よくそれで企業誘致、人のことあまり言っちゃいけない。すみません、人のところはまあいいんですけれども、ただ今やっぱりこの東日本大震災等を含めて、想定外ということはないという、その前提に立ってやはり防災・減災に当たっていかなければいけないという意識では、議員おっしゃるとおりだというふうに思います。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  熊本では市長と同じ場所にご一緒したこともございましたからね。

  熊本の話はとにかく置いておいて、今回、コミュニティーテレビ等でも放映されることも、ある程度意識して、やっぱりこの場ではなく、小諸の人たちはみんな分かっているわけですよ。やはり市民、一般の方々に地震への危機感を持ってもらいたい。喉元過ぎればというか、今は能登半島地震あったばっかですけれどもね。やはり小諸の地震というのは、どうしても浅間山に比べると危機意識が薄くなる。浅間はしかし、管理形成というか観測体制しっかりしていますからね。そういうで地震は、この後すぐにお昼に地震起こってもおかしくないし、東日本大震災のときには議会中の特別委員会の最中だったんですよ。それは、特別委員会は取りあえずその日は中断になったです。だから、本当にそういうような状況もあるので、やはり一番重要というか、まず大前提として、小諸市民に地震への危機感を持ってもらいたいと思っています。危機管理課長、そのあたりどうでしょうか。また市民に向けての発信という形でいいので、ぜひ。

○議長(丸山正昭議員)

  危機管理課長。

○危機管理課長(市村元昭君)

  ありがとうございます。

  やっぱり地震というのは、事前の準備、市民の皆さんへ、台風であれば事前のお知らせができるということになりますが、地震は起こってからということになってしまいます。ぜひ今、先ほど市長答弁にもありましたが、まだ1月1日の強い地震の揺れというものを体に感じると思っております。ぜひそのときにお気づきのことをまずやっていただきたいなと思っています。何でもいいと思います。家具を固定する、照明器具が落ちないようにするだけでもいいですし、また少し発電機を買ってみようかであるとか、ちょっとこんな食品を何ていうことをちょっとぜひやっていただきたいなと思っております。ぜひお願いいたします。ありがとうございます。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  コミュニティーさん、聞いている方は響いたと思います。ただそれだけではコミニティーテレビも見ていない方もいるんですけれども、これ例えば、広報こもろ、その他で小諸だって大きな震度が予想されているんだよということをこの機会に発信する、そういう選択肢はないでしょうかね、危機管理課長さん。

○議長(丸山正昭議員)

  危機管理課長。

○危機管理課長(市村元昭君)

  そうですね。今この市民の皆さんの危機意識の高いときにこういろいろ発信するということは、大変効果があることだと承知をしております。少し農アンバサダーの武藤千春さんにもちょっとご協力をいただいて、そんな点はちょっとやらせていただいているところであります。

  引き続き、機会あればいろいろな場面で小諸市も地震、もう震度6弱が明日来るかもしれないということでありますので、そんなことを発信してまいりたいと思っています。ありがとうございます。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  了解いたしました。

  続きまして、要旨(2)の保育園・小中学校等における避難訓練と通学路の安全についてですけれども、議長、これ①番、②番かな、一緒でよろしいでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  はい。

○18番(小林重太郎議員)

  ありがとうございます。

  ブロック塀に関しては、大分前になるんですけれども、宮城県沖地震とか、そういうところでかなりの被害を出したんですね。それで、ブロック塀に対する危険の認識というのは、その時期は高まった、最近また忘れられているかなという気もするんですけれども、ブロック塀、歩いてみるとざっといっぱいあるんですけれども、思った以上にある。ただあれ多分、一部は何というか基準が高くなってからかなりしっかりしたブロック塀ができているんですよね。ただ一部はやっぱり昔のままのブロック塀だと思うんです。これブロック塀撤去の補助金ですか、今まであってちょっと私の記憶違いかな、今年度とかで終わりとかいうような話も聞いたんですけれども、その辺あたりどうですか。ブロック塀の補助金。

○議長(丸山正昭議員)

  建設水道部長。

○建設水道部長(山浦立男君)

  ブロック塀の補助金につきましては、令和元年度から開始をしまして、一応5年間という期限をつけてやっておりますので、今年度で一応終了というような状況になります。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  元年度からの予定でということではありますけれども、これはあれですか、終わりにしちゃっていいんですかと言ったら何なんだけれども、まだ古いブロック塀が残っていると思いますけれども、どうなんですかね。今後また改めてとか、そういう可能性はないでしょうかね。

○議長(丸山正昭議員)

  建設水道部長。

○建設水道部長(山浦立男君)

  今回、能登半島地震におきましても、かなりのブロック塀が倒壊をしているという状況であります。そういったところから、今後も検討していかなければいけないのかなというふうには感じているところであります。

  ちなみにですけれども、これまでの5年間の実績のほうをちょっとご説明させていただきますが、このブロック塀の補助金を始めました令和元年度につきましては11件、金額が50万円ということです。令和2年度は4件で20万円、令和3年度が9件で45万円、令和4年度が5件で25万円、令和5年度の現在までが5件で25万円ということになっています。これについては、補助金のほうは事業費の半分、2分の1があって上限が5万円ということになっておる状況でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  この場で即答は無理かと思いますけれども、やはりこれ子どもたち、あるいは市民の皆様の安全にもつながっていくことなので、ぜひとも今後の対応をご検討をすべきだと思います。

  これ教育長にご質問させていただきたいんですけれども、やっぱり答弁にもありました全ての状況を想定することは全く不可能、タイミング、地震の場合は特に選ばない。火山とかだったら事前に対応できるでしょうけれどもね。やっぱり一番重要なのは臨機応変というか、これは災害時というよりは日常において子ども一人一人がその場での対応力、判断力、ブロック塀であれ、その他の危険な場所であれ、どこであるか全てを避けての通学なんて絶対できるわけないですから。やはりその場での判断力を養う。このあたりのところ、実際に何かそういうようなことも、養うための訓練という言い方じゃないのかな、日常においてなされているのかどうか、そのあたりどうでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  お答えいたします。

  まずは、私も今、家からこちらへ通勤しております、歩いて通勤しておりますが、私は、あ、この建物、もしかしたら、崩れてくるかもなんて思いながら通勤していますが、子どもたちはやっぱり視野が狭いですね。私自身もそうですが、上に書いているのはあまり見ないで、目の前のものだけで生きている部分があるなと。子どもたちはまさに私以上だなと思います。

  そういうこともあって、絶えず学校では声がけは忘れない。家庭でもそのことはお願いしています。登下校中の安心安全ということですね。学校では私もそうしてきましたが、自分の命は自分で守ろうということで、そんなときはどうするということは時々、話をいたしました。今どこの学校も同じようにやってもらえるように指導はしております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  日より、これは本当に災害時だって日常においてですね、日常において常に学校においてそういう認識の下に指導をされているということで受け止めさせていただきました。

  続きまして、要旨(3)の備蓄のほうに入らさせていただきますが、なかなか答弁にもいろいろ工夫されている様子は了解いたしました。なかなか備蓄というか必要なものというのは難しいなというのは、自分の経験からいきますと、2019年ですか、台風19号の千曲川氾濫の災害のとき、私は信州こども食堂ネットワークのほうで現地に行ったんですよ、長沼地区とかですね。それで、避難所となっている大きな体育館の近くでこども食堂のブースを出したの、備品のブースを出していたんですけれども、やはりこれは必要だろうと思うのは意外と出ていかない。これ必要ないよねというものが意外と持っていく。これタイミングによるんですけれどもね。それから、あのときの災害対策本部のホワイトボードにはもう要らない支援品、物資がざあっと書いてあった。ここであえてそれは物資名言いません、誤解を生んではいけないので。でも、いかにも必要だろうという物資がもう要らない物資としてざあっと並んでいました。タイミングによるんですよね、恐らくタイミングによるんだと思うんですけれども。それから、あるやはりこども食堂の関係で提携している教育機関のほうの会議室に行くと、やはりいかにも必要な物資が大きな会議室に山積みになっていたんですね。全国の系列の教育機関から送られた物資、物資名はあえて言いません、誤解を生んではいけないので。いかにも必要であるという物資がやはり要らないという形で山積みになっていたんですね。これ災害の種類やタイミングによるもんだなとは思いうんですけれども、やはりそうしたなかなか物資の支援というのは非常に難しいなと思って、今回もしかるべき人たちは物資ではなく現金でということを呼びかけていましたですね、ネットでね。ただだからといって物資が必要なわけではない、必要な場所には必要だということで。備蓄というものの難しさというものを私もすごく感じているんですけれども、その中で個々に取り上げている時間はないんですけれども、毛布は先ほどの答弁の中でもあったし、長期的になってくるというか短期でもかな、毛布というのも必要だと思うんだけれども。

  以前、私が坂の上小学校の、以前ですよ、もう相当前。坂の上小学校に行ったときに、当時の校長、教頭が体育館の下のスペースというか引き出し開けて見せて、これだけしかないんですよと数枚しか入っていなかったんです、毛布ね。用途にもよるんですしょうけれども、毛布だけちょっと時間も関係で取り上げさせていただきますけれども、さっき答弁にあったですね、毛布は充実させていくとあったのかな、たしか。毛布に関しての現状及び今後の展望は危機管理課長、どうなっていますでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  危機管理課長。

○危機管理課長(市村元昭君)

  備蓄、特にちょっと毛布の関係でございますが、やっぱり少し場所を食うものでございました。現在は大分圧縮されて小さくなっておりますので。今年度につきましても、少し学校と相談させていただいて、1箱ちょっと余計にしたところがございます。ですので、また学校のスペース等許す限り、またそちらへ分散して備蓄をしてまいりたいと思っています。

  また、ほか少し食料等も、もしかすると生徒児童の皆さんのそこにとどまなければいけないなんていうことも想定されますので、また数等については、また引き続き検討してまいりたいと思っています。

  以上でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  これは今だから、通学路に関して、あれっ通学路終わったんだっけ。終わっているんだ。質問しそこなっちゃった1個。

  備蓄の関係はいっぱいメモし過ぎちゃって、ちょっとどこに自分で何か書いたか分からなくなっているんですけれども、長野市とかを走ると、小学校の運動場の横にコンテナ、備蓄コンテナというのが結構あるんですよ。それは、諏訪地域は特にそうなんですけれども。前、これは委員会の中でですけれども、たしか発言させていただいたことがあるんですけれども、なかなか体育館というのは常に鍵が閉まっていて、社会体育等はあるんでしょうけれども、なかなか体育館が閉まっていることも多いし、鍵は安易にほかの方、いろんな方に渡すわけにはいかない。そういう中で鍵が開かない。で、西大宮市あたりはそこは被災地ですから毛破りドアってというのがあって、蹴破れる場所とかがあったりするんですけれどもね。そこまではちょっと無理かなと思うんだけれども、そういう意味で、比較的やや鍵の保持を体育館とか学校本体よりは緩くしても可能なのかなと思うコンテナについては、以前から検討してはどうかということを申し上げているんだけれども、これ駄目な理由とか何かあるんでしょうかね、どうなんですか、危機管理課長。

○議長(丸山正昭議員)

  総務部長。

○総務部長(栁澤 学君)

  お答えしたいというふうに思います。

  たしか議員のほうから、過去2回ぐらい、このコンテナのご提案をいただいているかというふうに記憶しております。そのとき、私どもの説明が非常に言葉足らずで、よくお伝りしなかった部分もあるかなというふうに反省しておるんですけれども、改めて、ちょっと議員と認識を共有したいという、そういう意味でお答えさせていただきたいと思います。

  まず、基本的に市が公設避難所に用意するその備蓄品というのは、その避難所に避難をしてきていただく方、そういうことでそこにそろえてあるということであります。ですので、まず災害が起きたときに、一番最初にはその避難所を開ける、そしてそこに避難してきた方がいれば、必要に応じてそこにある備蓄品をお渡しするという、そういう考え方であります。ですので、今のところ、その地域の方がそこにあるものを開けて自由にお使いいただくという、そういうことを想定してはおらないということであります。欲しいと言って来た方をお断りするという、そういう意味ではございませんけれども、そういう形でやっておりますので。

  ただ先ほど来からお話あるように、この能登の地震というようなことがありまして、非常に道路が寸断されたりだとか、そういうことがありますので、備蓄の分散、そして備蓄をするという、そういうことをちょっと見直しをしたほうのがいいんではないかなというふうに考えてございます。

  現状は学校にある備品は、備蓄品は避難してきた方用に備蓄してあるものでございますけれども、今後その辺の検討をちょっとさせていただきたいなというふうに思います。その中でコンテナについては、どうするかという、そういう検討したいというふうに思っています。よろしくお願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  了解いたしました。もちろん、コンテナも災害が起こったときのかなり早い時点で必要となる場合において、緊急的にという想定で提案させていただいているわけで、日常使うという意味じゃもちろんない。その辺は認識いいですよね。

○議長(丸山正昭議員)

  総務部長。

○総務部長(栁澤 学君)

  そういうことで認識しておりますので、よろしくお願いします。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  コンテナも全く否定するんでなくて、今後の検討の課題であるということでよろしいですね。

  それでは、最後に要旨4、子ども、高齢者、障がい者などへの配慮についてなんですけれども、①と②、一緒にさせてよろしいでしょうか、議長。

○議長(丸山正昭議員)

  ①、②一緒ね。はい、どうぞ。

○18番(小林重太郎議員)

  じゃ、そうさせていただきます。

  この①に関しては、既に答弁いただいたとおりですけれども、②をメインにさせていただきますけれども、この質問はおもちゃとかいう言葉を使っているから軽く受け止められそうなんですけれども、これらの一連の質問の中で。

  実は今回の質問の中では、私は一番力を、ほかが力入れていないという意味じゃないですけれども、非常に重視している質問です、これは。全てが重要だけれども、その中でこれは極めて重要だというふうに私思っているんですけれども、時間の関係もあるんですけれども、以前、ちょっと待ってください。自分で書いたのが分からなくなって。

  今、こども家庭庁などで子育て・こども支援というのは結構スポット当たっていますよね。ただ何というのかな、災害、あるいは避難所関係では女性、高齢者、障がい者等に関しては、ようやくにしてというイメージなんですけれども、かなり取り上げられてきています。しかし、災害時における子ども、答弁とは重なるんですけれども、子どもが取り上げることは少なかったんではないのか。避難所における子どもへの配慮等は少なくとも今までかなり欠けていた部分ではないのかと思うんですけれども、危機管理課長、そのあたりの認識どうでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  危機管理課長。

○危機管理課長(市村元昭君)

  市長答弁にもございましたとおり、やはり、大人中心の避難所ということで、やはりちょっと子どものほうはその保護者に任せてといった面があって、やはり少し子ども自体へは目が行ってなかったという点は少し反省すべきと感じております。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  答弁の中には、キッズスペース、心のケア、安心できる場所等の答弁が出てきて、マニュアルを具体的に、マニュアルにはないので今後ということだったんですが、市長答弁の最後の部分が研究という言葉で終わっていたんですけれども、この辺の認識というか、この重要度というとかどうなんでしょうかね。どなたでもいいんですけれども。

○議長(丸山正昭議員)

  危機管理課長。

○危機管理課長(市村元昭君)

  少し、先進的にやっているちょっと自治体の例などをまずちょっと調べさせていただきたいなということでございます。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  以前から言われていて研究という言葉はやらないよという意味だというふうに、認識は以前、そういう意味じゃないですよね。市長、ちょっとくどいようですけれども。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  今回、この子どもの居場所というかキッズスペースを設けたらという、ご提案というかご指摘で、今までそこの部分に全くというか記載等も含めて思いが至らなかったという部分で、先進事例を研究をさせていただくということで、決してやらないということではございません。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  そういうことで認識させていただきました。

  この関係では、物すごく、私のこれはやっぱり活動の中で印象に残っているのが、以前、場所は東京だったんですが、東日本大震災と熊本地震で被災した子どもたち、小中学生ですね。話を聞いたことがあるんですよ、NPO法人の関係で。

  一番印象に残っているのは、避難所でも、そのときはテレビがあって、テレビが見れたんですね。テレビの中では、マスコミが盛んに絆、絆と言って整然と並んでいる姿を映し出していた。しかし、子どもたちが見た目の前の現実の避難所は、食料の奪い合い、場所の奪い合い等で、大人たちがどなり合っていがみ合う、殺伐としたそのものであったというふうなことを聞いて、物すごく印象に残っているんですけれども。そこでは、やはり子どもたちはあっちへ行ってろという雰囲気だったということです。災害だけでなく、日常においても、大人たちが考える子どもとはこういうものというのと、本当の子どもたちというのは違うんじゃないかというのは、私はいつも子ども支援活動の中でつくづく感じているんですけれども、これも教育長に答弁お願いすることになるんですけれども、子どもたちが見ている災害あるいは避難所というのは、大人たちが思っているのとは違うんではないかというふうに、私はちょっと漠然とした質問になっちゃうかな。教育長、どういうふうに受け止めていますかね。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  おっしゃるとおりで、やっぱり子ども主体ではなかったんだなということを改めて私も感じています。

  本年6月にこども基本法が成立したということは、大変子どもたちにとってよかったなということを改めて思っていますが、子どもたちの健全な成長、育成を図るためには、やっぱり子どもたち自らに何を考えているか、そういうことを私たちは知るべきであるし、子どもたち自身も自分に返しながら発信していくということは大事だろうな。そう思うと、なかなか小さな子どもさんたち、自分の思いが発信できなくて泣いてわめいたりしますが、彼らにもし言葉をしっかり教えてあげて話せたとしたら、おもちゃが欲しい、遊び場がほしいということを確実に申し出ただろうなということを思っています。

  そういう意味で、もう私は大人ってしまったので、子どもの頃のことを回想しながら何が必要だろうかということを改めて思わなきゃいけないけれども、でも、大人になってしまったので、子どもの思いというのが遠ざかっていますので、子どもたちの声を聞いて、そういうものを完備していくということは大事だと、そのように思っています。

  もう一つ加えますと、雨天時の遊び場が小諸市にはないよというようなことをよく保護者の方、子どもさん育てている皆さんからの声を聞いています。ああ、それももっともだなと思いながら、併せて今後考えていかなきゃいけないことだなと思っています。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  なるほど雨天時の遊び場ね、それはまた今後の一般質問のほうの材料にさせていただくかもしれないということで承らせていただいて、戻りますけれども、

  今回の能登半島地震でも「カタリバ」、片仮名で「カタリバ」と書く、結構大きいNPO団体ですね。珠洲市まで行っていると思います。避難所に入って子どもの遊び場など開設しているんですよね。やはり既にそういうことを認識した団体が、今回はもう既に能登半島地震のほうには活動が行われているわけです。認識もかなり変わってきているのかなというふうに思うんですけれども、大人たちはさっきと同じような内容、言葉になるかもしれないんですけれども、大人たちの認識は遊び、おもちゃ、そんなの一番後回しだろうと、大人たちは言う。しかし、子どもたちにとっては認識、教育長の答弁にもあったとおりですね。違いますよね、やっぱりね。

  子どもにとっての被災の経験は、この先50年でないですね、80年ぐらい。貴重な体験として人生に生きるかもしれない。東日本大震災でもなかなか言葉選ばなきゃいけないんだけれども、その体験を生かしていて大人になっていく子どもたちっていっぱいいますよね、阪神・淡路でもそうでしょうけれども。貴重な体験になる、人生に生きる可能性もある。しかし、つらいと思おうとして一生引きずることもあるかもしれない。その大きな分かれ目になり得ることかなと思うんですよ。全てがそうだけれども、特に。例えば、1つは避難所における、そのこういうことが。だから、おもちゃという言葉を使っているのはあくまで例えばでありまして、何というのかな、全てにおいてそうしたスペースであれ、物であれ、配慮が必要な、今はもう既に危機管理課長、それから市長からも、まずは調べてということ、それはそうですね。予算も使う場面だってあるでしょうから、いきなりぽんというわけにはいかない。ただ私とししては、地震はそれこそあしたあるかもしれない。このお昼にあって午後の3人の一般質問中止になるかもしれない。絶対やるとは言えないですよ。確率は極めて少ないですよ。そういう中において、子どもたちのおもちゃを、おもちゃという言葉がちょっと軽過ぎちゃうのかもしれないけれども、子どもたちのためのグッズ、キッズグッズって、答弁の中ではキッズグッズと使ってましたっけかね。そういうものっていうのはやっぱり必要であるという認識はもういただけたと思うんですけれども、決して高いものでは多分ないと思います。本当に何百万という話じゃないですよね。何十万という話ですらないかもしれない。何か所もと、幾つもとなればある程度でしょうけれども。スペースもほとんど必要ないと思うんですよ。カード的なものとかね。子どもにとっては、物すごく貴重なものとなり得るものだけれども、予算とかスペースはそう多く必要とするものではないと思います。これは、先ほど検討してから、予算を使う以上、それは安易に動けないものだと思いますけれども、なるべく早くそろえていくという方向性、危機管理課長、どうでしょうかね。

○議長(丸山正昭議員)

  危機管理課長。

○危機管理課長(市村元昭君)

  やっぱり避難所では、大人たちは殺伐とした状態でざわざわやっている。やっぱりそこから少し距離を取れるように、今あるものでもできることがあると思いました。少しパーティションでそこのブースを造るだけであれば、今すぐにでもできます。また、紙や何か、書くものがあれば、子どもたちはきっとそれで遊んでくれるだろうなんて思いますので、予算がなくてもできることは今すぐにでもできますので、まずそんなことからちょっと始めたいなと今思ったところであります。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  今、課長に言われたとおりでして、子どもっていうのは本当に創意工夫というか、同じ遊ぶものを集めたって、大人では考えられないような遊び方していますからね、結構、創意工夫。だから、確かに課長が今言われたとおり、必ずしも新たな購入という形でなくても、本当にスペースがあれば、それもそんな広大なスペースじゃないですよね、本当にある程度のスペース、子どもたち、ここで遊びなよって、子どもたちのスペースがあれば、あるいは現在あるもの、例えば、模造紙とマジックさえあれば、子どもらは遊びますよね。非常に創意工夫のある遊びをする。私も日常の活動において、それすごく感じていることなんですけれども、確かに新たな購入としてはぜひ今後は検討してただくとして、現在あるものでもできる、それはそのとおりですね。

  だから、そういうようなこと、ただ頭の中にというか想定はしておかないと、やっぱり災害があった、避難所が開設されたときに、多くの大人たちが対応、それは市の職員が皆様であれ、議員の皆様であれ、現場の地域の人々であれ、やっぱりそういうことの認識がないとそこまでいかない。それこそいつもどおりの子ども、あっち行ってろなとなってしまう。だから、そういう認識を広げるというようなこともまた必要かなと思っております。なかなか難しいんですけれども、やっぱりそういう子どものことに対して、子どものことをあっちへ行ってろじゃないんだよということの認識を広げていく、こういういろいろな機会で必要かと思うけれども、難しい、なかなか難しいかなと思うんですよ。どうですかね、課長、そういうの。広げていくべきという認識はみんな共有できたとして、具体的なこととしては難しいですかね、質問。

○議長(丸山正昭議員)

  危機管理課長。

○危機管理課長(市村元昭君)

  やっぱり今、議員さん、おっしゃられたとおりの目線をやっぱり大人がしっかりと受け止めて考えていくということが大事になると思いますので、もう今の中でも大分、私の中の意識にもちょっと落とし込みができましたので、ぜひちょっとそんなことをまた大勢の皆さん、市民の皆さんにも共有していただければななんて感じているところであります。ありがとうございます。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  とても必要なことだと思います。

  時間もありますので、時間もあるっていうか、もう時間が迫ってきましたので。

  最後に、今のおもちゃとかそういうことだけでなくて、災害時あるいは避難所における子どもたちへの配慮について、教育長及び市長に所感というか思いをちょっとお聞かせいただければと思います。

  教育長のほうから、じゃ。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  改めて子どもを尊重すべきだということを強く強く思わされました。ありがとうございました。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  今回、この質問というかご提案、ご指摘をいただいたことで、小諸市のこの防災計画の中にもしっかり落とし込むということ、これやっぱり一部の人が知っていればいいんじゃなくて、共通認識としてみんなが問題意識を持って、いざ被災したときに避難所等でそのキッズスペースを設けることの重要性というのを認識することがやっぱりまず重要かなというふうに思いますので、先ほどの答弁等を含めてしっかり検討というか、前向きにやっていきたいと思いますので、お願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  一部の人の認識だけでなく、みんなの、市民みんなの共通の認識に広めていく、とても大切なことだと思います。

  以上で私の一般質問を終わらさせていただきます。

© 2023 長野県小諸市議会議員 幸笑みらい
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