『令和6年度決算状況・市民満足度向上のまちへ』  中村美奈子

2025年09月04日

R7年9月定例会
1 令和6年度決算行政報告について
(1) 決算状況について
① 市税の収納率の評価と向上の取組はどうか
② 自主財源確保のための具体的な取組と課題は何か
③ 今後の財政運営をどのように考えているか
2 住み続けたいまちを目指す小諸市の市民満足度向上について
(1) 一人ひとりが健康に心がけ、みんなで支え合うまちについて
① 救急医療体制の現状と課題を踏まえた上で、地域医療を守るための条例制定をどのように考えているか
(2) 全ての主体が参加し、協働するまちづくりについて
① 小諸ならではの銘菓を幅広い世代で望む声があるが、市民参画事業として推進していく考えはあるか
② まちづくりの一環とも言える学校再編計画が進む中、これまでに様々な手順を踏んで決定された事柄の周知や関心を高める方法は適切であったか
(3) 心豊かで自立できる人が育つまちについて
① 「音楽のまち・こもろ」推進事業は、子どもから高齢者にどのような意義と成果をもたらしてほしいと考えているか
(4) 安心して快適に暮らせるまちについて
① 市内小学校のトイレ環境において改善に向けた取組の進捗状況はどうか
② 上下水道事業における現状と課題を踏まえ、市民への周知や対策はどのように考えているか


◇ 中 村 美奈子 議員

○議長(山浦利夫議員)

  次に、一問一答方式により2番、中村美奈子議員の質問を許します。

  2番、中村美奈子議員。

〔2番 中村美奈子議員 質問席〕

○2番(中村美奈子議員)

  議席番号2番、幸笑みらい、中村美奈子です。

  通告順に従い質問いたします。

  令和6年度市税の決算額は約53億9000万。市税を含める自主財源の決算額は約78億7000万で、前年度に比べ減少しており、歳入総額に占める構成比は前年度より4.4%減少し、40.02%でありました。

  まず、市の財政の根管をなす市税の収納率向上についてと自主財源の確保と取組、さらに今後の財政運営について質問いたします。

  件名1、令和6年度決算行政報告について。

  要旨(1)決算状況について。

  質問事項①市政の収納率の評価と向上の取組はどうか、伺います。

○議長(山浦利夫議員)

  市長。

〔市長 小泉俊博君 答弁席〕

○市長(小泉俊博君)

  お答えをいたします。

  令和6年度市税合計の収納率は97.29%となっておりまして、前年度比マイナス0.04%となっております。現年度分で見ますと、収納率99.15%、前年比プラス0.1%、滞納繰越分は29.96%で、前年度比マイナス1.08%となっております。

  令和6年度の現年度分については、個人市民税では、定額減税があったことなどから前年度と対比しづらい状況もありますが、収納率で見ますと前年度比プラス0.23%で、固定資産税では、中心市街地における33年ぶりの商業地の地価上昇の影響などから、調定額も微増傾向であり、収納率は前年度比プラス0.01%となっております。

  滞納繰越分の収納率につきましては、固定資産税や軽自動車税を除く個人・法人市民税いずれも前年度比マイナスとなっております。

  令和6年度の収納対策としましては、現年度分を重点的に、税目や納期ごとに細分化して催告をすることや、滞納者の状況を詳細に把握するために実態調査を実施し、滞納整理を進めてきたことで、現年度分への取組が、少しずつではありますが、結果として見えてきていると考えております。

  また、市税に加え、市税以外の上下水道料金や保育料、介護保険料等、市の債権回収率の向上の検討や推進及び総合調整を行うため、庁内において収納対策本部会議が行われており、市の自主財源の確保に向けて取り組んでおるところであります。

  滞納繰越分におきましても、高額滞納事案や悪質滞納事案などの大口困難案件の徴収業務を長野県滞納整理機構へ移管しておりますが、引き続き情報共有や連携強化を図り、さらに現年度分と同様に取組を強化することで、市税全体における収納率の向上を目指してまいりたいと考えております。

  以上です。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  一通り御答弁いただいて、現年度の収納率が99.15%ということで、去年より0.1%増ということで、滞納分は去年よりマイナス1.08ということでしたね。

  現年度の収納率と併せて滞納分、今、お話ありましたように、収納率、詳細な実態調査進めていらっしゃるということで、向上に努められているということ、分かりました。

  市民にとって納税方法がより便利で分かりやすい、そんな取組の推進をいつもお聞きしているんですが、また周知も、推進の方法など教えていただけたらと思いますが。

○議長(山浦利夫議員)

  市民生活部長。

○市民生活部長(塩川源太郎君)

  近年は、DXの推進により、インターネットを利用した電子システム、eLTAXにおいて、地方税における手続ができるように進められており、地方税お支払いサイトでは、スマートフォンやパソコンからクレジットカードやインターネットバンキングなど、様々な支払方法を選ぶことが可能となってきました。

  こうした方法の中において、納期内納付を可能とする方法として、小諸市では以前から口座振替を推奨しております。登録した口座から市税の納期限に合わせて納付ができることや、市の支払手数料がほかと比べて安く済むため、市と市民の双方に大変有効な手段であることから、市民の皆様には、引き続き口座の登録を促進させるべく、口座振替と公平な納税をしていただけるように周知を図ってまいりたいと考えております。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  自主財源の大きな柱である確実な市税収納と、滞納分からの不納欠損額が増加しないよう努めていただきたいと思います。

  それでは、質問事項②の方にまいります。

  自主財源確保のための具体的な取組と課題は何か伺います。

○議長(山浦利夫議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  健全な財政運営の下、安定した行政サービスを市民の皆様に提供するには、安定的に自主財源を確保することが重要であります。

  自主財源を増やすための具体的な取組といたしましては、企業誘致や産業振興による法人市民税や固定資産税の増、人口増の取組や移住促進による個人市民税、固定資産税の増、収納率を上げるためのキャッシュレス決済の導入、公有財産の積極的な活用・処分、また、基金運用による財産収入の増、使用料・手数料の見直しなどの受益者負担の適正化、観光・交流人口の増加に伴う税収増、ふるさと納税の拡大などが挙げられます。

  自主財源の確保の課題といたしましては、本市は中山間地形が多く、広大な工業団地等の整備が難しいことや、区画の造成に経費がかかること、また、総合的で一般的な課題となりますが、人口減少や少子高齢化が進んでいること、燃料費、資材費、また、人件費などが高騰していることなどが挙げられます。

  以上です。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  先ほど田中寿光議員の質問で、市長が答弁された内容ではありますが、再度お聞きします。

  ここからは再質問です。

  自主財源が、前年度に比べ約9億2,000万余り減少した理由をお聞きいたします。

○議長(山浦利夫議員)

  財政課長。

○財政課長(山浦 修君)

  令和6年度の自主財源が減少した理由なんですけれども、最も大きいのは、基金からの繰入金が約5億1,000万円減少していることです。

  次に大きいのは市税で、先ほど総括答弁の中でもありましたが、定額減税の影響によるものとなっております。

  それ以外には、明許繰越事業の財源となる繰越金の減少などによるものとなっております。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  そうすると、自主財源の確保というのは本当に大切で、取組のほうはこれまでもお聞きしてきましたが、個人の市民税と法人市民税、両者とも重要な財源であります。

  今の社会情勢ですと、物価高騰や最低賃金引上げによる中小企業の倒産なども懸念する中、法人市民税を増やすためにも企業支援というのは必要だと思いますが、どうお考えでしょうか。

○議長(山浦利夫議員)

  産業振興部長。

○産業振興部長(金井圭二君)

  企業支援、当然必要になってくると思います。

  法人市民税については、業績が向上すると税収が多くなるという構造にはなっておりますが、我々とすると、例えば6年度決算に申し上げますと、制度融資として6億5,000万円の預託金を市中銀行に預託をしながら、企業の運転資金や設備資金に充てていただいているというような事例もございますので、そういった支援をしっかりやりながら、企業が健全に経営できるような環境を側面から支援していくということになるかと思います。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  きめ細やかな支援が企業を救い、市政の運営にもプラスになるように、さらに努めていただきたいと思います。

  再質問ですが、公共財産の活用状況、先ほども少しありましたが、具体的にお願いします。

○議長(山浦利夫議員)

  財政課長。

○財政課長(山浦 修君)

  公有財産の活用、処分につきましては、公共施設等総合管理計画に基づきまして、特に未利用施設につきましては、積極的な処分を行っているところでございます。

  今年度につきましては、旧厚生住宅敷地の売却をはじめ、旧中央保育園、旧警察官舎跡地などについても売却に向けた手続を進めているところでございます。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  積極的な財産活用につなげていただきたいと思います。

  それでは、質問事項③のほうへまいります。

  今後の財政運営をどのように考えているか伺います。

○議長(山浦利夫議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  これまでの答弁でもお答えをさせていただきましたが、令和6年度決算につきましては、概ね良好な決算となりましたが、令和9年度までに大型事業を予定しているため、厳しい財政運営が予想されております。

  また、令和10年度以降も老朽化した公共施設や社会インフラの維持管理や修繕・更新が必要ですし、燃料費や資材費など、あらゆる面での物価の高騰や人件費の増が予想されておりますので、まずは人口増や企業誘致、産業振興をはじめとする様々な手段を講じて自主財源の確保に取り組むとともに、不要財産の積極的な処分を進めまして、資産の適正管理を図ってまいりたいというふうに考えておるところであります。

  そして、支出の面につきましては、これまでもそうですが、今後も継続的な事業の見直しにより、無駄・無理・むらを徹底的に排除し、市民益につながる事業に人・時間・お金などの資源を振り分け、事業の取捨選択を行うことにより、効果的で効率的な行政運営に努めていくことが必要だというふうに考えております。

  以上です。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  御答弁ありがとうございます。

  この決算行政報告書をちょっと見ると、経常収支比率というのは財政の弾力性を見るものなんですが、こちらはいわゆる自由に使えるお金が、小諸市は、はっきり言って少なくなってきている、少ない状況だということで、一方、経常一般財源等比率は過去最高の100を超えた数値であり、指標の説明欄を見ると、財政に余裕があるかのように見える一見矛盾している指標から小諸市の本当の財政状況を見る上で、これはどう考えればよろしいんでしょうか。

○議長(山浦利夫議員)

  財政課長。

○財政課長(山浦 修君)

  議員おっしゃられる経常一般財源等比率と経常収支比率の関係ですけれども、どちらの指標もちょっと異なる指標となっておりますので、どちらも小諸市の財政状況を示している指標となっております。

  まず、経常一般財源等比率なんですけれども、こちらにつきましては、標準財政規模に対する経常的一般財源の比率となっておりまして、当初の見込みよりどのくらい一般財源があったかというものを示す、簡単に言いますと、そういった比率になっております。令和6年度におきましては、普通交付税が増えたことによりまして、数値が100を超えて改善したということになっております。

  また、経常収支比率につきましても、自由に使えるお金がどのくらいあるかという財政の弾力性を示す指標となっておりますけれども、こちらにつきましても、普通交付税が増えたことで、令和5年度より0.7ポイント改善されたということになっております。ただ、経常的な支出も増えておりますので、経常収支比率についてはまだ高い水準となっているという状況です。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  そうすると、自主財源の減少ということを見ると、もちろん依存財源の増加ということにつながっているわけ、それは現実として受け止め、一番は自主財源の収入確保ということなんでしょうか。そして、稼ぐ力のある市の取組を推進することが一番ということでよろしいでしょうか。

○議長(山浦利夫議員)

  財政課長。

○財政課長(山浦 修君)

  議員おっしゃられるとおり、まずはやはり自主財源の確保が第一だと考えております。ただ、自主財源もすぐに増やすということはなかなか難しい状況がございますので、先ほど来申し上げているとおり、事業を見直しまして、支出のほうも圧縮していくことが必要だというふうに思っております。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  事業は圧縮して、支出のほうを縮小していくという、そちらのほうは、支出はなるべく、だから、家計の財政で言うと、出るほうはなるべくぎりぎりにして稼ぐというか、貯蓄もそうだけれども、そういうものを出さないようにという市の体制は分かりましたけれども、経常収支比率が高く自由に使える予算が少なくなっている現状から、万が一、先ほど来も災害のこともありましたけれども、起きたとき、そのような予算はどのような対応をお考えか伺います。

○議長(山浦利夫議員)

  財政課長。

○財政課長(山浦 修君)

  災害のときの対応ということですけれども、最近といいますか直近では、7月4日に北大井、南大井、三岡地区を中心に豪雨災害が発生いたしました。早急な対応につきましては、予備費を充用して対応しているところですけれども、今回の4号補正におきましても改良工事費を計上させていただいているところです。

  万一、大規模な災害が発生し、予備費で足りないような場合につきましては、財政調整基金を取り崩し、復旧対応をまず最優先に取り組んでまいりたいというふうに考えております。そのようなことからも、財政調整基金については不測の場合に対応する財源となっておりますので、一定額の積立額が必要だというふうに考えております。

  また、なお、災害が大規模で激甚災害に指定されるようなことがあれば、復旧に係る費用につきましては、国の補助対象になってまいります。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  基金は最も最優先のときに使われるということで、今後もより一層将来を見据えた基金の重要性と健全な財政運営に期待して、こちらのほうは終わりにして、件名2のほうへいきます。

  住み続けたいまちを目指す小諸市の市民満足度向上について伺います。

  小諸市の人口、9月1日現在4万1,091人。全ての市民の幸福度や満足度の向上というのは難しいことかもしれませんが、小さな声でも拾い上げて聞く姿勢、そして真摯に向き合う姿勢が大事だと思っております。小さな不安や不満を大きな安心と満足へつなげていきたいという思いで、今回、私が今までに質問してきた内容の追跡に絡め、範囲が多岐にわたりますが、よろしくお願いいたします。

  要旨(1)一人ひとりが健康に心がけ、みんなで支え合うまちについて。

  質問事項①救急医療体制の現状と課題を踏まえた上で、地域医療を守るための条例制定をどのように考えているかを伺います。

○議長(山浦利夫議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  佐久地域は、人口当たりの医療機関や医療従事者数は全国平均を上回っておりまして、医療資源に恵まれた地域であるというふうにいえます。

  また、浅間南麓こもろ医療センターや浅間総合病院、佐久総合病院などの二次救急医療に加えて、佐久医療センターによる三次救急医療の提供体制があり、佐久地域だけでなく上小地域からも患者を受け入れるなど、救急医療体制も充実しております。

  しかしながら、全国的に地域医療、殊に救急医療体制につきましては、高齢化に伴い、救急搬送件数が増加しているのに対し、その担い手となる医療従事者は不足しており、特に地方においては夜間や休日の体制維持が喫緊の課題となっております。

  医療体制の充実している佐久地域においても同様の状況が見られ、特に夜間の救急医療の受入れが厳しさを増している状況であります。

  そのような状況を踏まえて、長野県においても、急な病気やけがで救急車を呼ぶべきかどうか迷った際に電話ができる窓口#7119、それから小児救急電話相談#8000の利用を周知し、救急車の適正利用や救急医療の質の確保、医療現場の負担軽減を図っておるところであります。

  佐久地域におきましては、昨年度より、軽症者の救急外来受診による二次救急の負担を軽減する目的で、平日夜間急病診療センターが開設されました。本市におきましても、広報紙での特集記事や市公式ホームページで周知を図ったほか、保健推進員会でも各ブロック会で医療の適正利用について学習会を開催したところであります。

  このような取組によりまして、医療機関からは「軽症者の受診が以前より減ってきている」という声がある一方で、「受診を我慢しすぎて重症化してしまうことがないよう配慮が必要」とのご意見もいただいておる状況であります。

  現時点におきましては、地域の医療機関としっかり情報共有を行いながら、まずは#7119や#8000、医療の適正利用についてさらなる周知啓発により地域医療の確保を図るとともに、条例につきましても引き続き研究してまいりたいと考えております。

  以上でございます。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  受診を我慢して重症化してしまうって、それは本当に困りますね。

  救急車も呼び方ひとつで本当に命に係わりますので、本当に迷ったときには救急車とよくおっしゃるんですけれども、再質問にいきます。

  救急車の、先ほど初答弁で、救急車の適切な利用に対する課題もありましたが、#7119や#8000の取組や、浅間病院の夜間診療など広域連携がありますが、ある程度周知されているものの、佐久広域管内の令和6年度における軽症者数の数が4,970人で、搬送者の40%を占めているそうです。救急車を呼んでも40%は軽症だったという結果も出ております。

  2040年にピークを迎える超高齢化社会に向けて、医療体制の動向を見ながら、自分たちが地域医療を守るんだという市民意識向上につながるよう研究を進めていただきたいと思います。

  話が違いますが、これが再質問でした。

  最近、救急医療のほうと勘違いしてしまったんですね、私は。救急車と勘違いしてしまったんですけれども、民間救急、ハイ救急サービスというのを御存じですか。民間の業者なんですけれども、これを利用している方が、こもろ医療センターのロータリーに結構止まっていて、見かけたんです。見かけは救急車にそっくり。とても似ております。こちらのほうを見かけましたので、ちょっとこちらの利用や周知に対して、お考えを伺います。

○議長(山浦利夫議員)

  保健福祉部長。

○保健福祉部長(大森幸子君)

  いわゆる民間救急につきましては、利用時に予約が必要でありましたり、対象者が限られていたりと、現状においては、救急車の代わりに利用するということではなく、緊急性の低い方の入退院ですとか、社会福祉施設への移送等で自家用車が利用できないような場合などの移動手段を提供するものであるというふうに認識しております。

  必要な際に医療機関や介護現場で紹介されることが多いと思いますけれども、市の相談窓口においてもご相談があった際にはご案内しております。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  民間サービスで、有料で、救急車とは全く別物ということを理解しました。はっきりした区別があるのにとても姿形が似ているので、誤解されている市民の方がいらっしゃるので、区別する意味での周知は必要であるかなと、その点はよろしくお願いいたします。

  次の質問にまいります。再質問です。

  今年10月1日から令和8年3月31日まで実証期間として、マイナ救急、いわゆる救急隊員が消防車のマイナ保険証を活用し、より適切な処置や搬送先医療機関の選定が行われます。

  小諸市の、先ほどほかの議員への市長答弁の中にもありましたが、小諸市のマイナンバーカードの保有率は80.1%で県下19市中なんと1位ということで、とても驚きましたが、このような市民の意識の高まりに併せ、さらなるマイナンバーカードの所有と健康保険証利用登録の完了まで、それを重要視してマイナ救急に対する周知というのはいかがでしょうか。

○議長(山浦利夫議員)

  保健福祉部長。

○保健福祉部長(大森幸子君)

  ご質問のマイナ救急につきましては、マイナ保険証を活用することで、ご自身の病歴や服用している薬、過去に受診した医療機関等の情報を救急隊に正確に伝えることができ、速やかに適切な医療に結び付け、市民の皆様の命をつなぐことにもなりますので、広報こもろですとかホームページ等を通じ、積極的に周知していきたいと考えております。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  実は、広報こもろの9月号にありましたよね。本当に、私、この質問を考えた後に見たので、載っていたと思ってうれしかったんですけれども、健康達人区らぶなどでも周知をしていけばなおさらいいかなと思いました。

  救急医療の現状が市民の協力によって少しでも改善できるよう、みんなで支え合うまちが実現できることを期待します。

  それでは、要旨(2)のほうへまいります。

  全ての主体が参加し、協働するまちづくりについて。

  質問事項①小諸ならではの銘菓を幅広い世代で望む声があるが、市民参画事業として推進していく考えはあるか伺います。

○議長(山浦利夫議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  小諸のお土産品につきましては、これまでも議員からご質問いただいておりますが、小諸を訪れた観光客や市民が「小諸といえばこれだね」という定番として必ず買って帰るような、手軽に購入できる土産品が開発されれば、小諸市のまちづくりとして望ましいことと認識をしております。

  ただ、しかしながら、こういった取組は、例えば食べ物であれば、味や価格が市場や消費者から一定の支持を得られるものであったり、一定の売上が確保でき商売として成り立つものを開発する必要があり、難しさがあるというふうに考えます。

  また、お土産の開発は行政がその中心を担うべきものではなく、民間の発想で収益性も確保された事業であることが条件であるとも考えております。議員ご質問の市民参画もこのような民間発想に活かされる場面があるとすれば、よい形ではないかなというふうに思っておるところでございます。

  これまでも、各事業者や生産者の皆様、商工会議所、こもろ観光局などが協働し、小諸ならではの土産品となることを目指した取組が行われております。

  具体例とすれは、商工会議所の御牧ヶ原ポタージュスープやモロコという魚の加工品、こもろ観光局の動物園リニューアルを記念したゼリーやチョコレートの開発販売などであります。

  来年迎える動物園開園100周年記念事業の中でも、こもろ観光局を中心に新しいお土産品の開発が予定されております。

  また、現在、市内の既存スーパーマーケットでは、プライベートブランド商品がお土産品としても高い支持を得ており、認知度も拡大傾向にあります。

  現在は、このような取組が定着し、かつ消費者から支持され、いずれはお土産品として定着することを大いに期待している状況であります。

  以上です。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  市民や民間企業商工会議所、各種団体が動き出して、それなりの支援体制は小諸市役所にはあるけれども、しっかりそちらを立ち上げてもらってから、市のほうとしては支援をしていくというふうに受け取りました。

  観光局のほうで、先ほど市長からも紹介ありましたけれども、イベントなどでゼリーとかチョコレートあるということで、今後動物園のほうの100周年に向けて、そういう取組もお聞きしたので、とてもうれしく思います。

  そのような機会に併せて、市民がどんなお菓子を要望しているのかな、なんというアンケートを募集するという取組はいかがでしょうか。

○議長(山浦利夫議員)

  産業振興部長。

○産業振興部長(金井圭二君)

  市長答弁でも申し上げましたが、お土産品として扱われるようになるというのは、どこかの何かの事業者のものを行政がピックアップしてお土産品として推奨するというものではなくて、市場のほう、あるいはお客様のほうで評価が高まって、逆に行政がそれに便乗させてもらってお土産品になっていくというような仕組みになるんじゃないのかなというふうに思っていますので、市民の皆さんの意見を伺うというタイミングも非常に難しいですし、最初からお土産品ありきで市民の方からご意見を伺うというタイミングが果たして適当なのかどうかというところもありますから、市民のご意見を伺いながら、どんなような形をとっていくのかというのをしっかり決めた上でないと、なかなか難しいのかなというふうに思っています。

  意見を伺ってもうまくいかなかったとか、そういうことにならないことも必要でしょうし、先ほど申し上げたように、民間が民間の事業として発想したものを消費者に評価された時点で、市も乗っからせてもらうみたいな形が一番理想的であるとすれば、市民の皆さんからご意見を聞くという形が必ずしもそれに通じるのかというところもしっかり見極めないといけないと思いますので、大変難しい課題だというふうに思っています。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  難しい課題、市民の皆さんにアンケートをすると、いろんな要望来ますよね。そうすると、何ができるか分からなくなっちゃいますね。そういうことも、いろんな仕組みができた中で考えていただいて、何かこう、私たちの小諸のお菓子だと市民の皆さんも誇れるような大ヒット商品につながるかもしれないので、何か策を考えていただきたいと思います。

  それとはちょっと別に、現在、小諸市の手土産菓子が道の駅みたいな場所にまとまって販売していないため、いろいろ製造されているのに知らない方がとっても多いです。

  そこで、まずは市役所1階の展示できるスペースなどに、小諸の手土産菓子を一斉に、写真などでもいいです、賞味期限もありますので、そういう形で市民周知を図るのはいかがでしょうか。

○議長(山浦利夫議員)

  産業振興部長。

○産業振興部長(金井圭二君)

  小諸で販売されているものを知っていただくという機会はすごくいい提案だなとは思いますが、どういう形がいいのかというのは、例えば商工会議所とか、そういった関係機関と相談しながら、必ずしも市役所のロビーがいいという話にはならないような気もしますし、そういった提案も、また関係者と、こんな提案がありましたけれども、どうでしょうかということで相談をしてみたいと思います。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ぜひ関係者とご相談いただいて、一番市民が分かりやすくて本当に集まる場所だったり、そういうことも考えると、そこに小諸市のお土産が一堂に並んだりすると、本当に市民も分かりやすいし、売上向上のほうにもつながります。そして、また、それをきっかけにいろんな市民の声が聞けると思いますので、そのような取組、お願いしたいと思います。

  質問事項②にいきます。

  まちづくりの一環ともいえる学校再編計画が進む中、これまでに様々な手順を踏んで決定されてきた事柄の周知や関心を高める方法は適切であったか伺います。

○議長(山浦利夫議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  お答えいたします。

  小諸市では、自治基本条例に基づいて、市民主体のまちづくりを協働して推進し、自治の発展を目指すこととしています。

  そして、自治基本条例において、自治の基本原則として掲げる市民主体の原則、参加と協働の原則、情報共有の原則の3点を重視し、あらゆる取組を進めています。

  学校再編計画における取組においても、自治基本条例に基づき、事務処理、情報発信等、進めてきたわけでありますが、一方で、十分伝わっていないという声が届いております。情報提供の在り方につきまして至らぬ点があったと、そんな思いをしております。

  意見は真摯に受け止めて、今後も引き続き、基本設計や詳細設計の設計内容、その他の関連事項について、情報発信を定期的に行い、また、情報の共有に努めてまいりたいと思います。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  午前中に同僚議員のほうからも質問があって、御答弁もいただいた内容かもしれませんが、再度お聞きします。

  一番は、伝えたい子ども、保護者、教員などから声を聞いて、関係者が集まる機会の参観日や学校行事などを逃さないように、教育委員会が積極的に出向くことによって、より多くの方々の関心を高めて、よりよい教育環境の建設的な話合いができるといいと思うんですが、いかがでしょうか。

○議長(山浦利夫議員)

  教育次長。

○教育次長(安藤貴正君)

  午前中の土屋さつき議員の答弁と重なる面もございますが、改めて答弁させていただきます。

  なかなか、私ども、本来の説明会で一番意見や質問等を、声を聞きたい、保護者ということになろうかと思いますが、その皆さん、どうしてもこちらが設定する平日の夜間であったり、休日の昼間という時間帯がなかなか、どうしても生活の中の時間と一致しないということが一番多かったと思うんですけれども、参加いただけないということを踏まえまして、学校行事等の授業参観であったり、PTAの会合であったり、そういった機会を使って、こちらから学校に出向き、そのタイミングで、例えば授業参観のちょっと前の時間をいただいて、こちらから説明するといったような機会を使って、なるべく本来意見等を吸い上げたかった皆さんについては、今後引き続きそれぞれ学校単位に説明会等は継続して実施していきたいというふうに考えております。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  引き続きお願いします。

  何事も、全ての市民の関心を高めるというのは、本当に難しいことだと思います。

  しかし、自分事として、本当に対象者が決まってる場合なんかは工夫の余地もあるし、そういう方たちが知らないうちに決まっていたなんて言われると、とても教育委員会としても悲しいと思いますので、形骸化という形だなんて言われないように、本当にその時々のタイミングを逃さないように、届けたい方への周知や意見交換を丁寧にお願いしたいと思います。もちろん私たち議員も、ともに担っていきますので、よりよい教育環境を目指して取り組んでいきましょう。

  要旨(3)にまいります。

  心豊かで自立できる人が育つまちについて。

  質問事項①「音楽のまち・こもろ」推進事業は、子どもから高齢者にどのような意義と成果をもたらしてほしいと考えているか伺います。

○議長(山浦利夫議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  お答えいたします。

  音楽は人に元気や勇気、潤いや癒しを与えて、人生を豊かにする力を持っています。

  小泉市長の重点事業として始まりました、まちじゅうに音楽があふれる「音楽のまち・こもろ」の実現を目指し、これまで、様々な取組をしてまいりましたので、具体的に少し紹介させていただきます。

  まず、小中学校の吹奏楽部、合唱部の活動に対する支援、それから、こもろっこ音楽発表会の開催、また、「音楽のまち・こもろ」を提唱してすぐに始まりました作曲コンクール、こちらは来年で10回目を迎えることとなります。この間、より応募しやすくなるようA部門、B部門、そして一般部門を増やすなど、内容の充実を図ってまいりました。市内小学校の4年生を対象に、指導講師の下、作曲ソフトを操作して、誰もが作曲できる授業を取り入れる等もそのひとつであります。作曲分野での裾野が着実に広がっていると、そんな思いをしております。

  また、小学5年生に対しては、小諸高等学校音楽科卒業生でつくるきらら会によります生演奏の音楽に触れる体験授業、これも毎年行っております。

  このほかに、邦楽の授業では、外部から指導者をお呼びして琴や正調小室節といった伝統音楽を学ぶ、そんな授業も計画しております。

  学校の外に目を向けますと、平成30年から始まりました毎月1回月末に行っていますミニコンサートがあります。多くの方に楽しんでもらえるよう、これまで出演者や曲目に工夫を凝らしてまいりました。今では市内・市外の演奏者から出演の申出をいただく、そんな状況になっております。昨年度は過去最高の年間1,200人の方に鑑賞していただきました。

  また、自衛隊音楽隊のコンサート、こちらは市民の皆様に大変好評でありまして、会場は毎回満席の状態であります。また、一昨年から行っております飯綱山公園イルミネーション点灯式では、市内小学校の合唱部や明治学院大学音楽サークルの合唱を楽しみに、多くの皆様にお集まりいただいております。

  このようなイベントは、子どもからご年配の方まで多くの市民の皆様が音楽を楽しむ機会として参加されており、「音楽のまち・こもろ」推進の大きな原動力となっていると思います。

  以上です。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  様々な事業を重ねてくださっていて、小諸市の現状、とてもひとつの目玉と言われるようになってきたかなと思います。この継続が行われて、市民への浸透が徐々に広がっていると感じます。

  先週、私も、音楽のまち・こもろミニコンサートで、小諸高校の演奏会でしたね、もう満員も満員、座るところなくて、下のところに椅子を出して座られた方も多かったんですけれども、そのような取組も見させていただいています。

  また、商工会議所の主催のほうでも、今年も市民ののどじまん大会、本当にうれしいことに開催されまして、市も民間もという形で小諸市の音楽のまちを盛り上げているかなと感じます。

  そんな中、市としては非常に少ない予算の中、「音楽のまち・こもろ」、最大限推し進めていると感じております。

  特に、子どもたちの情操教育、生涯教育、技術はもちろん、生きる力ともなる音楽指導を担ってくださっているすばらしい講師の先生が小諸市には奇跡的にいらっしゃいます。市内全ての4年生の子どもたちの指導をしていただく機会を、年に1回と聞いておりますが、これを2度、3度と増やすことを提案したいんですが、いかがでしょうか。

○議長(山浦利夫議員)

  教育次長。

○教育次長(安藤貴正君)

  先ほど議員おっしゃるとおり、小学校4年生を対象に、音楽の楽しさですとか、作曲の体験を使える授業ということで、全小学校の4年生全クラス年1回ということで、そちらの講師には指導いただいているということでございます。今年で5年目になるんですね。

  授業を経験した児童生徒も増えてきている、要は5年やっているということは、語学で文学を必ず年1回ですので、この講師の先生の指導を受けているわけでございますけれども、何よりも指導講師の授業を通じて、児童だけはでなくて、学校の先生自体も学ぶものが非常に多いというふうに聞いております。先生自らが授業に生かして実践したことを講師から学ぶことも多いということもありますので、これについては、増やせれば増やしていきたいとは思うんですけれども、なかなか現在の通常の授業の時数をこなす中で、こういった先生を招聘した授業を入れるということの時間をつくること自体が非常に難しい面はあるんですけれども、その辺もちょっと研究させていただいて、実現できればいいかなというふうに思っております。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  子どもたちの授業数というのもありますし、先生のご都合もありますしというのもあるんですけれども、本当に世界を知っていらっしゃる奇跡的な指導員だと思いますので、ぜひ平等に子どもたちに先生のご指導をたくさん受けていただきたいなと思うわけで、市長に伺います。

  市内全児童が講師から学ぶ機会が増えると、当然予算付けもあるわけで、市長肝煎りの「音楽のまち・こもろ」の教育投資として、市長裁量でお考えいただけないか、お伺いします。

○議長(山浦利夫議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  現状の予算を増やすということはなかなか難しいのかなとは思いますが、ちょっと私のほうからも成果という部分で、これまで取り組んできたこと、あんまりいろいろずらずら並べてもいけませんので、1つちょっと例を挙げたいと思いますが、子どもから高齢者まで幅広く音楽に親しむ、それによって人生を豊かにするという中で、作曲コンクールについてちょっと1つお話をしたいんですが、学校になかなか行けない不登校気味の子が、この間2度、3度作曲コンクールに応募していただいて見事入賞を果たして、それも作品を出しただけで終わりじゃなくて、表彰式も出てきていただいたというようなことが実はありました。

  やっぱり子どもが積極的に、学校の授業とはまた違って、そういうところに参加できるということは、やっぱり子どもさんの可能性とか、人生を豊かにするという部分では、一定の貢献がもしかしたらできたのかなという部分で、これからも、またこういう子どもたちが特に音楽に親しむ授業であったり、さっきのきらら会であったりとか、それから音楽講師による幅広い音楽っていいものだよねという、そういう触れることに関してはこれまでもこれからもしっかり予算付けをして、子どもたちの情操教育に役立つようにできればなというふうに思っているところであります。

  以上です。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  「音楽のまち・こもろ」として音楽の力を再認識するとともに、今のお話もありましたように、心豊かな人が育つまちとして、大いに期待しています。

  それでは、要旨(4)安心して快適に暮らせるまちについて。

  質問事項①市内小学校のトイレ環境について、改善に向けた取組の進捗状況はどうかでありますが、先週、信濃毎日新聞の記事でも取り上げてもらった内容です。

  きっかけは、去年行われた子ども議会で、小学生からのトイレ環境改善要望でありました。

  私も前回所属の総務文教委員会で市内全ての小学校のトイレを視察して、どうにかできないだろうかと一議員としても会派としても問題視し、質問もさせていただきました。

  特に対策が必要だった東小学校の様子を今回伺います。

○議長(山浦利夫議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  申し上げます。

  市内小学校のトイレの環境の改善に向けた取組であります。

  これまで毎年全8小中学校トイレ清掃は実施してきておりました。内容は、便器、換気扇、シンクの清掃が主でありました。

  しかし、今、議員からお話がありましたように、東小学校のトイレの改善ということで、今年トイレ臭の改善に着手いたしました。本年の夏休み期間中に東小学校のトイレにつきまして、清掃業者により尿石の除去に特化した清掃を実施いたしました。

  施行してからまだ1か月、児童が利用し始めて1週間と少しですので、ただいまは効果を検証中でございます。

  それから、2点目で、洋式トイレの拡充につきましてもご意見いただいております。

  小諸東中学校は大規模改修により改修済みでございます。

  それから、芦原新校は、その旨改修の方向で進めております。

  東中学校区の小学校についてですが、今後の学校再編に併せて積極的に検討してまいる予定であります。

  以上です。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  東小学校のトイレの臭い、今まだ検証中ということで、少しは効果があったかなと、あってほしいなと思うんですけれども、今回その対策費で、費用が14万円ほどかかったという公表が新聞のほうにもありましたが、その費用は教育委員会のどこから支出されたんでしょうか。

○議長(山浦利夫議員)

  教育次長。

○教育次長(安藤貴正君)

  大がかりな経費がかかる工事につきましては、あらかじめ当初予算で確保して、その確保した予算に沿って執行するわけなんですけれども、今回金額にすると14万、これは新聞記事にも載っておりましたが、そのくらいの金額のものであれば、通常、突発的に、学校を運営していると必ず修繕とかも発生するものでして、そういった経費は、毎年ある一定規模確保してございます。

  したがって、今回の東小学校の対応に要する経費は、そういった中から、修繕の一部の中から捻出して実施したということでございます。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  予算にゆとりがない中で、今回トイレ環境において、そのように早急に教育委員会のほうの修繕費ということになりますか、こちらで賄えたということは非常に安心しました。

  以前、市長に、ふるさと納税で、市長にお任せ財源なんかでお願いできないか、なんて私のほうで質問したんですけれども、ケースバイケースで、使える財源があるときはそれでということにとても安心しました。

  今後も、迅速に対応できることはできるだけスピーディーにお願いいたします。

  続いて、最後の質問事項②にいきます。

  上下水道事業における現状と課題を踏まえ、市民への周知や対策はどのように考えているか伺います。

○議長(山浦利夫議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  上下水道につきましては、市民生活を支える重要なライフラインである一方、老朽化した施設の更新や人口減少による使用料の収入の減少、また、専門技術者の確保といった全国的に共通した課題を抱えております。こうした課題を市民の皆様と共有することは重要であるというふうに認識をしておるところであります。

  これまでの情報発信は、市のホームページや広報こもろなどを活用し、工事や料金に関するお知らせ、指定給水工事事業者情報、水道ご利用時の注意点など、利用者に必要な情報を提供してまいりました。

  さらに、水道事業の仕組みや歴史、財政状況、よくある質問への回答なども発信しております。

  こうした情報発信に努めてきた一方で、近年の八潮市での下水道管破損に伴う陥没事故をはじめ、全国的に水道管の老朽化や断水リスクなど、上下水道事業への関心が高まっていると感じておるところであります。

  こうした全国的な関心の高まりを受け、上水道事業の指定管理者である水みらい小諸では、地域活動や水の魅力発信プロジェクト、施設見学・視察受入れ、水道大学校など、多様な取組を積極的に展開し、市民の皆様とのつながりを深めております。これらの活動は、市民理解を深める大切な機会となっており、市としても高く評価しているところであります。

  今後も、こうした活動をさらに発展させ、より参加しやすく、親しみを持っていただけるような取組を拡充するとともに、令和9年度から水みらい小諸による上下水道一体ウォーターPPP導入を計画しており、その導入過程においても、事業の持続可能性を高めるため、市民の皆様との課題共有を積極的に進めてまいりたいと考えております。

  以上です。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  令和9年度から計画している水みらい小諸による上下水道一体ウォーターPPPの導入、このような情報も市民に周知が非常に必要かなと思いますし、課題共有する、市民に理解を求め、理解を深めてもらうというイベントや勉強会、先ほど市長のほうからもありましたけれども、地域活動をより参加しやすい形にしてもらえればいいかなと思いました。

  それでは再質問なんですけれども、答弁の中で、指定給水工事事業者の情報とありましたが、これからちょっと市内水道管路、老朽化が進んでいく一方、それで漏水の件数も増えたと聞きます。

  そして、これから冬になりますよね。そうすると、凍結の工事などで非常に業者が大忙しにもなりますし、そこと重なって漏水なんてなると、本当に事業者も大変だなと思うんですけれども、私のところにも漏水や減免についての問合せがございまして、対応はいたしましたが、このような指定業者などを知らない方がとても多いです。

  市民に提供している内容はどのようなもので、周知はされているのでしょうか、お聞きします。

○議長(山浦利夫議員)

  建設水道部長。

○建設水道部長(山浦謙一君)

  先ほど市長答弁の中で、指定給水装置工事事業者という表現ございましたが、この事業者とは、水道法第16条の2の規定に基づいて、給水装置工事を行う事業者の申請に基づいて小諸市が指定をした事業者、いわゆる小諸市の指定工事事業者というふうに解釈いただければいいと思いますが、この指定の基準については、全国共通のものでございます。

  この指定工事事業者でなければ、市が水道を供給している区域内で水道工事を行うことができないというふうになってございます。これは、水道管が非常に重要なライフラインであるため、適切な技術と資材を用いなければ、例えば水質の悪化ですとか、それから漏水事故につながるおそれがあるから、そのため指定工事事業者という事業者に工事をお願いしなければいけないというふうになっております。

  この指定工事事業者と認められるためには、国家資格であります給水装置工事主任技術者というのを配置して、適正な施工体制を整えていることが必要となります。これによって、市民の皆様が安心して水道工事を依頼できる体制が確保されるということになります。

  実際に、市役所にも多くの問合せをいただいておりますし、それから漏水の疑いがある場合、例えば検針時に漏水の疑いがある場合については、こういった工事事業者の一覧表をその方にお渡しするなどして、適正な工事を実施いただいております。

  特に宅内側の漏水、水道メーターから自分のうちを使う水道側の漏水修理については、この指定工事事業者でなければ当然漏水修理を行うことができませんし、併せて漏水による水道料金の減免申請、これもしっかりとした水道工事事業者でなければ減免申請も適用にならないということになりますので、市としましては、こうした制度も市民の皆様にご理解いただいた上で、安全に安心してご利用いただけるように進めていきたいと、そのように考えております。

○議長(山浦利夫議員)

  中村美奈子議員。

○2番(中村美奈子議員)

  ぜひ、そのような分かりやすい周知を、広報こもろなどでも、またしていただけるとありがたいなと思います。

  市民からの「知らなかった」という不満を「知っていてよかった」という満足感につなげていけたらいいなということを期待して、私の質問を終わります。

○議長(山浦利夫議員)

  以上で、2番、中村美奈子議員の質問を終わります。

© 2023 長野県小諸市議会議員 幸笑みらい
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