『ウェルビーイングとは?』(清水みき枝)
R5年三月定例会
1 小泉市長が目指す「ウェルビーイング」について(パネル使用)
(1)「ウェルビーイング」の実現について
① ウェルビーイング実現に向けて、何をもって実現とするのか
② ボランティア活動の活性化はどうか
③ 人づくりにつながる、介護・保育の人材確保はどうか
(2) 選ばれるまちについて
① 市外から「小諸を選び」移住した人の地域コミュニティーへの関わり方はどうか
② 元気に暮らしている一人暮らし高齢者への関わり方はどうか
令和5年3月1日
◇ 清 水 みき枝 議員 一般質問のすべて◇
○議長(丸山正昭議員)
次に、一問一答方式により、1番、清水みき枝議員の質問を許します。
1番、清水みき枝議員。
〔1番 清水みき枝議員 質問席〕
○1番(清水みき枝議員)
議席番号1番、幸笑みらい、清水みき枝です。
それでは、通告に従いまして、一問一答方式で質問させていただきます。
質問の前にですが、幸笑みらいは誰もが幸せを実感して笑っていきられる未来をつくっていくことを目的に、志を同じくする議員が集い、政策集団として結成いたしました。与党、野党ということではなく、市長の政策には市民の目線になって是々非々の態度を貫くことをお約束いたします。何とぞよろしくお願いいたします。
それから、議長、私の質問の内容は結構多岐にわたる内容が多いことになっております。片仮名の文字もとても多いです。あらゆる分野でいろんな内容を説明させていただきたいと思いますので、ちょっと内容が飛び飛びするようなこともあるかもしれませんけれども、ぜひとも優しくお願いいたします。
○議長(丸山正昭議員)
質問項目は飛ばないようにね。
○1番(清水みき枝議員)
はい。
○議長(丸山正昭議員)
お願いします。
○1番(清水みき枝議員)
それでは、件名1、小泉市長が目指す「ウェルビーイング」についてです。
要旨(1)「ウェルビーイング」の実現について。
市長は、令和5年度施政方針の最後のほうの言葉として、小諸市はこれからもサードプレイスを意識した小諸版ウェルネス・シティを旗印に、ウェルビーイングが実現できる小諸市を目指し、全力で取り組んでまいりますと言われておりますが、この意味は皆さん分かりましたでしょうか。私は、ちょっとなかなか分からなかったので、よくよく字をしっかり見ながらちょっと聞き慣れた言葉で言い換えさせていただきました。市長は、小諸市はこれからも本当の場所、自分が帰れる場所を意識した健康で幸せな都市小諸を前面に出して、みんながいいねって言えるような小諸市を目指したいと言われていると思うんですけれども、どうでしょうか。
今、小諸市に必要なことは、分かりやすく伝わるまで届けるということだと思うんです。届くまで、理解いただくまで諦めないということが必要で、正直これができていなかったから、投票率の47.87%を出してしまったのではないかと思うんです。ですが、川辺の久保区は投票率が70%です。これは、顔を見て伝わるまで、最後まで私たち川辺地区の候補たちはしっかり伝えていたからだと思うんです。私が地域を回っていても、ああ、清利さんだねと、いや違うよ、娘のみき枝だよと何度も何度も言ったり、さっきヤマトシさんが歩いていったけれども、ああ、ヤマトシさんじゃないです、みき枝ですと、何度も何度もそうやって、顔と顔を合わせたからこそたたき出した70%だと思うんです。覚えてもらうまで、伝わるまで届けるということがすごく大切だと思っています。
先ほどまでの答弁を聞いていても、広報こもろに書きましたと言われていることが何度も何度もありました。でも、広報こもろを知らない若者たちはすごくたくさんいます。家に届けていますって、届いていないんです。うちみたいな家は、父が取って私まで来ないんです。自分の手元まで来るというところまでが本当に届けて、そして分かりやすい言葉で伝えて、やっと理解していただけるということだと思うんです。ですので、私は伝える、届くということをモットーに、今日質問させていただきたいと思います。
では、こちらのパネルをご覧ください。
ウェルビーイングについて説明させていただきます。
ウェルビーイングというのは、直訳するとよい状態といいますが1946年のWHOの中に健康の定義というものがありまして、健康とは、病気でない、弱っていないということではなくて、身体的にも精神的にも、そして社会的にも全て満たされている状態にあると言われております。また、書物などでは心身に病気を与えない状態ですとか活力にあふれている状態ということをいうという形が書いておりますが、小諸市のホームページです。ちょっとここ、下、ちっちゃいんですけれども、小諸市のホームページの小諸版ウェルネス・シティに対しての説明は、全ての市民のウェルビーイングを目指す、そのウェルビーイングとは、肉体的、精神的、社会的に幸福、自己実現の達成と書かれております。
それでは質問させていただきます。
このウェルネス・シティからのウェルビーイングを目指すということは、物すごい深いところまで目指されているんだなと思うんですが、市長に質問です。
質問事項①ウェルビーイングの実現に向けて、何をもって実現とするのかお伺いいたします。
○議長(丸山正昭議員)
答弁を求めます。
市長。
○市長(小泉俊博君)
お答えをしたいと思います。
一般的にウェルビーイング、先ほどもご紹介ありましたが、個人の権利や自己実現が保障されて、身体的、精神的、また社会的に良好な状態にあることを意味する概念というふうにされております。本市においては、このウェルビーイングの実現を目指すために、小諸版ウェルネス・シティに取り組んでおるところであります。
この小諸版ウェルネス・シティの最大の特徴は2つあって、1つ目は健康分野だけではなくて、あらゆる分野においてウェルネスの考えを取り入れて、それぞれが健康、健全な状態を目指すこと、2つ目は、小諸の魅力に着目し、快適で心地のよい場所、また自分自身を取り戻す場所、自己発見、自己実現ができる場所としてのサードプレイスの考え方を取り入れたということであります。このことによって、市民が健康で生きがいを持って安心・安全で豊かな人生を営めるまち、小諸市を訪れる市内外の方々が「自分に還る」、「何度でも帰りたい」、また「住んでみたい」と、そういうまちを目指すものであります。この小諸版ウェルネス・シティを推進する中で、関係人口や交流人口も含め、全ての市民がウェルビーイングな状態を達成していこうというものであります。
さて、議員ご質問の何をもって実現とするかということなんですが、これにつきましては、個々人のウェルビーイング、数値化するということはなかなか難しいことだというふうに考えております。しかしながら、幸福度を測る指標というのは、現在様々なもので公表がされています。これが一つの例としてということで、あくまでも一つの例ではありますが、東洋経済新報社、ここが公表している2022年住みよさランキングというのは、昨年6月に、毎年6月に発表されているんですが、昨年の2022年の版では、全国の市、また東京特別区812の中で全国33位ということになりました。これは、公的な資料に基づいて、客観性を持って単なる人の感情だけではなくて評価しているものなんですが、一昨年が171位でしたので、かなり大幅ランクアップしているかなというふうに思います。また、まちの幸福度ランキングなんていう、そういうランキングもありますけれども、これも全国では上位に入ってはいないんですが、甲信越版においては住み続けたいまちが昨年27位から10位、また、まちに誇りがある、まちへの愛着がある、まちの住み心地においてもトップ20位以内にランクインしているということで、ほとんどが前年を上回る結果になっているということであります。相対的なまちの幸福度についても、昨年よりかも上位に入っているというふうに考えているところであります。
最初にも申し上げましたが、これらのランキングってあくまでも一つの目安であって、そういうふうに考えておりますけれども、実際には総合計画審議会での評価、また市民意識調査、こういった検証結果などを含めて、総合的に施策や事業の評価をすべきであるというふうに考えておるところであります。
以上です。
○議長(丸山正昭議員)
清水みき枝議員。
○1番(清水みき枝議員)
幸福は数値化できないということは、確かに中村美奈子議員のときにも答えていただいておりましたが、そのとおりだと思います。住みよさランキングの33位というのは4つの視点から組み分けされていまして、しかもきっちりちゃんと数字に出ているもののデータから基づいてその順位を算出しています。33位になった理由というのは、実は小諸市はその中で安心度147位、便利度141位、快適度179位、富裕度が298位、結構みんな100番以降なのに、トータル的に33位という結果が出ているということなので、結構数字にするのって本当に難しいのではないかなと思います。
ちょっと次のパネルをご覧ください。
幸福度を高めていくために、分かりやすいこちらのほうの表があります。こちらは、幸福度を高めていくためには、ウェルビーイングに対して必要なものということで2つ、安心して生活できる条件、これが整っていると幸福度が上がりますよと、もう一つは利他的行動ができていると、できていない人よりできている人のほうが幸福度が6.2と数字が高いですよという見方の内閣経済部が出している表になります。こちらの利他的行動ということに対してなんですけれども、ここでは自分を犠牲にするとか、昔の意味ではなく、ボランティアや寄附、貢献活動、自分に何らかのコスト、時間やお金や労力などをしっかりかけても、人のために一生懸命できる人のことというのを表しております。このグラフからは社会的貢献をしている人が、したいと思わない人よりも幸せを感じているということが読み取れます。
ボランティア活動は全ての幸福度を高め、ウェルビーイングの指標を高めていく一つの材料にもなると思いますが、それを表している図がこれだと思っていただければと思います。では閉じます。
そこで質問させていただきます。
質問事項②です。小諸市におけるボランティア活動の活性化はどうかお伺いいたします。
○議長(丸山正昭議員)
答弁を求めます。
市長。
○市長(小泉俊博君)
お答えをいたします。
ボランティア活動の活性化、これはウェルビーイングの実現のための重要な要素のひとつであるというふうに考えております。
ボランティア活動、先ほどもご紹介があったとおり、他者のためになるばかりでなくて、活動を行う人にとっても生きがいや人とのつながり、これを持つことによる幸福感が得られるというもので、近年では健康寿命の延伸につながるという大学の研究結果もあるようでございます。本市のボランティア活動の活性化の度合いを直接に測る指標となると、なかなか難しいものがありますが、市が把握している数値を申し上げたいというふうに思います。市民活動・ボランティアサポートセンターの登録者数、1月末現在で団体が130団体、個人が41人という状況でございます。登録されている活動の内容は、子育て、地域資源の保存、環境保全、健康づくりや文化振興など様々な分野の活動にわたっているということであります。その一方で、市民活動については活動を知らない、情報が無いから参加しないといったご意見をいただくことはございます。市民活動・ボランティアサポートセンターでは、より多くの市民が市民活動に関する情報を得られるように、ホームページやSNS、また広報などで積極的に情報発信を行っております。届かないという、先ほど言われましたが、広報こもろでは、「ぼらせん こもろ」のページを隔月で設けて、活動されている方の生き生きした姿やボランティア、市民活動は自分自身を豊かにさせてくれる活動であるということを市民の皆様へ伝えられるように工夫をしているところであります。
また、市民活動をされている方々も、活動に関する課題を抱えているということがございます。同センターでは、市民が主役の活動がさらに活発になるように、つなぎ、広め、支えること、これを柱として取組を進めており、活動団体と他の団体や個人、学生、企業などの皆さんのニーズと力をつなぎ、新たな協働が広がるようなコーディネートにも力を入れておるところであります。引き続き、ウェルビーイングの視点も含めて、市民活動の促進を図ってまいりたいと考えておるところであります。
以上です。
○議長(丸山正昭議員)
清水みき枝議員。
○1番(清水みき枝議員)
工夫をしていただいて、ホームページやSNSも含めて届けていってくださるということなんですけれども、ボランティア活動をしている方々、市民活動をする団体に対しての補助金であったり、市のほうで行っている小諸市市民活動促進事業補助金への申請状況はどうか。また、誰もがそれが申請できるのかどうかお尋ねしたいです。
○議長(丸山正昭議員)
答弁願います。
総務課長。
○総務課長(春原信行君)
ただいまの事業の補助金の制度なんですが、令和4年度につきましては、申請が7団体いただきまして、そのうちの5団体が採択ということになっております。ちなみに、令和3年度におきましては申請が9団体、そして採択が6団体ということで、市民活動、またボランティアをされている皆さんが事業をいただけるという内容になっております。
以上です。
○議長(丸山正昭議員)
清水みき枝議員。
○1番(清水みき枝議員)
7団体あったうち5団体ということなんですけれども、なかなか補助金は、全般的に言えることなんですけれども、申請がすごく難しいとか、それを書くことでやる気がうせてしまうとかいうところがあるんですけれども、また再質問でお願いします。
できるだけ簡単にしていただけるととてもありがたいと思うんですけれども、でも、それでも間違えないように、悪い人に悪用されないようにとか、本物を見極めてしっかりとチェックされているとは思うんですけれども、そのあたりで工夫されていることはありますか。
○議長(丸山正昭議員)
総務課長。
○総務課長(春原信行君)
ただいまの制度につきましては、ボランティア活動については、社会性ですとか主体性、そういったもので、自由ないろんな発想に基づいて活動が行われているわけではございますが、あくまでも公費を投入するということになりますので、より多くの皆さんのご理解をいただく必要がございます。したがって、第三者の皆さんから見ても十分な書類はある程度必要になってくるということでございます。
その書類の事務につきましては、市民活動・ボランティアセンターですとか、または担当の市民課におきまして、事前相談として個別にお話を伺ったりですとか、または補助基準などがございますので、そういった点でもアドバイスをさせていただいたりしております。書類作成におきましても、できる限り丁寧な対応に努めているところでございます。
以上です。
○議長(丸山正昭議員)
清水みき枝議員。
○1番(清水みき枝議員)
アドバイスもいただいているということで、ありがとうございます。
ちょっとパネルをご覧ください。
ボランティアサポートセンターのほうの表ではないんですけれども、同じような1枚にできるちょっと表がありましたので、こちらのほうは総務省のほうが出している同じような種類が載っているような表なのですけれども、すごくたくさんな数が先ほど市長のほうからも170種類余りあるということなんですけれども、たくさんのボランティアがあるんですが、この情報は市民のほうには届いているのでしょうか。すごく心配になりますがお答えいただけますか。
○議長(丸山正昭議員)
総務課長。
○総務課長(春原信行君)
ボランティア活動に関する情報提供ということになりますが、日頃から様々な媒体を通しまして情報発信に努めております。そのときに、先ほど議員もおっしゃっていましたが、伝える、伝え続ける、本当に手に届くということが大事だというふうに思います。その点で、伝え方の中にはやはりボランティアをされている方の生きがいですとかやりがい、そういったものも情報の中に一緒に含めてお届けをしているところでございます。
1つ例を取らせていただきますと、今月号の広報こもろ3月号になりますが、ぼらせんこもろのページがございますが、その中で子どもたちの見守り活動を行っていらっしゃる方をご紹介させていただきました。そのところにもコメントとしてありましたが、子どもたちのためだけではなく自分自身のためにもなっているというようなお言葉もご紹介をさせていただきました。また、従来からいろんなボランティアがございますが、現在小諸市において新しいいろんな市民活動が増えてきております。例えば、新しい主体によりますお祭りですとかイベントということも生まれてきておりますし、新しい情報発信活動ということも生まれてきております。そして、いろんな団体同士がつながっていく、各団体と例えば専門家の方ですとか、こういったことがつながるような、そういうコラボレーション的な協働的な活動も、今新しく小諸市の中で生まれてきておりますので、そういったことも含めまして、小諸市としてはしっかりと支援、そして応援、先ほどの情報発信についても今後も引き続き行ってまいりたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(丸山正昭議員)
清水みき枝議員。
○1番(清水みき枝議員)
ボラセンの紹介、ありがとうございます。少しでも興味を持っていただいて、広報こもろを手に取って開いてじっくり読んでいただける方がこのお話を聞いて増えていっていただければいいなと思っております。
次のパネルご覧ください。
こちらは、ウェルビーイングが注目された4つの背景ということで、次の質問にいきたいと思います。
ちょっと時間の都合上、申し訳ございませんが、細かいところは省略させていただきますけれども、その4つの背景というのは、イ、ロ、ハ、ニの多様性を認める社会が注目されてきていること、ロの働き方革命がコロナによって起こっておりまして、その中でリモートワークに対してのストレスが増えているということ、そして、人口減少というところから人材確保に対してウェルビーイングの推進が強化されているということ、それから、持続可能的な開発目標というところで、SDGsの考え方から全ての人に健康と福祉をという考え方が今広がってきているということ、この4つが背景にあるとされています。こちらはしっかりと小諸版ウェルネス・シティの中にも反映されておりますが、分かりやすくこの4つは人づくりとまちづくりにつながると、まさに小諸版ウェルネス・シティだと私は思っています。
それでは、ウェルビーイングの実現に向けての最後の質問になります。
質問事項③人づくりにつながる、介護・保育の人材確保はどうか。
この保育に関しては、昨日の青木議員と午前中の掛川議員でしっかりお答えいただいておりますので、介護の人材確保に関してどうか、こちらをお伺いいたします。
○議長(丸山正昭議員)
答弁を求めます。
市長。
○市長(小泉俊博君)
お答えをいたします。
以前から、介護・保育現場は共に専門職の人材確保が難しい職場ということで、これ小諸市だけじゃなくて全国的な問題でもあります。介護関係では、介護保険制度を将来にわたって安定的に運営するため、介護保険サービスが個々に必要な内容、量で常に提供される体制の確保というのが必要であります。それには、介護分野で長く働き続けられる多くの人材が必要になるということであります。慢性的な人員不足が続いている現状での取組としましては、長野県、また小諸市社会福祉協議会との連携による多様な人材確保、育成の取組、元気な高齢者の活用についての検討、介護現場の業務改善につながる介護ロボットやICTの活用について、情報提供などに取り組んでおるところであります。
保育人材に関してはいいですか。
○1番(清水みき枝議員)
はい。
○市長(小泉俊博君)
それもいいですかね、言って。
○議長(丸山正昭議員)
はい。
○市長(小泉俊博君)
保育人材の確保につきましては、通年を通して市のホームページ、またハローワーク、長野県社会福祉協議会の人材バンクへの求人を実施するとともに、市公式SNSなどを活用して保育人材の確保に努めております。また、保育士の処遇改善や保育園へのICTの導入などにより、保育職場の環境改善なども実施しておりますが、全国的にこちらも保育士が不足する中で、保育人材の確保に苦慮している現状もございます。今後も増加する保育ニーズへの対応のためにも、保育人材の育成などについて検討を行っていく必要があるというふうに考えているところであります。
○議長(丸山正昭議員)
清水みき枝議員。
○1番(清水みき枝議員)
ありがとうございます。保育に関してはすごく皆さん手厚く、もちろん未来を担う子どもたちのために大切なことだと思いますが、私、介護現場にいて本当に人の少なさ、目の前で救える命も救えなかった現場を見てきまして、介護の人材育成、ぜひともこちらのほうも手厚くしていただければと思います。
次の質問にまいります。
それでは、小諸は外から選ばれるまちとしてのイメージアップに私は成功してきていると思います。まだまだこれからですけれども、市長は施政方針の中で、人口減少を抑制するとともに、市内外、外の方から選ばれるまちとなるためにと言われていますけれども、私は、小諸を選ばれた移住者の方に少し選ばれた理由を聞いてみました。そうしましたら、街並みが気に入ったとか人がいいとか、静かに田舎暮らしがしたいとか、商売がしやすそうとかおしゃれとか、そういったとても前向きな言葉を聞きましたが、どうしても選ばれるまちに関して聞きたいことがあります。
それでは質問です。
要旨(2)選ばれるまちについて。
質問事項①市外から「小諸を選び」移住された人の地域コミュニティーへの関わり方はどうかお伺いします。
○議長(丸山正昭議員)
答弁を求めます。
市長。
○市長(小泉俊博君)
お答えをいたします。
小諸市に移住をされた皆様におかれましては、仕事やプライベートでのつながりをはじめ、まちタネ広場で開催されたイベントへの参加など、市民とのつながりや移住者同士のコミュニティーが深まっているというふうに感じておるところであります。また、居住する区との係わりにつきましても、市役所へお問合せいただいた方からは、積極的に地域活動に係わりを持ちたいという大変うれしいお言葉をいただくことがあり、今後移住された方と市民とのつながりが深まっていくことを期待しておるところであります。
以上です。
○議長(丸山正昭議員)
清水みき枝議員。
○1番(清水みき枝議員)
ありがとうございます。移住者の方は、小諸に住んでいる人もそうなんですけれども、その人以上にすごく小諸を気に入ってくださっているという言葉をとてもよく聞きます。ぜひ、地域のコミュニティーの活性化に向けても、移住者の方が入れるような、そういった対策があるといいなと思います。外から小諸を見て感じることというのを拾い上げていただけるような、そういった場は持てませんでしょうか。
○議長(丸山正昭議員)
総務課長。
○総務課長(春原信行君)
現在、小諸市の68区ございますが、各区の活動においては、役員の成り手不足であったり、または高齢化であったり、いろんな課題を抱えておるところでございます。そうした区の活動において、小諸を選んできた方が積極的に参加していただいたり、区の担い手として活躍していただけるということは、本当にありがたいことだというふうに思います。今、議員のご提案がありましたが、まずは区長会の役員会を定期的に開いておりますので、この中で情報共有をさせていただくほか、年に数回になりますが、区長さん、皆さんお集まりになる全体研修会というものがございます。例えば一つの方法として、この研修会の中で移住された方をお招きしてお話をいただくとか、または一緒に話合いを持つ。そういった機会を持てるのも、この研修会でもいいのではないかなというふうに今考えております。
いずれにしましても、今後、区長会と併せて話を進めてまいりたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(丸山正昭議員)
清水みき枝議員。
○1番(清水みき枝議員)
一緒に話合いを設ける。一緒に設けるってとても大切なことだと思います。しかも、今のはすごくイメージができました。ぜひ実現に向けて、若い方の力が地域に入ることによって、後継者問題もクリアになっていけるかなと、時間はかかるかもしれませんけれども、地域から全て発信していくというのが必要になるかと思いますので、ぜひとも前向きに、早めにお願いしたいと思います。
それでは質問です。
質問事項②元気に暮らしている一人暮らし高齢者への関わり方はどうかです。
時間が少ないので、ちょっと駆け足で大変申し訳ございませんが、ここでいう元気に暮らしているというのは、元気だと思っているという言い回しになりまして、それでも1人で暮らしていながらも、最後の場所として小諸市を選んで、最後までこの住み慣れたまちで暮らしたい、そう選んでくれているご年配の方、高齢者の方、その方々も小諸を選ばれて今ここにいると思います。私たち自身もそうです。そんな方への高齢者への係わり方はどうでしょうか。
○議長(丸山正昭議員)
答弁を求めます。
市長。
○市長(小泉俊博君)
お答えをいたします。
独り暮らしをされている高齢者への係わりとして、地域で特に見守りが必要とされた方に対しては、地区の民生委員に月2回の見守りをしていただいております。高齢者全体の係わりになりますが、地域がつながりを強くし、お互いが見守れるような地域づくりを進めるため、各地区で開催されている世代間交流、また介護予防教室、給食会などの交流事業に対して、市では補助金を交付しております。また、高齢者クラブの活動に対する補助、市主催の介護予防教室なども毎回ほぼ満員で大変ご好評をいただいておりますが、地域を超えたつながりも進めておるところであります。
以上です。
○議長(丸山正昭議員)
清水みき枝議員。
○1番(清水みき枝議員)
毎回満員ということは、私の耳にも届いておりまして、民生委員会の方々がすごく頑張っていてくださったり、それからどうしても人と会いたいと思って、今家から頑張って出てこようとされている方、たくさんいらっしゃいます。それから、市のほうでやっていただいたスマホのセミナー、これも徐々に満員御礼という形で、たくさんの方がスマホを使えるようになってきているとは思います。ですが、まだそれでも、誰もがスマホを使えるように、届けるように届けていくような気づかいが必要かと思えます。高齢者の数はすごく増えているのに、小諸市高齢者クラブの連合会の数は減っていると聞きます。皆さん、まだご自分が若い、高齢者クラブに入る年齢ではないと思っている方がたくさんいらっしゃったり、民生委員がどれだけおうちの戸を叩いてもなかなか中から出てこられる時代ではなくなってしまいました。顔が見えなかったこの3年間、1人で暮らすことに慣れてしまって、何でも1人でできると思われてしまっていて、自分の体の異常にも気づかない。そういった方々がいらっしゃいます。顔を見られて、話せて、出てくるというところまでできて、やっと届いてその人の状況が分かるというところだということで、民生委員会の方々にとっては、とても根性の要る仕事だと思うんです。皆さん、とてもご苦労されています。
このお年寄りのひきこもり対策、もう一歩踏み込んでいただきたいんですけれども、もう一歩踏み込んでいただけなければ、本当に救える命も救えないと思います。コロナ禍で途切れてしまったコミュニティーをつなぎ直すために、何か自治体の活性化であったり考えていること、ありますでしょうか。ちょっと大きな再質問で申し訳ございませんが、最後にお答えできる方。
○議長(丸山正昭議員)
保健福祉部長。
○保健福祉部長(依田秀幸君)
決定的な打開策というのは、ちょっと私のほうでもなかなか思いつかないというのが実際のところでございますけれども、今まで続けてきている活動、これをやっぱり粘り強くやっていく以外に方法はないのかなと。ただ、先ほど議員のほうからもお話がありましたけれども、スマホとか、やっぱり情報リテラシーの関係で、これは今後、高齢者の方にもぜひスマホを持っていただいて、情報を取得しやすいようになっていただければと思いますので、そういった部分は新しい取組ということで、昨年から取り組んでおりますので、そんな部分に力を入れながら、今まで続けてきた活動を、またコロナで大分活動ができない部分がございましたので、今後また5月になれば第5類に感染症の位置付けが下がるという部分もございますので、またコロナ前に活動の勢いをまた戻して、今まで以上に取り組んでまいりたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(丸山正昭議員)
清水みき枝議員。
○1番(清水みき枝議員)
打開策が無いというのがすごく悲しいですけれども、確かに粘り強く、根気強く行っていかなければいけないことだとは思います。その中で、独り暮らしの方々とつなぎ止めてくださっている民生委員に関してなんですけれども、民生委員の方の状況といいますか、今なかなか担い手が不足しているという状況なのですが、このあたりはいかがでしょうか。
○議長(丸山正昭議員)
保健福祉部長。
○保健福祉部長(依田秀幸君)
ちょうど昨年12月が改選の時期でございました。当初、1人、2人、まだ欠員の地区があったんですけれども、各地域の皆さんのご協力によりまして、今のところ定数全員満たしていただいているという状況でございます。民生児童委員さんにつきましては、議員さんおっしゃったように非常に大変な仕事をお手伝いしていただいておりますので、今後、負担の軽減に向けたり、多少なりとも経済的な部分、支援、もうちょっと何とか支援ができますように、検討をしているところでございます。よろしくお願いいたします。
○議長(丸山正昭議員)
清水みき枝議員。
○1番(清水みき枝議員)
大変な仕事かもしれませんが、本当に全体的に人手不足というところで、全てにおいて皆さんが悩まれていることだと思います。この3年間続いたコロナ、とても大きく影響していると思いますけれども、コロナのクラスターが起きる原因の第1位は圧倒的に人手不足です。私は、介護の現場にいまして、もう一人人がいたら、もう2人人がいたら、手が回ってしっかり見ていられて、助ける命も助けることができたのではないかと、助けられない命も、私は東京にいるときからたくさん見てきました。もう少し本当に人がいたら、もう少し早く病院に連れて行くことができたかもしれない。このもう少しが確保できたら。それから、病院の面会も面会だけできる担当者がいたら、最期に顔を合わすことができたかもしれない。顔を合わさないまま亡くなられている方、たくさんいると思います。もう本当に後悔することばかりなんですけれども、それでも現場は命がけで過酷なこの環境をこの3年間乗り越えてきています。そんな現場からの声を私がいる限り届けていきたいなと思っております。
最後になりましたが、本当にこの過酷な状況の中で、コロナと闘ってこられた医療従事者の皆さん、それから福祉関係で働く皆さん、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。それから、たった一人でおうちも出ることもできずに、1人でご家族の介護を見られている方、たくさん小諸にはいらっしゃいます。働きたくても働けないという環境の方、たくさんいらっしゃいます。そういった方々を守るためにも、本当にこの人材不足というこの課題は、早めに取りかからなければならないと思っています。こういった頑張っている方々にエールを送らせていただきまして、私の質問を終わりにさせていただきます。
○議長(丸山正昭議員)
以上で1番、清水みき枝議員の質問を終わります。