『家庭ごみの分別・収集状況』 (田邉久夫)
R6年三月定例会
1.家庭ごみの分別・収集状況について
(1)クリーンヒルこもろの現状につて
①ごみの搬入量はどうか
②各ごみの分別・処理状況はどうか
③家庭ごみの持ち込みの際の手数料はどうか
(2)生ごみについて
①生ごみの現状はどうか
②肥料化の状況はどうか
(3)家庭ごみの課題について
①市民意識調査の結果はどうか
②課題はどうか
○議長(丸山正昭議員)
次に、一括質問一括答弁方式により、11番、田邉久夫議員の質問を許します。
11番、田邉久夫議員。
〔11番 田邉久夫議員 質問席〕
○11番(田邉久夫議員)
議席番号11番、幸笑みらい、田邉久夫でございます。
今一般質問、一番最後の下の者ですけれども、お疲れでしょうが、もうしばらくお付き合いをお願いいたします。
小諸市は、全国でも珍しい、生ごみの完全分別や肥料への再生などごみ処理において国内トップレベルの先進地域である。ごみ処理については自治体ごとに大きく違いがある。生ごみは可燃ごみとして処理している地域もある。市民は面倒だからと分別を嫌う方もいる。ごみの処理と資源化について、分別は難しい面や面倒な面はあるが、資源化を考えると分別が細かいほどいい。ごみの分別や処理などについてや、市民に対して認知度を高め、理解を深めていく必要があるのではないか。
そこで、件名1、家庭ごみの分別・収集状況について。
要旨(1)クリーンヒルこもろの現状につて。
質問①ごみの搬入量はどうか。
質問②各ごみの分別・処理状況はどうか。
質問③家庭ごみの持ち込みの際の手数料はどうか。
要旨(2)生ごみについて。
質問①生ごみの現状はどうか。
質問②肥料化の状況はどうか。
要旨(3)家庭ごみの課題について。
質問①市民意識調査の結果はどうか。
質問②課題はどうか。
以上で総括質問を終わります。
○議長(丸山正昭議員)
ただいまの質問に対し、答弁を求めます。
市長。
〔市長 小泉俊博君 答弁席〕
○市長(小泉俊博君)
11番、田邉久夫議員の質問に対して答弁をいたします。
件名1、家庭ごみの分別・収集状況について。
要旨(1)クリーンヒルこもろの現状について。
質問事項①ごみの搬入量はどうか答弁をいたします。
現在のごみ焼却施設クリーンヒルこもろでの焼却量は年間約7,000トンであり、当初計画量の約6,000トンを大きく超えております。そこで土日も運転するよう稼働時間を延長しごみの焼却を行っているため、運転の費用と焼却炉にかかる負荷は増していると、そういうところであります。
燃やすごみのほかには、令和4年度搬入量として埋立ごみが431トン、ペットボトルとプラスチック製容器包装が438トン、剪定枝が103トン、資源ごみが310トン搬入されました。ごみの分別による燃やすごみの減量と再資源化については喫緊の課題であると捉え、燃やすごみの量を当初見込んだ年間約6,000トンに減量することを目標として、市民の皆様へ向けてごみの減量・再資源化の啓発等の取組を行っているところであります。
次に、質問事項②各ごみの分別・処理状況はどうか答弁をいたします。
例年、ごみの排出状況を把握し、ごみ減量の施策とリサイクルを推進する際の基礎資料とするため、ごみ袋の内容を確認する組成調査を行っております。特に燃やすごみの分別状況が思わしくなく、令和5年度の調査結果ではごみ袋の中のおよそ3割が古紙類や生ごみ等の資源物でありました。この資源物を適切に分別していただければ焼却するごみが減量され、焼却費用と焼却炉負荷の軽減となり、脱炭素の取組にもつながります。
燃やすごみのほかには、プラスチック製容器包装を容器包装リサイクル協会へ引き渡しておりますが、年1回の引き渡しの検査で処理委託単価のランクが決定するため、検査の際、家庭で利用された注射針などが混入することによりランクが下がり、処理委託単価が高額になる場合があります。
また古着は、雨天時に各家庭から排出されると雨にぬれてしまい、売却することができないため焼却処分することになってしまいます。
市としましては、広報こもろ、ホームページ等による周知や、衛生自治会やごみ減量アドバイザーとの連携による啓発をしているところでありますが、ごみの分別・減量やリサイクルには市民の皆様一人一人の協力が不可欠であると考えております。
次に、質問事項③家庭ごみの持ち込みの際の手数料はどうか答弁をいたします。
各家庭から各地区の集積所へごみを排出する場合は、ごみ処理手数料を含む指定ごみ袋代金以外はご負担いただくことなく収集を行っております。集積所を利用せずにクリーンヒルこもろへごみを持ち込む際には、指定ごみ袋をご使用いただき、10キロごとに100円の手数料のご負担をいただいております。これは、従業員が他の作業の手を止めて安全確認、場内の誘導、ごみの分別と確認等の対応をする必要があるための人件費の補てんとしてお願いをしているものでございます。
ご自分の時間を割いて、ご自分のお車で搬入いただければ手数料が安くなると捉えられがちではありますが、建設時に開いた市民説明会及び市民会議においても有料にするべきとの意見があり、有料化の決定をさせていただいております。手数料は、周辺自治体のごみ焼却施設で徴収している料金より低く設定しており、県内の 19市で手数料を徴収しているのは小諸市を含めた16市となります。
また、クリーンヒルこもろへ持ち込む際にもごみの分別を守っていただいており、指定ごみ袋を使用いただくのは、市民の皆様一人一人にごみの分別を意識してもらう意味合いがあります。クリーンヒルこもろの焼却量は計画より年間約1,000トン超過しており、処理費用が過大となっております。ごみの分別は処理費用の軽減となり、さらに市民の皆様の地球温暖化や環境保全に配慮する意識を持っていただけるものと考えております。
次に、要旨(2)生ごみについて。
質問事項①生ごみの現状はどうか答弁をいたします。
本市の生ごみの分別収集によるリサイクルは昭和54年から行っており、先進的な取組であると認識をしております。現在も生ごみの排出については紙製の指定袋を使用いただき、浅麓汚泥再処理センターに搬入し、肥料へリサイクルしているところであります。
燃やすごみの袋に約12%の生ごみが混入していることは組成調査でも分かっておりますが、生ごみ袋に古着等の異物が混入されていることもあります。異物の混入があると機械の運転停止、さらには故障による修繕を要する場合があるため、時間と経費がかかり、対応に苦慮しております。
当市の令和4年度の生ごみの処理量は年間2,044トンで近年は減少傾向にあります。市民の皆様には生ごみにおいても分別を徹底していただき、資源化にご協力をいただきたいと考えております。
次に、質問事項②肥料化の状況はどうか答弁をいたします。
浅麓汚泥再処理センターに搬入された生ごみは肥料にリサイクルし、製品名、浅麓エココンポとして無料配布することで市民の皆様に活用いただき、還元をしております。このことにより、家庭用生ごみ処理機については二重投資となるため当市での補助はございません。市民の皆様にはご理解をいただくとともに、ご家庭の家庭菜園などでこの浅麓エココンポをぜひともご活用いただければ幸いでございます。
なお、各家庭から生ごみを排出する際にはできるだけ水を切り、水分を無くして出していただくことで処理負担の軽減になりますので、ご協力をお願いいたします。
次に、要旨(3)家庭ごみの課題について。
質問事項①市民意識調査の結果はどうか答弁をいたします。
令和5年度こもろ・まちづくり市民意識調査の結果は、「環境保全やごみ対策など環境衛生の取り組み」の「市政への満足度」は「満足とやや満足」で前回より0.4ポイント増加し33.9%、「市政の重要度」は「重要とやや重要」で前回より1.5ポイント増加しており74.7%、全体として満足度・重要度ともに高く位置しており、多くの市民の皆様に注目されている分野であると感じております。
市としましては、ごみの分別・再資源化について、広報こもろ、ホームページ等による周知を今後も行ってまいりますので、市民の皆様にご協力をいただきたいと考えております。特に、夏季の祝日収集の実施などの工夫や、ごみの分別方法が記載されているごみ・資源収集カレンダーの区未加入者を含めた全戸への配布や大型店舗などへの設置による情報提供、カレンダーアプリで利用できる収集日等のデータの公開、衛生自治会やごみ減量アドバイザーとの連携による啓発活動の実施を行ってまいりました。
今後はさらなるごみの分別・再資源化の取組として、不要なものは買わない、ごみを発生させない、エシカル消費の案内や食品ロス削減の取組、LINEなどによる情報提供等を行ってまいりたいと考えております。
質問事項②課題は何か答弁をいたします。
直近の市民1人1日当たりのごみの排出量は807グラムであります。現在改定作業中のごみ処理基本計画においては、8年後の目標値を現在より5%減らし、767グラムとし、ごみの排出量40グラム削減を目指したいと考えております。
ごみ減量の目標達成への一番の課題は古紙類、生ごみなどの資源物の分別であります。ごみの分別・再資源化については、市民の皆様には崇高な理念の下、ふだんからご協力をいただき、市の財政負担の軽減、環境への配慮をいただいておるところでありますが、さらに分別を推し進めるに当たり、リサイクルマークの確認などごみが搬出される際には、ご家庭でできることをいま一度、意識していただきたいと考えております。
さらに、プラスチック資源循環促進法に則したプラスチック製品の分別回収も重要な課題のひとつであると捉えております。プラマークのあるプラスチック製容器包装以外で、歯ブラシなどのプラスチック製品を焼却せずにリサイクルすることで燃やすごみの減量を可能とし、費用削減につなげ、さらにはクリーンヒルこもろの焼却炉の負荷軽減になると期待しております。
このプラスチックの分別回収に向けては今後研究してまいりますが、実施に当たり、分別・再資源化係わる市民の皆様のご協力は不可欠であるため、一層の広報・啓発をしてまいりたいと考えております。
本件名については、本席から以上でございます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員、再質問はよろしいですか。
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
いただきましたので、再質問をしたいと思いますが、よろしくお願いいたします。
まず、要旨(1)のグリーンヒルこもろの現状について。
質問①ごみの搬入量はどうかということの中での再質問でありますけれども、計画量を超えてごみの搬入があるのはなぜかということをお聞きしたいんですけれども。
○議長(丸山正昭議員)
市民生活部長。
○市民生活部長(大森宏之君)
お答えいたします。
燃やすごみの増加の要因と考えられるのが世帯数の増加ということでございます。3世代同居等の大家族世帯が減少するとともに核家族化が小諸市でも進んでいます。世帯ごとに必要なものを買い求め、それがごみになり、ごみの量が増えていると思われます。
これからの時代は、不要なものを買うことを控え、ごみを出さないエシカル消費の考えが必要になるかというふうに考えております。市民の皆様に向けてごみの減量、再資源化の啓発をこれまで以上に行ってまいりたいと思いますので、ご協力をお願いします。
以上でこざいます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
今までもごみということは、何か人間が生きている間は付きまとうものだと思ってはいるんですけれども、逆に何かあるとすぐ啓発をして、こういうものに減らすということまでで止まってしまうんですけれども、啓発によって何か、どこか違ってきた面というのは何か。ごみのこれから伺いますが、ちょっと減ってきたなとかという、中の分別の状態もちょっと違ってきたなとかということはありますか。そんなことはないですかね。
○議長(丸山正昭議員)
市民生活部長。
○市民生活部長(大森宏之君)
コロナ禍ではちょっと行えなかったんですけれども、先ほどの市長答弁の中でもごみの組成調査というもの、ごみの中身の、要するに調査を行っております。コロナ禍明けて平成4年度の燃えるごみの、要するに先ほど来、申し上げている生ごみとか燃やすごみ以外のものが約3割入っているというような答弁をさせていただいたんですけれども、平成4年度の調査よりも今年調査をしたごみの中身を比べますと、若干、混入物が減ってきている、そんな状況に今現在ございます。
以上でございます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
毎回啓発していても状態が変わらない、逆に悪くなったというよりも、若干でも変化見られればいいかなというように思います。ありがとうございます。
次の質問に、質問事項の②の各ごみの分別・処理状況はどうかということの中で、まずさっきはあれだった、ごみの分類・分別、軽量に向けてどのような啓発を行っているかということをちょっとお聞きしたいと思います。
○議長(丸山正昭議員)
市民生活部長。
○市民生活部長(大森宏之君)
現在行っている啓発活動は、毎月、広報こもろに掲載をしております、タイトル名でございますけれども、「減ちゃんのごみ分別相談所」というコーナーがございます。それと併せて、テレビ版広報こもろ、ホームページでのお知らせ、ごみ分別方法が記載されておりますごみ収集カレンダー、区の未加入者も含めて、昨年度より全戸配布、区長さんのご協力も得ながら、全戸配布の取組をしているところでございます。
今後も様々な媒体を使いまして、どのような媒体、どのような啓発活動が必要かということも日々研究しながら、丁寧な啓発活動を行ってまいりたいというふうに考えております。
繰り返しますけれども、市民の皆様にはごみの分別、減量にご協力をお願いしたいというふうに思っています。
以上でございます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
これも市民の皆さんにお願いするということですね。
じゃ、次、質問③の家庭ごみの持ち込みの際の手数料はどうかということの項目に行かせていただくんですけれども、クリーンヒルに持込みと集積所への排出というのはどちらの量が多いかということをちょっと、圧倒的に答え決まっていると思うんですけれども。
○議長(丸山正昭議員)
市民生活部長。
○市民生活部長(大森宏之君)
ちょっと5年度、最新版のやつが出ていませんので、令和4年度の1年間の集計でご説明させていただきたいと思いますが、家庭系の燃やすごみのクリーンヒルへの持込み量が184トンで燃やすごみの約4%、これは持込みでございます。集積所への搬出は4,135トンで、内訳は96%というふうになっております。4%対96%、そんなような割合でございます。
以上でございます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
これを今、質問事項に入れたのはどうしてかというと、私もそんな有名人じゃないんですけれども、持ち込むと、最初の答弁の中にあったんですけれども、持ち込むと有料でごみの袋を買って、持ち込んでまたお金を取られるってどういうことだというようなことで、よく厳しく言われたことがあったんですね。さっきの答弁にあったんですけれども、また後段のほうで触れますけれども、そういうことが、いろいろな広報とか新聞とか使ってもなかなか市民に届いていかないというのは、ちょっとごみの減量化にもつながってないのかなって思いますけれども、また後段のほうで出てきますので、そこでまた詳しくお聞きしたいなと思いますけれども、ありがとうございました。
次に、要旨(2)の生ごみについてということで、質問の①のところで、家庭から出るごみを資源の山というか、あれに工夫が求められるような、要するにお金としてもうかるんじゃないかというようなこともあるんですけれども、うまく分別すればお金もうかるというようなことが言われるんですけれども、それを創意工夫が求められていることだと思うんですけれども、徹底した教育の周知はどうかということなんですけれども、これについて。
○議長(丸山正昭議員)
市民生活部長。
○市民生活部長(大森宏之君)
今回はいろんな場面でPR活動、広報活動、啓発活動が必要ということで、なかなかこれといって、これをやればいいというものがなかなか見いだせない部分が、ちょっと心苦しいところもあるんですけれども、繰り返しになりますけれども、現在は広報こもろ、ホームページでの案内とかごみ・資源収集カレンダーの、先ほども答弁したとおり、今年度から区未加入の方にも区長さんのご協力を得ながら全戸配布のことをやっています。それを継続するということと、今後は新たな周知方法として、衛生自治会やごみ減量アドバイザーと連携しまして、集積所へのポスターを掲示するとかのPR活動、先ほど清水みき枝議員さんの答弁でもいたしましたとおり、LINE等での情報の提供等も検討してまいりたいというふうに考えております。
市民の皆様には、家庭から排出される段階で分別を意識していただきますようご協力を重ね重ねお願いいたします。
以上でございます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
分かりました。また、後段のほうでちょっとやりたいなと思います。
要旨(3)家庭ごみの課題についてということで質問したいと思うんですけれども、プラスチックの進歩により、先ほどごみ出しとかというのが変わるんじゃないかということを言われたんですけれども、2022年4月にプラスチックごみの削減やリサイクル促進の強化を目的としたプラスチック資源循環促進法、言わばプラ新法というのが施行されたということですけれども、このププ新法で今後、ごみ出しのルールは変わるか。また対応はどのように考えているかをちょっと、分かる範囲でお聞きしたいと思います。
○議長(丸山正昭議員)
市民生活部長。
○市民生活部長(大森宏之君)
議員おっしゃるとおり、令和4年4月にプラスチック資源循環促進法という法律が施行されまして、自治体の努力義務として、例えていいますと、ストローとかハンガー、バケツなどの硬質プラと呼ばれているものてすけれども、プラスチック製品を分別回収することになりました。
現在、当市ではプラスチック製品は燃やすごみの位置付けで処理されていますが、今後、この法律に即したプラスチック製品の分別回収を行い、燃やすごみの減量を図りたいというふうに考えております。具体的には、現在分別していただいている食品トレー、レジ袋、ペットボトルの蓋などのプラスチック製容器包装、要するに緑の袋に入れていただいているものとの一括して回収するのか、あるいはプラスチック製品、緑の今、袋に入れていただいているもの以外でまた分別をして回収するかということを今、検討中でございます。プラスチック製品の分別基準を策定しまして、市民の皆様には今後周知をしてまいるような形になります。
ごみの分別回収の実施に当たっては、市民の皆様へ分かりやすく、ご負担の少ない方法を見極め、周知してまいりますので、またこの部分についてもご協力をよろしくお願いします。
以上でございます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
ありがとうございます。
今からする質問というのは今回初めてなんですけれども、ごみ問題に対してのことでやろうかなと思った一つのきっかけなんですけれども、ごみが資源となるか、焼却されたり埋め立てられるかは、ごみを捨てるときに決まるというふうに思うんですよね。このごみはこうすれば意義はいい。そういったときに、ごみと資源を分別することで資源は再利用され、その結果としてごみの量は減り、分別されたごみはその分、焼却効率もよくなり、焼却炉の寿命や埋立地の延命にもつながるという考えでよろしいですか。
○議長(丸山正昭議員)
市民生活部長。
○市民生活部長(大森宏之君)
そのとおりでございます。家庭等で発生したごみの処理は、自治体、要するに市の責務でございます。しかし、個処理に至るまでの過程で、市民の皆さんにやっていただくということが非常に大切な社会になってきている状況でごさいます。つまりは、今は昔のように大量生産、大量消費、大量廃棄という社会ではなくて、SDGsとか循環型の社会とかそのように社会に移行している、こんなような状況でこざいます。
ごみに関しましては、よく標語とかには使われているんですけれども、「混ぜればごみ、分ければ資源」というような言葉がごみの関係ではよく使われる言葉でございます。また、以前は3Rということがよく言われていますが、そこに一つ加えまして、今は4Rというように呼ばれています。つまり、3Rはリデュースというまず一つ目のRです。これは減らすという意味でございます。続きまして、リユース。これは繰り返し使うという意味でございます。リサイクル、再生して使う。これが3Rでございまして、そこに今は一つのRを加えまして、今度はリフューズというRが一つ加わっています。これは何かと申しますと、不要なものやごみになるものを受け取らない。また使用しないことでごみになるもの自体を発生させない。これが加わって4Rと呼ばれている時代でございます。
市民の皆様方にしても、大変繰り返し、繰り返しで恐縮でございますけれども、自分事として捉えていただきながら、環境問題という大きな視点も捉えていただきながら、そういったことも理解していただいて、分別という行動につながるようなことをしていただきたいと思います。市もそれに向けて、情報の共有、周知のほうを図ってまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
法律から出してもらって、余計何か自分たちのところへ苦しめるような状態になってきてはいるんですけれども、私、今回これを取り上げた理由に合っているか合っていないか分からないんですけれども、市民の皆様に、お願いをします、ごみを分けてください、こうしてこうしてくださいと言って、それが結局、それをしっかりやれば資源としていくということの中で、ごみを出している私たち一人一人の手でごみを分別して、ごみを減らしていくことが大切であるというのはよく分かるんですけれども、その先の、つまり分別してリサイクルする、収益を得る、プラス経費を削減する、そしてほかの行政サービスのどこかで使えるというのが一番いいパターンだと思うんですよね。
でも、そこに行くまでに、やっぱり一つの方法で、先ほど答弁の中に、市民に対してこれをやればお金になるとか、これをやっちゃ駄目なんだなというのが全く見えてこないんですよね。先ほど僕言ってもらった、幾ら広報ここに載せようが、新聞でうたおうが、コミュニティに流そうがというのは、その効き目じゃもたないというような状態のところで、こういうごみが減らない、増えたという形になると思うんですね。
そこで一つ、合っているかどうか分からないんですけれども、先ほど答弁の中に、生ごみは肥料として再生をして市民の皆さんに無料で配布するってありましたよね。やっていますよね。そうすると、そこで今、ごみの処理というのは終わってしまうと思うんですよ。ただ、出たごみを、肥料になった肥料を、例えば相生公園でもいいし、せせらぎ丘でもいいし、植物のところに肥料としてやりましたよと。そうすると、やっぱりそこで作った肥料となるんだねということも分かるだろうし、また、例えばその肥料を使って農業従事者の方が田んぼで肥料を使ったりとかして、いろいろ食わせて、野菜とか作って、その作った野菜が地産地消になって、学校給食に跳ね返るということになれば、これはやっぱりそういうふうにしてごみを軽減して、私たちが協力すればそういうようなごみの世界になっていくんだなということが想像できると思うんですよね。そのものがない限りは幾らこれをうたってみても、協力を市民はすると思うんてすけれども、なかなか形に見えてこないというのは大変だなと思うんですよね。
それで、私がもう一つ、それを心配しているのは、いつも市長さんのご努力で社会増になっていくということを聞くんですけれども、私、これの質問するときにいろんなものを調べてきたんですけれども、やっぱり今、選ばれるまちランキングだとか引っ越し先でどんなところが選ばれるかというランキングの中で、やっぱりごみの分別というのが楽なほうがいいというか、あまりないほうがいいとかというところで、ごみを出すすみ分けが厳しいからもっとこっちへ行きたいという声もあるんですよね。
今、小諸も社会増になってきてだんだんとそういうふうになってくるんだけれども、いつ小諸にもそういうものが押し掛けて、途端に嫌われるほうのまちになってもらっては困るななんていうこともあるんですよね。そんなところで、申し訳ないんですけれども、今のこの流れの中で、市長のそういうことを含めた、何か社会増減ということも含めた中で、ごみの分別化というのはどういうふうな政策でもってこれからやるか、お聞きしたいと思います。
○議長(丸山正昭議員)
市長。
○市長(小泉俊博君)
先ほどの総括答弁にもちょっと触れさせてもらったんですけれども、全く逆の発想で、小諸市は先端の分別をするということが非常に環境にも優しいし、それから経皮的にも大変優れていると、そういう崇高なごみの分別、それをしている市民なんだと。そういう市民に皆さんも加わりませんかというアプローチをすれば、考え方の発想で、僕はそういう市民を求めたいし、そういう市民が一人でも多く移住者として小諸に来てくれれば、このまちはまた変わってくるんではないかなというふうに思います。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
であるならば、私は逆に市民の方を信用してはいるんですけれども、今は行政のほうからこういうふうにしてくださいということで言われますよね。そのことが行政ではこういうふうに今言ったことをやりたいから、こういうふうにしてくれってお願いします。でも、市民のほうは分別ってそんなに効果があるのかな、面倒くさくて嫌だなというのが答えなんですよね。そこのコミュニケーションが取れない限りはそっちへは行かないと思うんですよね。
ということは、何か発想を変えて、逆に市民のほうから分別に関して、ごみを減らしてこういうふうにしたいんだけれども何かアイデアは無いですかって、逆に市民のほうへ問いかけるのも一つの方法だと思うんですよね。ということは、市民は自分でそれを提案してくるはずだから、そうやればきっと守っていくんだろう、またそこに近付くんだろうと思うんですよね。
やっぱり自分の住んでいるまちが一番であってほしいと思うわけなんですけれども、そういう逆に、振ってはいないんだけれども、ちょっと通告はしてないんですが、企画課長のほうでいつも市民意識調査というのがあるじゃないですか。そういう形の中で、例えばごみのこういうことについての意見を聞かせてくれないかということはできるものなんですか。
○議長(丸山正昭議員)
企画課長。
○企画課長(山浦謙一君)
市民意識調査の中の12件でございますが、大変ごみの関係のご意見というのは非常に多くいただいております。やはり、まだまだ意識がそういった分別とかに向いてない方については、やはり分別、生ごみと分別ごみの分別の関係がほかの市町村と違うからというところだと思いますが、先ほど答弁でもありましたとおり、やはりそういう分別していくということが非常に意識として大切なんだよということがまだ周知されてない、そういった状況だと思いますので、昭和54年から取り組んでいる誇らしいことだと私自身も思っておりますので、その辺の理解が進むようにまた周知、啓発、これに尽きると思いますが、取り組んでいければというふうに思います。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
厳しいことを言うようで申し訳ないんですけれども、今、その啓発が効かない状態なんですよね、要は。だから、これをずっと続けても結果的には同じだし、もし効果があったとしても莫大な効果は得られないと思います。ということは、どこか駄目元でもいいんだから、1回方向を変えて、市民の皆様に。でも、さっきもごみ減量アドバイザーという方がいて、そこで何かを決めて決定して流していく。そこには市民の意見は入らないですよね、きっとね、僕はそう思うんですけれども。もし、そこで市民の方が何人か入っていて、じゃ実はこうだよ、こうだよって意見を出したときに、その意見を出せばそれは守るって思うんですけれども、その辺はどうですか。
○議長(丸山正昭議員)
市民生活部長。
○市民生活部長(大森宏之君)
市民からの意見を聞く一つの手段としては、一つには廃棄物減量・再資源化等市民会議という、これは団体推せんの市民の方、あるいは一般の公募の方による市民会議を定期的に開催しております。その中での意見聴取というものもしておりますし、その中ではいろんな課題の検討やらをしていただいて、意見等も聴取して、市と一緒に解決する課題等を見いだして、キャッチボールといいますか、情報の共有やら、ここの対策やら、そんなものをしている会議体もございますので、そんな方も含めれば、そこの部分でも、全てというとそうでもないという部分もあるかもしれないですけれども、そういう市民会議もございますので、一つの手段として、一つの角度としてそういったことも行っております。
以上でございます。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
先ほどちょっと言い忘れてしまったんですけれども、先ほど生ごみから肥料ができるという話の中で、例えば相生公園とかせせらぎの丘にそういうものを肥料としてあげましたよ。他えば に、この肥料はこういう再生のものを使っていますよということになれば、観光客が見たときでも、ああ、小諸市は環境にしっかり取り組んでいるんだなと、これはいいまちだなというイメージが多分湧くと思うんですよね。やっぱり、そういうことも選ばれるまちとか、住んでみたいまちとかに入っているので、できれば1回でもいいから全市民を対象にしてでも、どんなことで分別したらごみの量が減るのかなということは聞く価値があるなとも思いますけれども、答えはここでは出ないと思いますけれども、宿題としてお預けしておきますので。
私は、今、ごみの問題をいろいろしゃべっても、そんなに大きな解決策は今までどおり無いんだろうなって、いいか悪いか別として、結局繰り返しの答弁に、啓発をもうちょっと強くする、こういうふうにしますだけで終わって、結果もやっぱり多少上がるか下がるかぐらいと思って減ればいかないで。何年かには1人の市民、4%にまで減らしましょうとか、あるいは次、二十何パーセントまでって計画を立てているけれども、そんなには長く待てない状況だと思いますよ、ごみの埋立て等を考えたときにね。もし何か、部長、ご挨拶あれば。
○議長(丸山正昭議員)
市民生活部長。
○市民生活部長(大森宏之君)
付け加えさせていただきますと、いろんなイベントの場面もごみ減量アドバイザーとか市の職員も出向いて、そこでごみの分別の仕方ですとかそういったPRも今までもしていますし、これからもそういったことも、いい方向を改善しなから、継続して行ってまいりたいというふうに考えておりますし、様々な、議員おっしゃるとおり、なかなか目に見えてこないと、なかなか行動が移しづらい、移せないということも現実的ではございますので、ちょっと広報の仕方、内容についても、今後ちょっと検討はしてまいりたいというふうに思います。
いずれにしても、市民の皆様方が自分事として捉えて行動に移していただく、そんなような啓発になるように今後も努力してまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(丸山正昭議員)
田邉久夫議員。
○11番(田邉久夫議員)
ぜひよろしくお願いします。また、そのためにも地域職員という強力な助っ人がいますので、それも利用しながら、この次また質問したとき、多少の変化が出るような形でよろしくお願いしたいと思います。
以上で私の質問を終わります。ありがとうございました