『幸笑みらい』代表質問(中村美奈子)

2023年02月27日

R5年三月定例会
1 小諸市議会議員選挙の過去最低の投票率について
(1) 今後の対策について
2 令和5年度施政方針について
(1) 政策や事業の決定過程の透明性、客観性について
(2) 「稼ぐ力」と税収、自主財源を増やす方策について
(3) 「協働・行政経営」について

令和5年2月27日
◇ 中村 美奈子 議員 一般質問(会派代表質問)のすべて ◇

○議長(丸山正昭議員)

  次に、幸笑みらい代表、中村美奈子議員の質問を許します。

  中村美奈子議員。

〔2番 中村美奈子議員 質問席〕

○2番(中村美奈子議員)

  幸笑みらい、中村美奈子と申します。

  会派幸笑みらいは、誰もが幸せを実感し、笑って生きられる未来を作っていくことを目的に、志を同じくする議員が集い、政策集団として結成いたしました。

  与党野党ということではなく、市長の政策においては、市民目線に立って、是々非々の態度を貫くことをお約束いたします。

  小諸市が掲げるシビックプライドとは、私の掲げる小諸愛と同義であることを知り、大変うれしく思いました。地元を知り、愛し、誇りに思い、愛する町のために行動をする、この言葉を噛みしめて、市民の皆さんとともに議会活動に取り組んでまいりたいと思います。

  当選したての新人議員が経験のない代表質問をするということになりますが、誰もが理解できる分かりやすい言葉、表現で質問することを心がけます。

  ご答弁のほうも、私たちの後ろには大勢の市民がいらっしゃるということをイメージしていただいて、ご答弁よろしくお願いいたします。

  それでは、会派を代表して通告順にしたがい質問いたします。

  件名1、市議会議員選挙の各最低の投票率について。

  先月の市議会選では、定員19人のところ、23人の立候補者が名乗りを挙げ、まれにみる激戦となり、大いに盛り上がると思われた選挙でしたが、激戦と天気のよさとは裏腹に、小諸市民の投票率の過去最低、前回の選挙より13%も落とす結果となりました。

  私は、市民の半分以上の方が投票に行っていないことに衝撃と危機感を感じ、呆然といたしました。開票直後のインタビューで、投票率低下について聞かれた際に、市民の関心のなさと即答しましたが、それ以外にもいろいろな問題があったこと、今後の対策が必要であることを実感しております。

  市民の関心をどう回復していくか、私たち現役世代や若年層の政治参加をどのように促していくか、今後先輩同僚議員とともに、党派や会派を超えて議会改革に取り組む必要があると考えます。

  別の観点で、投票所が減ってしまったので、連れて行ってもらえなかった、行こうと思ったが投票が行くのが面倒くさい、仕事で行かれなかった、用事があって行かれなかったなどの声が聞かれました。初めて選挙をやってみて、市民にどう訴えていくか難しさを感じ、選挙のやり方も無駄な点や現実とのずれを感じました。

  それでは伺います。

  要旨(1)、今後の対策について。

  お願いします。

○議長(丸山正昭議員)

  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。

  選挙管理委員長。

○選挙管理委員会委員長(中込一雄君)

  幸笑みらい、中村美奈子議員の質問に対して答弁をいたします。

  件名1、小諸市議会議員選挙の投票率について。

  要旨(1)今後の対策について答弁いたします。

  南の風、清水議員の代表質問の答弁で申し上げましたとおり、今回の市議会議員選挙における過去最低の投票率となった結果を重く受け止めております。

  小諸市選挙管理委員会においては、投票率の向上のための啓発活動等について、これまで他の選挙管理員会と比べて決して見劣りすることのない特徴的な啓発活動をさまざまな年代、さまざまな役職の皆様を巻き込んでご協力をいただきながら積極的に実践してまいりました。

  投票行為につながるきっかけとして、重要な選挙公報の配布方法につきましては、昨年の参議院議員選挙から区長配布から新聞折込とポスティングに切り替え、投票日の2日前までの配布となるよう、また区に加入されていない方へも届くように改善いたしました。

  また移動期日前投票所の設置、選挙啓発ポスターにおいて、市長賞、委員長賞を設け、啓発活動に役立たせていただくなど、コロナ禍でも可能な啓発活動を行ってまいりました。

  今後はこれまでの取組にさらに工夫を加えていくことは当然のこととして、先進自治体の模範的な優良事例があればそれを取り入れて、より効果的な投票啓発ができるよう心がけてまいります。

  本席からの答弁は以上でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員、再質問はよろしいですか。

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  選挙管理委員会のほうでも啓発活動など取り組んでくださっているということで質問です。

  IT化が進む現在、投票に行かれなかった人からスマホなどで投票できればいいよねなんていう声もありました。スマホやパソコン、テレビのdボタンなどの活用の電子的な方法というのは取り入れていく考えはございませんでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁願います。

  選挙管理委員事務局長。

○選挙管理委員会事務局長(大井芳知君)

  お答えさせていただきます。

  昨年の9月の一般質問でもお答えをさせていただいておるんですけれども、平成14年から地方選挙のみ電子投票が可能になっておりまして、総務省の情報によりますと、平成14年6月に岡山県新見市で全国初の電子投票が行われまして、その後、平成28年2月までに10団体で25回の電子投票が実施されたとのことです。

  ただ、この電子投票というのは直接投票所へ行ってボタンを押してというような形になっておりますので、自宅で手軽にできるというようなものではございません。

  そういったものを行いたいということになりますと、これ法律の改正が必要になってきます。インターネット投票は結構国民の皆様からも要望というのはあるかとは思うんですけれども、実際には入力の方法だったりとか、本人確認の方法だったりとかが問題として挙げられておりますが、そういったところがクリアされれば国のほうも法律改正に動けるのではないかなというふうに思っておりますが、残念ながら自治体独自で容易にできるものではないというふうに考えております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村議員。

○2番(中村美奈子議員)

  以前にも質問があったということで、とても大変難しい問題だとは思いますが、将来未来に向けて考えていくことかなと思います。

  次に、高齢者の対策として、投票所の減少、投票所への交通手段として、愛のりくんの活用とか、移動投票所の拡張などはどうでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  選挙管理委員会事務局長。

○選挙管理委員会事務局長(大井芳知君)

  投票所の数はなかなか増やすのは難しいかなというふうに思っております。

  移動の方法につきましては、やはり公共交通の利用というのは必要だなと思っておりますし、あと地域コミュニティによる支援も期待をしておるところでございます。また、今年度から移動期日前投票所を開設をしておるんですけれども、そちらのほうもご要望等もお伺いしながら増やすということも考えてまいりたいというふうに思いますが、委員会のほうで検討してまいりたいと思います。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ご検討よろしくお願いいたします。

  3年間続いたコロナの影響で地域コミュニティが崩れてしまって、お隣さんやお知り合いにお願いすることも遠慮があったという声も聞いております。政治は、市民生活そのものです。民意をどう反映していくか、その意味で投票行動というのは非常に大事な一歩で、制度はやり方、時代とともに変えていく必要もあると思います。

  それでは、続いて件名2、令和5年度施政方針について。

  まず、今回19ページに及ぶボリュームのある内容でしたが、施政方針の中に、女性活躍についての発言がなかったことが非常に残念です。土屋副議長をはじめ、4人の新人議員が当選してきました。女性議員が増えたからそれでよしではなく、人口の半分は女性です。この女性の視点、発想、能力をどのように活用して市政に生かそうと考えているか、私たちに何を期待しているか、誰もが当たり前に活動できる世の中になるために何から変えていくべきか、未来に向けて前進すべき課題だと考えます。

  それでは、要旨(1)、政策や事業の決定過程の透明性、客観性について。

  1つ目として、小泉市長が掲げる大きな指針、「ウエルネス・シティ」「健幸都市こもろ」「ウェルビーイング」幸福を求める社会を作っていくとされていますが、小諸市民の幸福度調査などの結果は取っているのか、またその結果から成果が見えるものはあるのか伺います。

  2つ目として、小泉市政では、積極的に数々の政策事業が進む中で、決定過程が市民には見えず、知らないうちに決まっていたとの声が多く聞かれます。

  決定までの過程を全市民に分かりやすく説明し、周知できるように努力することは可能か、また、決定されてできた施設や立ち上げた政策において、客観的な判断も必要です。市民にも一目で分かる成果の見える化というものをお願いしたいと考えますが、ご答弁願います。

  続きまして、要旨(2)、「稼ぐ力」と税収、自主財源を増やす方策について。

  現在、社会問題として少子高齢化、子育て支援、貧困、物価高騰、人材育成などなどの対策がとても必要だと言われていますが、何をするにもお金がなければできません。そこで、税収、自主財源を増やす取組として、現在小諸市としての方策、力を入れている事業は何か教えてください。

  続きまして、要旨(3)、「協働・行政経営」について。

  観光資源、小諸市ならではの市の財政アップにつながるイベントや、協働のまちづくりへの取組の現状はどうか伺います。

  以上、一括質問とさせていただき、後の再質問よろしくお願いします。

○議長(丸山正昭議員)

  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  幸笑みらい、中村美奈子議員の質問に対して答弁をいたします。

  まず、件名2、令和5年度施政方針について。

  要旨(1)政策や事業の決定過程の透明性、客観性について答弁をいたします。

  本市においては、「小諸版ウエルネス・シティ」を掲げ、健康分野だけでなく、あらゆる分野において健康・健全な状態を目指すこととしております。また、小諸市の魅力に着目し、快適で心地よい場所、自分を取り戻す場所、自己発見・自己実現できる場所として「サードプレイス」の考えを取り入れています。

  このような2つの特徴を持ったビジョンである「小諸版ウエルネス・シティ」により、最終的には「ウェルビーイング」というゴールを目指していくことで「選ばれる町になる」「小諸だから選ばれる」「小諸でなければできない」そういったまちづくりを目指してまいりたいと考えております。

  さて、議員からご質問のありました幸福度調査などの結果やその成果については、個々人のウェルビーイングを数値化することは非常に難しいことと考えておりますが、幸福度を測る指標については、現在さまざまなものが公表されております。一例を挙げますと、東洋経済社が公表している2022住みよさランキングでは、全国の市や東京都の特別区812の中で全国33位となっております。前年は171位でしたので、大きくランクアップしております。

  これらのランキングについては、あくまでも目安のひとつとしてとらえるべきであり、実際には総合計画審議会での評価や、市民意識調査の結果などから、総合的に施策や事業の評価をすべきであると考えております。

  一方、議会や議員の皆様にも、小諸市議会基本条例に規定されている活動の原則として、市民の皆様からの多様な意見の把握や、市民に対しての説明責任を果たすことなど、市民の皆様の理解を深めるための活動を行政とともに取り組んでいただけることを期待しているところでございます。

  今後も、これらの取組を通じ、行政や議会が政策や事業の決定過程の透明性を担保し、市民の皆様の信頼を得られるよう、これまで以上に分かりやすい情報提供に努めるとともに、政策や、成果の見える化に取り組んでまいります。

  次に、要旨(2)「稼ぐ力」と税収、自主財源を増やす方策について答弁をいたします。

  令和5年度当初予算(案)における自主財源は88億4,112万円で、このうち、金額の多い順に見ますと、市税が50億9,577万円余、率にして57.63%、次いで繰入金が18億8,443万円余、率にして21.31%、次いで「財産収入、寄附金、諸収入」のその他が13億351万円余、率にして14.74%の順になっております。

  自主財源を増やす取組としましては、自主財源の半分以上を占める市税をいかにして増やしていくかということが大変重要になります。

  今後の人口推計では、人口減少とともに生産年齢人口も減少してまいります。これは稼ぎ手が減る一方で、社会保障の担い手が減少していくことを意味しております。

  よって、人口減少に歯止めをかける施策として、移住・定住施策を実施することにより子育て世代を呼び込み、合わせて企業誘致や産業団地の整備により、就労の場を増やしていく施策に力を入れております。

  さらに、子育て世帯を呼び込むため、子育て施策が充実し、子育てしやすい環境があり、子どもの育ちの場として選ばれることが必要であると考えております。

  合わせて、平成20年度の地方税法改正により制度化された「ふるさと納税」も自主財源の大きな柱となっておりますので、「小諸ブランド」の強化も重要施策として実施しております。

  要旨(3)「協働・行政経営」について答弁をいたします。

  市民主体の協働のまちづくりは、市民が主体となり、自治体や民間企業などと協力しながら、地域の課題解決やまちづくりを進めることだと認識しております。市民が主体となって取り組むことで、地域の持続的な発展や、市民の満足度向上、社会的な結束力の強化などを実現することができます。

  また、行政経営では、行政機関の業務改革や効率化を進めるなど、行政機関が経営的な観点から適切に業務を遂行していくことが求められております。

  議員ご質問の観光資源の活用や、イベント開催による財源の確保につきましては、行政の立場では民業の圧迫等につながる施策は難しい状況もありますが、観光資源の活用や各種イベントの開催による集客などは可能ですので、市内事業者の売り上げにつながるイベント開催などは積極的に進めてまいりたいというふうに考えております。

  件名2につきましては、本席からは以上でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  先ほど中村美奈子議員先ほど要旨イコール再質問的なことがほとんど出ちゃっているんですが、初回ですからこれはいいとして、また再度同じことの再質問をお願いしたい。要旨が再質問とそっくりその中で言われちゃっているんで、中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  それでは、順次再質問をお願いいたします。

  要旨(1)政策や事業の決定過程の透明性、客観性についてです。市長にご答弁いただきまして理解いたしました。

  幸福度調査についてなんですが、私自身市民の皆さんと集会を数回いたしました。一般的に幸福度調査で使われる健康面、経済面、関係性、関係性というのは社会とのつながりなんですが、その3つの観点から今のあなたの幸福度について聞いてみました。若い世代から高齢の方まで、自身の現状と課題を熱く語って下さり、幸福度は10%から100%という幅広い結果となりました。その中で、自分の幸福度を考えることとか、意識することとか、言葉にして情報共有することというのはとても自己実現の道につながったり、問題解決にもつながると感じました。そして、市政への要望もさまざまあった中で、小諸市がこの調査を見える柱として取り組むことができれば必ずや市政の課題、問題解決にもつながっていくと考えます。

  今回同僚議員からウェルビーイングについて細かな質問がありますので、私からはこの質問は以上とさせていただきます。

  2つ目の質問として、お願いします。

  先日コハラにある糠塚園の件について、当初取り壊す予定を変更したことや、藤屋御本陣の企業誘致、蔦屋書店の移転、高原美術館のスタラス小諸などのことを市民の皆さんは以外と決定していることをよく知らず置き去りになっていました。

  観光資源としても小諸市にとって象徴的で大事な場所です。市民にもっと問題提起をして納得感を得られるような方策を取ってほしいと考えますが、いかがでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁を求めます。

  企画課長。

○企画課長(山浦謙一君)

  議員ご指摘のとおり、成果の見える化については大変重要なことだというふうに認識をしております。

  ただし、企業誘致に係る情報につきましては、企業の戦略的なもの、また企業の以降なども踏まえて、決定過程や公表の時期においてはケースバイケースでお知らせできない状況もございますので、その点についてはご理解をお願いをしていきたいと考えております。

  いずれにしましても、市民の皆様にとって非常に広報こもろ、それからSNS等を通して効果的にそういったものを活用しながら分かりやすい情報発信に努めてまいりたいそんなふうに考えております。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  周知すべきはやはり広く説明すべきは手厚くしていただいて、決定後は市民に分かりやすい見える化というのに取り組んでいただきたいと望みます。

  関連して、藤家御本陣の場合は、業者選定について公募されたのか、そして売上は小諸市に還元されるのか、家賃収入だけなのか、民間会社が潤うだけなのか教えてください。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁願います。

  産業振興部長。

○産業振興部長(小田中順一君)

  本陣母屋につきましては、駅周辺の大手門公園内という大変好立地にありまして、歴史的文化的な価値を有する施設でございますが、これまでなかなか集客等につながっていなかったということで、なかなか有効活用されているとは言い難い施設でございましたので、そこで計画から申し上げますと、これまでの用途にこだわらず、新たな公共施設のあり方を考える中で、小諸市御本陣の歴史的な価値を生かすとともに、賑わいの創出と、収益性等を確保しながら、合わせて地域の価値も高めるような飲食事業用施設とすることとしまして、それにふさわしい民間企業を誘致するということになりました。

  そして、昨年1月に町内の会議で組織決定しまして、飲食店に活用するための水道などのインフラ整備費用を令和4年度当初予算、1年前の3月議会で計上したところでございまして、議会に対してはその際本陣母屋の新たな活用について説明をし、予算をお認めいただいたところでございます。

  市では、これを企業誘致の一環として取り組んでおりますので、市のそういった方向性に合致する県内企業にこの間粘り強くアプローチをしていきました結果、進出していただくことになりました。

  議員おっしゃいますように市民の方からしますといきなりというように思われるかもしれませんが、この事業自体が国の地域経済循環創造事業交付金という国の補助金を申請しておりまして、その交付金の採択が昨年の12月の年末ぎりぎりということでありましたので、今年1月の記者発表というタイミングになりました。

  先ほど企画課長も言いましたように、企業誘致となりますと、ほかとの競争ということになりますし、民間企業のスピード感に合わせる必要もございます。また場合によっては企業と秘密保持契約を結ぶなど、進捗を逐一市民の方にお知らせできない場合が多々ありますので、その辺はご理解をお願いしたいというふうに考えます。

  以上、御本陣につきましてはそうした経過の中で、公募という形は取らず、進めているところでございます。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  理解できました。

  いろいろ難しい問題もあるということで、そういうことをやはり私たちも知らない、市民も知らないというところで少し教えていただくとよく分かります。そして、広報こもろって小諸市が発行していますが、もしできましたら、そういう成果見える化として、広報こもろの一番最初のページには、市政の通信簿みたいな形で事業についてのこういうことやっていて、こうでというね、通知表みたいなものが見えるとすごく分かりやすいし、最後のページには、返信用のアンケート、市民がそれを見ていろいろ考えて協力できるところは協力し、状況も把握できるという毎月それが見ていると、すごく市民も小諸市に対して夢と希望を持てるというか、そういう状況につながっていくんじゃないかなと思います。

  小諸市民はとても一致団結して、一丸となればすごく頼りになる市民ですので、そういうまず見えるということがすごく大事だと思いますので、よろしくお願いいたします。

  続きまして、要旨2の「稼ぐ力」と税収、自主財源を増やす方策についてですが、自主財源を増やす取組として力を入れている事業は理解いたしました。

  その中で自主財源においての約半数を市税が占めているということで、小諸市が今進めている建設物ですが、多くが市外の業者に依頼していて、税収が小諸市に入らないと心配する声があります。

  小諸市のために小諸の業者に優先的にお願いする仕組みができないか伺います。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁願います。

  財政課長。

○財政課長(土屋雅志君)

  お答えいたします。

  工事の発注につきましては、競争入札が原則となっております。本市では平成20年4月より制限付きの一般競争入札を導入し、現在130万円を超える工事につきましては、入札参加を原則として市内本店業者に制限をしております。

  しかし、ご指摘されている案件は消防庁舎や、南城森の保育園等に当たるかと思いますが、これらにつきましては、設定金額が高額であったため、入札参加要件を満たす市内業者に限りがあり、競争性を保つために5社以上による入札を実施することが困難であったため、市内業者を含めた入札を行った結果でございます。

  議員がご提案されている、小諸市の業者に優先的にお願いする仕組みにつきましては、入札参加条件において、請負業者は下請けの一定割合以上を市内業者にするといったことや、また、市内業者を含めた共同企業体、通常JVと呼ばれているものですが、こういったものにするなど、特約事項をつけて実施可能な部分から検討をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  小諸市の業者を育てることをしないで市税を増やせるチャンスを逃していると思っている方が多いです。とにかく市長がおっしゃるとおり、小諸市の財源確保のために稼ぐ力をぜひ小諸市民にもしっかり与えていただき、市内の業者を育てていただくということがとても大事だと思います。小諸市の税収を増やすという方法も多角的に考えるときじゃないかと思いますので、よろしくお願いいたします。

  続きまして、要旨(3)「協働・行政経営」についてですが、観光資源の活用やイベント開催による財源の確保については積極的に取り組む方針であると理解していましたので、期待しております。

  私は、小諸のお宝や魅力は私たちのごく近くに灯台下暗しでしょうか、もっと足元から取り組む必要もあるような気もすると思っております。

  そこでお伺いいたします。

  駅前は小諸だと実感できる素敵な景観であるべきだと思います。

  玄関口である小諸駅の広告や町並みや景観が素敵なスポットになるよう改善できないか伺います。

○議長(丸山正昭議員)

  建設水道部長。

○建設水道部長(山浦立男君)

  議員ご提案のとおり、情報発信、入手の媒体として最近は年代を問わずSNSが有効活用されており、特に見栄えの良い写真や動画による発信が効果的な手段となっております。

  小諸駅前の景観、インスタスポットとなるような形については、昨年の秋ごろにはこもろ観光局の主催によって、小諸城址懐古園でのもみじと甲冑をコラボしたフォトコンテストがSNSを活用して開催され、観光客を中心に魅力的な写真が多くSNS上に投稿されました。

  停車場ガーデンにおいては、姫リンゴを使ってメッセージを作り、それを写真に撮ってSNSに投稿したり、ミニ花壇の中で写真スポットになるような仕掛けも行っていただきました。

  また、小諸の町は昭和の雰囲気が漂い、いわゆるエモい写真が撮影できるスポットとしても親しまれております。ただ、それだけで人が呼べるまでには達していないかもしれませんが、意識的に見栄えの良いスポットを作ることも一つの方法であるとは思いますが、今ある資源を活用しながら結果的に魅力的なスポットとなるということが自然であるというふうに考えております。

  都市計画課のほうでは、令和5年度の事業としまして、駅前周辺の未来ビジョンの制作や、居心地のいい公共空間の活用の検討を行っていますので、そのような視点も入れながら駅前周辺での事業を行ってまいりたいというふうに考えております。

  以上でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  看板なども工夫したら小諸駅の玄関口としてふさわしいものになるのではないかとも思いますし、看板のスポンサーを募ってこれぞ小諸という景観になるように考えていただきたいですし、本当小諸駅に魅力を最大限盛り込んでほしいなと思います。

  続きまして、小諸駅関係で寅さんの銅像と碑についてなんですが伺います。

  先月でしたが、寅さんファンが集う会でお話を聞く機会がありました。寅さん会館の経緯については省略いたしますが、小諸市に寄附されてこの5月で10年が経つということです。市民の皆さんの声であんな無駄なものをという声も聞きます。しかし、寅さん会館は小諸市が建設したものではありません。イデセイカさんという個人の実業家が中心に山田洋次監督の思いを込めて作られたもので、必ずしも無駄な税金を使ったということには当たらないということを市民の皆さんにもご理解、ご認識いただきたい、とても誤解されている方が多いです。

  それで、東京柴又をはじめ、小諸市と同様に全国に寅さんの拠点はたくさんあります。観光資源としても価値あるものと思います。

  先月、上田市の上映会には、200人の方が訪れ会場が満員だったと聞きました。存続を望む方々は寅さん会館を残してほしいとは言っておりませんで、せめて寅さんの銅像と山田洋次監督の碑を残してほしいと要望しております。

  そこで、小諸駅に移設して市の魅力発信として後世に残すお考えはありますか。また、移設することに当たり、クラウドファンディングを活用するお考えはありますか。伺います。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁願います。

  産業振興部長。

○産業振興部長(小田中順一君)

  お答えいたします。

  旧こもろ寅さん会館につきましては、平成25年に建物および展示物一式を市にご寄付いただきまして、その際に会館前の寅さんの銅像につきましても、一緒にご寄付いただいたというふうに理解しております。

  しかしながら、ご承知のように映画寅さんシリーズにつきましては、株式会社松竹に肖像権をはじめとする諸権利がありますので、市が利活用や処分をする場合には、松竹とまずは協議をする必要がございます。

  また、寅さん会館の後利用も現在検討をしているところでございまして、合わせまして、今後策定します小諸駅の周辺のビジョンにも関係しておりますので、ひとつのご提案として受け止めさせていただきまして、クラウドファンディング等は現在のところはまた検討はしてございません。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  松竹とのいろんな問題、課題があると思いますが、ぜひ寅さんが行われた町、渥美清さんが山田洋次監督と所縁があった町としての象徴として銅像と碑を残す方向でご検討いただきたいと思います。

  全国に拠点があり、ファンの集客も見込める小諸市の財産であり、観光資源のひとつになるものと考えます。

  次に、現役大学生の声としてお聞きした話しですが、高校の3年間、小諸駅の待合室が無いホームで待つ冬の寒さが、これ乗り継ぎのためですね、待つ冬の寒さがとてもつらかったとお聞きしました。

  関係して、先月1月28日の信毎に駅舎に飲食店開業の記事が出ていました。その中で、ホーム側とロータリー側から入れる店舗であると書かれていました。この対策は可能ではありませんか伺います。

○議長(丸山正昭議員)

  建設水道部長。

○建設水道部長(山浦立男君)

  小諸駅のホームの関係についてご答弁させていただきます。

  小諸駅ホームの待合につきましては、現在しなの鉄道では、以前2番線と3番線のホームに待合室がありました。しかし、バリアフリーへの対応によるかさ上げ工事の際に老朽化をしていたため、撤去しまして、現在はない状況となっております。

  また小海線につきましては、4番線と5番線のホームに待合室がありますので、それをご利用いただいていると思いますし、ご利用いただければというふうにも思います。

  しなの鉄道につきましては、現時点で新たな待合室を整備するという予定がありませんので、なるべく駅舎の待合スペースをご利用いただきたいというふうに思っております。

  乗り継ぎの際の部分でございますけれども、時間が空いてしまうような場合ですとか、小海線のホームにある待合室が混んでいるような場合については、改札の職員の方にその旨声をかけていただければ、駅舎の待合室のほうに出て、電車の時間までお待ちいただくことは可能ですので、そのようなご利用でご理解をいただければというふうに思います。

  小諸市の部分につきましては、駅舎の活用も含めて、先ほども申し上げたとおり、駅前の公共空間の有効活用を検討しておりますので、電車を待つだけの場所ではなく、居心地よく過ごせて交流が生まれる空間を目指して社会実験を行い、検証してまいりたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

  以上でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  その現役大学生は高校3年間本当に冷たいベンチに鉄のような冷たいベンチですよねホームのところ、そこにお布団というか、ちょっとそういうものでも1つあればよかったのかもしれないんですけれども、そういうベンチに30分座ってみてよと私に言いました。そして小諸市って電車利用者にやさしくないよねとも言っていました。若者が帰ってきたい小諸にするために、高校生の非常に小さな声ですがこれは市民や観光客への思いやりということで少し考えていただきたいと思った件です。

  この高校生が通学が寒くて辛くて小諸市の冷たさとつながってしまったとしたら、非常に残念なお話しでした。

  いろいろお考えということでご検討いただきたいと思います。

  次に、観光資源の活用のほうをお聞きしますが、懐古園、動物園の中に近くにお茶が飲めるようなカフェができるような出店がなされないかということについてうかがいます。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁願います。

  産業振興部長。

○産業振興部長(小田中順一君)

  議員ご提案の件ですが、公園利用者、観光客の皆さんの利便性の向上、それから食事ですとか休憩場所として、さらには癒しの空間ということも考えますと、カフェなどの店舗が懐古園の周辺に出店していただくということは市としても大変ありがたいことだと考えております。

  そのような出店のお話、そういった方がいらっしゃいましたら、市としても支援してまいりたいというふうに考えております。また、今回の飯綱山公園のパークPFIのように、公園内に民間の資本で店舗を設置するような手法も、名勝指定という制限はあると思いますが、そういった可能性も今後考えられるのではないかなというふうに考えているところでございます。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  懐古園の中というのはやはりシゾクカイなどの関係もありまして難しいと思いますが、周りにそういうものができてくると、景色などを見ながらゆっくりするお茶も飲めるところもないという市外のお友達やこちらの市内の声も聞きますので、少し楽しみがあると非常にうれしく思います。そしてまたそれも収入源につながればとても相乗効果じゃないかなということも思います。

  では次に、今年はコロナの終息となり、夏祭りが盛大に開催されることを期待しているのですが、夏祭り、主に祇園、ドカンショの露店以外に地元の商店などが出店できるスペースを確保できないか伺います。

○議長(丸山正昭議員)

  産業振興部長。

○産業振興部長(小田中順一君)

  小諸の市民祭りですが、神輿とドカンショともに新型コロナウイルスの感染症の影響で3年間、令和2年から令和4年まで中止となってしまいました。今年につきましては、先日2月13日に市や商工会議所を中心としました祭りの実行委員会を開催しまして、令和5年度につきましてはぜひともコロナ前の従前のやり方で露店も入れながら開催したいということで確認がされたところでございます。

  一方、この間、商工会議所さんによる小諸フードステージやまちタネ広場でのマルシェなどのイベントで市内外の飲食店ですとか、市民の皆さん、大勢出店がいただきましてだいぶ定着してまいりまして、町の賑わいを創出していただいているところでございます。そういったことも含めまして、今年の市民祭りの開催方法については、今後実行委員会で詰めてまいりますけれども、議員ご提案の市民や地元商店などの出店スペースということにつきましては、関係機関とも協議して検討してまいりたいというふうに考えます。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ぜひご検討いただきたいと思います。

  私も昔から小諸の夏祭りが大好きで、本当に地元の南城区でも神輿をかつぐぐらい好きな祭り人間なんですが、本当にとても大事な大イベントだと思っております。小諸市の魅力を他の方々にも知ってもらうチャンスかなとも思いますし、あと私子育て中のときに子どもを連れて祇園に行ったときにとてもにぎわっているのはいいんですけれども、人混みがありすぎて、すごく危ない思いをしたんですね。そういうところでちょっと逃れる場所があって、飲食もできればお父さんお母さん本当に喜ぶんじゃないかなということで、小諸の人たちに出店工夫と行政との協力ということで協働につながる市での活性化という方法をいろいろ考えていただきたいと思います。

  ドカンショのほうも同じところで踊っていられて、あそこを見ているとほのぼのするんですが、ちょっとこれもドカクテキに考えていただいて、その場所ではドカンショの踊りをやっていただいたりして、駅前のロータリーでは、なんか別の企画をやったりとか、そういうちょっと若者世代とこちらでは言ったりしているとそういうのも考えるといろいろな収益にもつながったり、お客さんの増にもなってくるかなとも思うので、私が小学校のころからずっとやっていたのは、盆踊りとか、そういうのもありましたけれども今はそういう区での活動というのはなかなかできないので、なんかドカンショというところも集客を見込めるのでもったいないななんて思っています。

  よろしくお願いいたします。

  次に、小諸市ならではのお土産を作れないか伺います。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁願います。

  産業振興部長。

○産業振興部長(小田中順一君)

  小諸の土産品と言いますと、味噌、お蕎麦、日本酒、それからリンゴや桃、イチゴなどの果樹、また農産物、最近ではコンクールなどでその品質の高さが実証されていますワインですとか、お米といったようなすばらしい特産品が既にあります。

  一方で、議員おっしゃっているのは、例えば小諸を訪れたときに、観光客の皆さんが小諸と言えばこれですとか、小諸に行ったら必ずこれを買って帰るというようなそういったお土産品がいわゆる定番と言えるような土産品が無いということだと思います。確かにそういったことも事実でございまして、そういった気軽に買えるお土産品も必要なのかなというふうに考えているところです。

  そのため、これまでも実際に各事業者ですとか生産者の皆様ほか、商工会議所ですとか、小諸観光局などが中心となって小諸ならではの土産品づくりという取組というのは試行錯誤をしながら続けられてきていたところでございます。

  一例申し上げますと、商工会議所では例えば御牧ヶ原のポタージュスープですとか、今モロコという魚。今土産品の審査、認定によるこもろシールの取組ですとか、最近では動物園のリニューアルに合わせまして、ゼリーやチョコを観光局のほうで開発販売していただいたところでございます。

  市では引き続きこのような取組を支援してまいりますし、一方で今ある特産品の知名度アップですとか、ブランド化にも努めてまいりたいと思います。

  議員さんも何か良いアイデアありましたらぜひご提案いただければありがたいと思います。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  そうですね、小諸で今いろいろ力を入れられているお土産もあるんですけれども、やはりお菓子の部分でなかなか日持ちがしなくて、県外に持って行っていったり、小諸のお菓子ぜひ欲しいなんて送ってくれなんて言われるようなものができればすごくうれしいんですが、やはり小諸にはこれといったお土産が無いとよく言われてしまうので、そういうプレゼントしたくなる商品を考えたいと思います。

  それで、島崎藤村、白鳥映雪、小山敬三など、世界的に有名な方々にちなんだお土産なんかもすごくいいなと思うんですけれども、私なんかはうちの母がよく島崎藤村の初恋っていう歌を歌っていたんですね。その初恋にちなんだお菓子というとなにか皆さん想像できますでしょうか。なんか私はイメージ的に何色何色ともうすぐイメージしてくるんですけれども、そういうネーミングが素敵なネーミングです。しかも小諸の文学者にちなんだものと、そうすると、なんか小諸らしさがあふれるんじゃないかななんて思いまして、また民間企業と行政と市民との協働ということでとてもワクワクする楽しいものができるんじゃないかななんていうことをちょっと考えさせていただきました。

  きっと小諸の方の英知を結集すればいいものができるんじゃないかなと思います。

  それでは、今回初めての代表質問ということで、問題提起もかねて質問が盛りだくさんになってしまい、時間配分なんかも本当によく分からず進めていき、最初のところでももう少ししておけばよかったなんていうこともありました。ありがとうございました。皆さんには本当に真摯にお答えいただいてありがとうございました。

  なんか音楽で言うと、この今前奏部分だけ終わっちゃったような感覚なので、個人質問としてこれからまたさらに納得いくように深めていきたいと思いますし、また市民の声を本当によく聞く議員でありたいと思います。

  最後になりましたが、市長の施政方針の申し結びにもありましたように、まちづくりの核は人であるということを私自身もしっかり胸にとどめ、これからの議員活動誠実に取り組んでまいりたいと思います。

  以上で、幸笑みらい代表質問を終わります。

○議長(丸山正昭議員)

  今の件については答弁必要ありませんか。

    の答弁いいですか。

  結構です。

○2番(中村美奈子議員)

  終わります。

○議長(丸山正昭議員)

  以上で、幸笑みらい代表、中村美奈子議員の質問を終わります。

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