『子どもたちの居場所を確保せよ!』 小林重太郎

2024年12月11日

R6年12月定例会

1 小諸市の子ども若者支援の現状と課題について
⑴若者ケアラー(18歳から30歳代)について
① 若者ケアラーについての認識はあるか
⑴国語力の充実について
① 生きる力としての国語力の充実について、どのような方策を考えているか
⑴子どもたちからのSOSについて
① 子どもたちからのSOSに気づくことの難しさを認識しているか、またそ れをどのように乗り越えるか
⑴不登校の子どもたちへの配慮について
① 小学校低学年(1年生から3年生)の不登校の原因についてはどのように認識しているか
② 「不登校は子どもたちからのSOS」は社会一般に認識されていると考えるか
③ 学校内に不登校の子どもたちの居場所は確保されているか
④ 近隣自治体のフリースクールについては把握しているか
⑤ 不登校の子どもたちとの接点や居場所の確保としてインターネット上の仮想空間・メタバースの活用を研究してみてはどうか

◇ 小 林 重太郎 議員

○議長(丸山正昭議員)

  次に、一問一答方式により、18番、小林重太郎議員の質問を許します。

  18番、小林重太郎議員。

〔18番 小林重太郎議員 質問席〕

○18番(小林重太郎議員)

  18番、幸笑みらい、小林重太郎です。

  一問一答方式で質問させていただきます。

  件名1、小諸市の子ども若者支援の現状と課題について。

  要旨(1)若者ケアラー(18歳から30歳代)について。

  質問①若者ケアラーについての認識はあるか、お願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁を求めます。

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  国などが周知を進めているため、最近はヤングケアラーという言葉をよく耳にするようになりました。

  ヤングケアラーについては、家族の世話のために自分の時間が取れないといった責任や負担の重さにより、学業や友人関係などに影響することが指摘されてきました。そこで、その支援を一層強化するため、子ども・若者育成支援推進法の改正等により、関係機関などが各種支援に努める対象にヤングケアラーが明記されました。

  また、支援の対象年齢としましては、18歳未満の子ども期に加え、進学や就職の選択など自立に向けた重要な移行期を含む若者期を切れ目なく支えるという観点から、概ね30未満を中心にしながらも、子ども・若者期にヤングケアラーとして家族の世話を担い、この時期に必要な時間を奪われるなど、社会生活を円滑に営む上で困難な状態に引き続き陥っている場合などには、40歳未満の者も対象となるとされております。

  今回実施しましたこども計画の基礎資料となる15歳から39歳を対象とした若者へのアンケートの中で、「きょうだいなどの世話」を「ほぼ毎日2時間以上行っている」と回答した割合は、356人中2.6%という結果が出ております。回答をいただいた方、全てがヤングケアラーとなるものではありませんが、本市においても一定数は存在していると考えられます。

  そのような状況を踏まえ、今後、18歳以上のヤングケアラーとなっている若者への支援に当たり、過度な負担をしていないかなどを意識しつつ、介護保険サービスや障がい福祉サービス、外国語対応通訳派遣等の必要なサービスを活用し、切れ目のない支援や連携体制を構築していく必要があるというふうに認識をしております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  一般論として、全てのことについてなんですけれども、あることに注目が集まると、そこにはぐわっと目が行く。ところが、僅かに外れていると、そこには全く顧みられることが無い。被災地における支援なんかもそうなんですよね。注目が、注目という言い方が被災地の人にはよくないけれども、わーっと物資が行くところと全く行かないところがあるというようなことがあるんですね。

  このヤングケアラー、実は私、もう今話題となる、話題という言い方もこれもよくないかな、はるか昔にもうちょっと調べましたらヤングケアラー、でも小泉市長でしたね、ヤングケアラー知っていますかと言ったら、市長、そのとき知りませんという答えだった。当時は誰も知らなかったですよ。それは仕方ない。責めているわけじゃないです。

  ヤングケアラーはですね、市はまだまだ、まだまだですね。ただ、社会の目はやっと言葉だけ向いてきているかなと思ってはいます。ただ、若者ケアラー、ヤングケアラーは確かに範囲が40歳まで広がったんですよ。ただ、イメージとするヤングケアラーとはどうしても小学校、小中、高校生世代、年齢ぐらいかなという感じなんですよね。

  若者ケアラーという言葉は、ここにも書いてあるとおり18から30歳代というふうに定義されているんですけれども、ヤングケアラーがようやく言葉だけは、浸透はしてきていないんだけれども、関係者の中には浸透してきている中において、これはヤングケアラーは極めて重要ですよ。ただ、一方で、じゃ、20代、30代、特に20代とか、20代後半とか病気の家族を世話している。それだけに十分に働けない。

  ただし、20代ですから大人ですかね、いわゆる。高校生年齢相当までではないようですから、やっぱり、ただここにもしっかりと目を向けてサポ-トしていくべきという点で、私はこの今回の質問はあくまでその存在というか、言葉を認識しているかという質問にとどめさせていただいたんですけれども、それちょっと遠慮し過ぎだったかなと思うんだけれども、難しいと思うんですよ、大人だから。だけれども、これ、ここはあれ、教育長の対応になるんですか。これ、部長のほうですか。もう一歩進めて、支援策としてすぐに実施するというんではないんだけれども、支援策的なものというのは考えていってもいいんじゃないかなと思うんですけれども、頭の中でそれはないですか。

○議長(丸山正昭議員)

  保健福祉部長。

○保健福祉部長(土屋雅志君)

  はい、お答えいたします。

  現在、こども計画をつくっておりますんで、当然その中には入ってくるかと思うんですけれども、若者ケアラーは子どものケアラーと違いましてなかなか把握が難しいというところがありますので、やはり関係機関としっかり連携を取りながらというところから、まず入っていかなければいけないかなと考えております。

  以上でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  部長の答弁にあったとおり、把握難しい。それともう一つは、やっぱり小学生、中学生、あるいは高校生年齢層等違って大人だからという言葉になっちゃうとは思うんですよね。ただ、やっぱりこういういわゆる若者ケアラー、言葉としてはともかくそういう人もいるんだなということで、今後はしっかりそういういろんな計画をつくっていく中において、しっかり認識をしてやっていっていただきたいなと思いますので、部長、そのあたりのところはよろしいですかね、しっかり認識をしていただくということで。

○議長(丸山正昭議員)

  保健福祉部長。

○保健福祉部長(土屋雅志君)

  しっかり認識していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  それでは、要旨(2)国語力の充実について。

  質問事項①生きる力としての国語力の充実について、どのような方策を考えているかお願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  国語力の充実につきましては、施政方針において、小学校低学年での国語教育の充実を掲げまして、「子どもたちの基礎学力の確立、学習習慣の体得のため、特に小学校低学年での国語教育に力を入れる」というふうにしております。

  方策としましては、国語力を高める上で読書が極めて重要であるとされていることから、学校における読書活動の充実に取り組んでまいりたいと考えております。

  また、本年9月に策定された小諸市小中一貫教育推進基本方針に基づきまして、ペアや小グループ等で対話的・協働的に子ども同士が学び合う授業、対話と協働の学びを推進する中で、言語活動の充実を図るとともにコミュニケーション能力の向上を図ってまいりたいと考えております。具体的には、低学年の段階でのペア学習を大切にし、友達と、友と支え合う中で、安心して言語によるアウトプットができる、アウトプットができる環境を整えていきたいというふうに考えております。

  また、現在、MIMと言いましてMIM、読みのアセスメント・指導パッケージの全市的な活用も検討しています。これは教育委員会のほうであれしていますが、担当していますが、これは通常の学級で異なる学力層の子どものニーズに対応して、アセスメントと指導を繰り返しながら子どもたちの読みやすさを育むための指導・支援をするモデルで、特に低学年からの活用によって大きな効果が見られるとのことであります。

  私からは以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  国語力というか、生きる力としての言語能力ですね、国語力、まさにこれに関しては本当に市長と思いが一致しているんですよね、前からね、本当にね。

  私、実は英語すごく苦手で、中学生の英語も全く分からないんですよ。だからといって国語という意味では全くないんですけれども、やっぱり国語力というのがやっぱり生きるベースにあるというふうに思っております。

  今かなりしっかりと答弁していただいたので、もういいわけですけれども、市長どうですか、改めて自分の言葉で。自分の言葉だったとは思うんですけれども、国語力についての思いを。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  私も国語力、実は本当にお恥ずかしい限りで、自分の反省も込めてこういう課題を1つの提案として上げているということであります。やはり文章を書いたりとか、読んだり書いたりということはもちろん大事なんですけれども、意思疎通をしっかり図るということ、これがやっぱり生きていく上で一番の基本になるかと思います。自分の意思を正確に相手に伝えたり、また相手が言っていることを正確に受けとめたりということのやっぱり基礎というのが国語力だと思いますので、小諸の子どもたち、また大人もそうなんですけれども、この国語力をしっかり身につけることによってこれからの時代、しっかり生きる力を身につけてもらいたいなというふうに思っております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  国語力に関しては、市長の思いをお聞きしました。私も全く同感です。多くの人が同感するところだろうかと思います。

  それでは、これは終わりまして、要旨(3)子どもたちからのSOSについて。

  質問①子どもたちからのSOSに気づくことの難しさを認識しているか、またそれをどのように乗り越えるか、お願いします。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  子どもたちからのSOSに関連した取組としましては、こども家庭支援課におきまして、子どもと子育て家庭が抱える課題や困り事について一緒に考え、向き合いながら支援をしております。支援を行うに当たっては、個々の家庭状況や子どもを取り巻く環境も様々であるため、子どもの心理や支援による影響などにも気を配りながら、関係機関と支援方針を相談・共有しながら進めておるところであります。

  こども家庭支援課の職員が子どもと接する際は、まず何よりも子どもから信頼してもらえるような関係性をつくるところから始めることが重要だというふうに考えています。また、悩みや困り事があっても、人に打ち明けられない子どもも多く、SOSに気づくことは難しいケースがあるというふうに認識をしております。

  そこで、こども家庭支援課だけではなく、こどもが信頼できると認識している様々な関係者が連携を取りながら、SOSを出しやすい環境をづくり、定期的な係わりも持つようにすることが重要と考えております。子どもたちからのSOSが出しやすく、また、そのSOSに気づきやすくするための対応は簡単なことではございませんが、市としましては、子どもの様子を日々把握している幼稚園・保育所、また学校などと連携をとり、子どもの声を多面的な視点で聞ける体制をつくることや、子どもと親の支援者を分けるなど役割を明確化することで、少しでも子どもたちの現状を把握できるよう努めてまいります。

  また、学校生活においては、学級担任を中心とするチーム体制で、1人の児童生徒を支えていくことを大切にしています。例えば、朝遅刻してきた児童生徒を教職員が迎えたら、速やかに学級担任へとそのときの状況を伝え、共有する。授業中、いつもより無気力だったり、落ち着きがなかったりした児童生徒がいたら、学校生活支援員や養護教諭と共有しながら声がけを工夫する。

  子どもたちの困り感やSOSをキャッチするには、日頃から複数の目で児童生徒を支える体制づくりや教職員のコミュニケーションが重要だというふうに考えております。そのためには、校内支援委員会の充実や各種研修などの場を通じて、教職員の児童生徒を見る目、これを養っていきたいというふうに考えておるところであります。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  実際SOS、高崎市のSOSのいろんな支援のやつを委員会のほうで視察に行ったんですよ。やっぱりそのSOSという言葉をぶち上げたところはまず評価できるんだけれども、話を聞いてみると、やっぱり簡単にはできていない。とてもとてもと言ったら相手に失礼かな、やっぱりそう簡単にSOSはむしろキャッチできるわけではないなと思ったんですよ。

  ただ、まずはやっぱりSOSという言葉というか、SOSという言葉は誰でも知っているんだけれども、そのSOSをキャッチするということの、むしろ難しさを認識すべきかなと思うんですよね。子どもがトントンといってSOSを出してくれるわけではないですから、ドアをね。やっぱりSOSに気づくことの難しさをみんなで共有認識する、そこが第一歩かなと思っています。

  私も小諸ではない御代田の子ども食堂ですけれども、やっぱりSOSに気づかなくて、本当に痛恨の思いをしたことがあるんですよ。何百回も通った子ども食堂の活動の中で、今でも行っていますけれども、やっぱり一番の痛恨の思いが1回、気づけなくてあったんですよね。

  だから、これ非常に、今、一通りという言い方はちょっと失礼になっちゃうけれども、しっかりとした答弁をいただきました。この事に関してはあまりにも深いので、今しっかり答弁を承りましたので、それをまたベースとして、また次回以降にさらに時間を取ってしっかりと質疑させていただきますので、今回はこれで終わりというか、次に移らせていただきます。

  次は、(4)に入りますね。

  要旨(4)不登校の子どもたちへの配慮について。

  まずは、質問事項①小学校低学年、1年生から一応これは3年生としました、の不登校の原因についてどのように認識しているかお願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  お答えいたします。

  本市における小学校低学年児童の不登校の原因として一番多いものとしては、大勢の児童が活動する集団の中に身を置くことに抵抗がある。教室のざわつきとか、他の児童に比べ刺激に敏感で、音や周りの児童の動きなどに強い抵抗を感じて、学校に足が向かなくなることが多いと聞いております。また、授業が分からない、先生が怖いなどもございますが、その他少数ではありますが、理由ははっきりしないけれども学校へ行く気が、気力が湧かない。学校へ行くと必要以上に疲れてしまう。そんなような声も聞いております。生きづらさの低年齢化が着実に進んでいるんだなということを感じます。

  小1プロブレムという言葉がありますけれども、子どもたちが保育園や幼稚園を卒園後に、小学校の生活になかなかなじめず、落ち着かない状態になってしまうことを言います。

  本市においても同様で、なかなかなじめない児童もおります。保育園・幼稚園に学ぶべきと、よく小学校教員は言われますが、園と小学校の連携を強化して子どもの学びの連続性を確保してまいりたいと考えています。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  これに関しましては、朝の清水みき枝議員のほうからもこのことが出たんですけれども、11月16日に小諸市で、すぐそこで不登校を考えるという集まりがあったんですね。清水議員が幹事というかの立場であったんですけれども、その中でやはり不登校の原因というのでやっぱりいろんな現場をやっている方、まさに現場の方からの話を聞いて、これ必ずしも低学年に限ったことではないかもしれないんですけれども。

  佐久市の、先日、佐久市議会に行ってきて、塩川浩志議員の不登校に対する答弁、答弁というか一般質問を聞いてきたんですよ。私、十何年小諸の市議会議員やっているけれども、ほかの市町村の議員さんの話をここで出すなんて本当に初めてだと思うんですけれども、非常に学びがあったんでちょっと出させていただきますけれども、国とかは毎年学校へのアンケートで不登校の原因を出している。それによると不安、鬱、生活リズムの不調、やる気が出ない、つまり子ども自身に原因があるというふうなイメージでの出し方なんですね。

  一方、現場の人々、信州居場所・フリースクール運営者交流会などによると、不登校の子ども本人や保護者の声として不登校の原因は教職員との関係が30から60%、複数回答ですけれどもね。先ほど、教育長の言葉の中の先生が怖いということが一つありましたね。そこに関係してくる部分だと思うんですけれども、というふうな数字が出て、すごいでかい数字が出ているんですよ。これ全部、塩川佐久市議会市議さんからの答弁からいただいていますよ。

  それで、一方30から60%に対して学校へのアンケートでは、教職員の関係が問題があるというのは3から5%、何と10倍、20倍の違いがあるんですね。

  この質問に対して佐久市の教育委員会の答弁は、もし調査を行えば、やっぱり類似の、つまり学校の教職員の関係、その結果が出るだろうと言っていました。真摯に受け止めている。教員らが子どもの本当に子どもの心のうちまで聞いているか、自ら顧みながら今後の対応に生かす必要があるという答弁が出ておりました。

  以上が佐久の話です。

  私はもちろん学校を批判するつもりは全くありません。教職員の先生、本当に一生懸命やっております。教職員の先生に問題なんていう表現をするつもりは全くありません。ただ、だからあくまでもこの教職員も皆々様もみんな連携して、子どもたちのためにしっかりやりましょうという視点から問題提起をさせていただいているというふうに捉えてください。

  それで、先ほどの30%が60%と数%の開きでどっちが正しい、間違っているという言い方をすべきではないと思うんだけれども、私も不登校の親としての経験者ですから、やはり子どもと保護者の声が真実をついていると思っております。

  これ非常に難しい質問かもしれないんですけれども、これは教育長でいいんですよね、教育長どうでしょうか、このあたりの不登校の原因、学校関係と当事者とのずれとか。難しい質問ですかね、何か。何かということもないね。答弁お願いします。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  大変難しい質問ではありますが、私も現場にいた1人して自分本位で進めている部分はゼロではないと反省しておる部分があります。子どもたちや保護者からのクレームというか、先生あれはというような話があると、はっとしますよね。一瞬自分は間違っていないと思いつつも、待てよ。そして、よく子どもを見るようになりますね。そうすると、あっ、こんな言い方をしてはいけなかったんだとか、自分で反省することが多々あります。

  したがって、先ほど非常に謙虚なお言葉で必ずしも教職員が悪いわけではないと言われてましたが、私たちも人間ですので、相手に対してどういう状況であるかということをもっとしっかり踏まえなきゃいけないということは自覚しなければいけないと思います。

  それから、清水みき枝議員のお話の中にもありましたが、教室には多様な特性を持っている子どもたちがいるということをまず自覚して、そしてクラス運営をしていかなければいけないということは、これは先生方一人一人に肝に銘じてほしいところであります。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  私、不登校の子どもの保護者という立場ではあっても、教員の親ということはもちろんないですから、やっぱり今の教育長の現場での長い経験を基にした言葉は深く受け止めさせていただきます。

  話はちょっと戻りますけれども、この間の集まりの中でも、佐久でもやっぱり統合で不登校が増えた。どこの地域のことか分かりますよね。佐久、統合で不登校が増えたという話も出ておりました。

  以前でも触れたことなんですけれども、一つの気付きとしてあるのは子どもは家庭とか学校で見せる様子と、外部の例えば子ども食堂とかで見せる姿が全く違う場面があるんですよね、よく。学用品、制服リユース、皆さんにも5,000円頂いて本当にありがとうございます。すごい利用すごいです。年間、延べで重複家庭、延べで300数十家庭の利用があります。そういう中で、あくまでリユースの提供、学用品、制服の提供なんだけれども、やっぱりそこで悩みを聞く場でもあるんですよ、さりげない会話で。重く、さあ、一緒に食事をしましょうという子ども食堂ほど重くない軽い接し方だから、逆に言葉が来るんですよ。そういう中で恐らく学校等ではいない子どもたちとか、保護者の皆さんの声が聞こえてくるんですね。表には出てこない本当の子どもたちの声に耳を傾けるべきだと思います。

  安易に具体的な提案というふうには行けないと思うんですよ。何か今回の質問、みんなそういう質問ばっかりのような気がするんですけれども、改めてどうですか。ちょっと低学年を含めた全てのほうに話が行きましたけれども、子どもたちの不登校、低学年の不登校の子どもたちへのサポートというのはどうなんでしょうかね、具体的な考え方として。これ重複になるかもしれませんけれども、改めて教育長のほうでお願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  先ほど、生きづらさの低年齢化という話を申し上げましたが、保育園、幼稚園では、非常に伸びやかに生きている子どもたちです。そして、学校へ来ますと、文化が違うこともありますが、授業時間が長いとか、それから教室で机、椅子に座って黒板を見てというのは、そういう制限の中で生きるという、そこはやっぱりもう少し段階を踏んで、幼保との連携を含みながらそのあまり抵抗感じないような授業づくりというのが必要だと思います。

  現在もゲーム形式の学習とか、それから時間も15分から20分ぐらいで1こまにするような工夫も入学当初はしております。それから、園で楽しんできた遊びとか、興味関心のあったものを聞き出して、そしてそれを担任も一緒に遊んでみるというようなことで、子どもたちの世界も広げたり、先生との信頼関係も生み出したりというようなそんな工夫をしているところです。発達段階、まだ未熟な部分を少しずつ慣れさせていくということが大事だと思っています。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  今回、質問が低学年、1年生から3年生までの原因ということで聞かせて、あえて事前の打合せのときも言わせていただいたんだけれども、人数をお聞きすることはしないです。非常にデリケートな部分があるんで。

  ただ、やっぱりどうしても不登校というとイメージとしては小学校高学年から中学生が特に、数としてはそこが多いでしょうけれども、どうしても低学年の不登校というのはなかなか目が行かないというか、認識が無いと思うんですよね、社会の認識もね、なかなか。家庭の事情も大きいでしょうね、恐らく家庭の。自分が考えるに、やっぱり家庭の事情が子どもの不登校につながっているというのはかなり多いと思います。低学年から不登校となると、やっぱりそこの部分というのも大きいのかなというふうに思うんですけれども。

  やっぱりどうなんですかね、教育長、自分はまだ学校の現場の人間じゃないから不登校というイメージとしては、低学年というとなかなかなじみが無いという言い方はよくないんだけれども、やっぱり高学年以上というイメージなんだけれども、学校の認識としては現場の認識は低学年から不登校というのはあり得るよという認識はかなり広まっているんでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  現実問題として確実にふえております。ということで、現場では認知しております。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  非常に小さい子どもの問題ですから、これ場合によったら一生引きずるかもしれないような問題ですからね、現場で対応及び認識がなされていることを確認させていただきました。

  続きまして、質問②「不登校は子どもたちからのSOS」は社会一般に認識されていると考えるか、お願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  子どもからのSOSのサインには様々なものがある中で、学校へ行きたくないという、これまさにSOS、不登校もSОSのサインであるとそう言われていますし、私もそう思います。子どもの気持ちを尊重して対応していくことが何より大事であると思っております。

  しかし、不登校、小諸市の場合も大変多いということで解決すべき課題であるということは、社会一般的に認識されているかと思いますが、しかし残念ながら不登校は子どもたちからのSOSのサインなんだよということについての認識は十分であるとは言えないと思っています。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  当然そうだと思います。不登校は子どもたちのSOSということの認識が広がったら物すごくありがたいんですけれども、とてもとても簡単には広がらないですね。

  あともう一つ、その点に関しての社会一般の認識ですけれども、今、自分たちというか、学校はもちろんだけれども、関係者の間では必ずしも不登校は学校に戻らなくてもいい。この後のフリースクールとかに関係してくるんですけれども、という認識はほぼ定着したかなと思うけれども、一般の親御さんの中にはまだなかなか広まっていないと見ざるを得ないんでしょうか、どうでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  何人かの保護者の声を聞きますと、不登校の子どもさんをお持ちですと、1日でも今日は行ってくれた、1週間の2回行ってくれた、もうほっとするという声が聞こえるということは、やはり不登校ということが学校に行くことがゴールであるような意識というのはどうしても拭えない。それはその保護者の責任というよりも周りの視線、そういうものが大きいと思います。

  子どもたちもなかなか学校に仲間が登校している時間帯は家の中で過ごすというような意識に陥ってしまっている、これもやはり議員おっしゃるとおり、SOSのサインであるということがもう本当に社会一般に全てに認知されていれば、もっと言えば不登校なんていう言葉は無くなるはずだと私は思っていますが、そういう点ではまだまだ学校になじめない子どもたちにとっては苦しい日々。ですから、それを一刻も早くなくしていきたいなというふうに思ってはいます。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  今、教育長おっしゃった不登校という言葉がなくなればいいというのは、もうちょっと深く説明してください。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  登校がよしとするから不登校という言葉が認知されてきているということですよね。

  でも、どこでも学ぶ場はあるよと、本当に全てがそういうふうに認知して、そしてなおかつどこで学んでも学校教育受けても受けなくても同じように生きる力が育まれるとすれば、そういう言葉はなくなっていくと思われます。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  私も全く同じ考えです。ただ、こういう言い方をすると失礼になるかもしれないけれども、教育長から不登校、今  という言葉がなくなればと、そこまでの言葉が出るとは思わなかったもんで、ある意味期待以上といいますか、そういう認識をしていただいているというのは大変ありがたいです。

  やはり不登校といったら、登校をよしして、行かないことをクエスチョンとする考え方ですからね。あまりそれが進み過ぎると学校制度が崩壊するという部分があると思うから、その部分に危険性を言う方もいるし、それはその通りだと思うんだけれども、そうはいってもやっぱり不登校は、教育長がおっしゃったとおり、私も同じ認識です。ある意味不登校という言葉が無くなるような社会になれば、それは一段進んだ、消化された社会なのかなというふうに思っております。

  不登校に関しては、SOSに関しては、またすごくやり始めたら何十分かかるか分からないので、また機会あれば別の機会にと思っておりまして。

  次は質問③ですか、学校内に不登校の子どもたちの居場所は確保されているか、お願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  お答えいたします。

  まず、中学校の場合です。

  室に入れない生徒や登校できた不登校傾向の生徒の居場所としては中間教室があります。芦中、東中それぞれに、芦中スキルアップルーム、それから東中、触れ合い教室というような形で確保してございます。常に職員がおり、その日の生徒の状態により教科学習を含めた様々な活動を安心して行うことができる居場所として位置付いております。小諸市からも不登校支援講師を配置しております。

  小学校においては、各校の規模や実情に応じて柔軟に対応している状況であります。県から子と親の相談員を配置していただいている学校、小諸市は2校ございますが、そちらには相談員がいますので、子と親の相談室として設置されております。

  それから、相談員の配置のない学校でも空き教室を相談室として使ったり、その他の部屋を使って、様々な職員が係わりながら、校内体制で支援をしていおります。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  今、芦原中学校、東中学校、それから小学校はそれぞれということですけれども、学校内にも居場所があるということですね。これも私の経験からの話になるんですけれども、芦原中学校の手前の校舎の左角の保健室のドア、これ前に話したことがありますか。あのドアが大変すばらしいドアなんですよね、いろんな意味で。そういう点だけじゃなくて、私はあのドアに実は思い入れ、芦中の保健室の角のドア、もし分かる方は、市長分かりますか、それ。分からない。分かる方は分かるんだけれども、芦中の一番手前の教職員棟の手前の左側に外から出入りできるドアがあるんですよ。あまりここでこういう細かい話してもしようがないんですけれども、あのドアというのがいろんな形で実はいいドアなんですね。

  ただ、その話とは別にあのドアには思い入れありまして、私の長女もやっぱり坂の上小学校、芦原中学校と完璧ではないけれども、かなりの程度不登校だったんですよ。でもやっぱり、だから坂の上小学校の卒業式の日、私はこれで終わったと思ったね。ざまを見ろという言葉を使っちゃいけない、その言葉でざまを見ろとは言わないけれども、腹の中では、ああ、これで終わった、よかったなと思ったんですよ。でもやっぱり芦原中学校でも引きずっていて、たまに行くんですよ。それは正確な職名はどうでしょうかね、不登校支援のすばらしい先生がいらっしゃって、その先生が来るときだけ行っていたんですね。

  そんな形で長女の卒業式の日に、教室でのセレモニーの形で終わるわけですよ。何げなく出てきて、それでお父さんである私と一緒に歩いてきて、それであそこのさっき言った角のドアのところに、恐らく養護教教諭の先生なんだと思うけれども、数名の方々が出てきていて、そこのときに長女が物すごく元気よく楽しそうにさようならと振ったあの姿が目に浮かぶんですよ。本当にあのときの、だからあのドアなんですよね、私にとっては。分からない方は、どの場所で何を指しているか全然分からないだろうけれども。やっぱり長女があそこから出てきた、多分養護教諭の先生方数人に対して振ったあの元気なさようならという声が物すごく芦中時代の最後の印象として残っていて、だから居場所があったんだと。

  話を質問に戻りますが、私、あそこであの姿で長女には芦原中学校に居場所があったんだというふうに強く感じた物すごく印象的な出来事だったんですね。だから、居場所とは人、そこに行けばその人がいる、そんな場所だとは思うんですね。ただ、やっぱりそうはいってもこういう場所だよという答弁にありましたね。中学校の中間教室、芦中、東中、それぞれ名前が付いているわけですね。あと小学校はそれぞれということなんですけれども、どうなんですか、中学は分かりました。小学校のほうも先ほどのように不登校は複雑化、低年齢化している中において、これさっきの答弁では把握し切れなかったんだけれども、小学校のほうの居場所としても十分なんですか。それとも、まだまだちょっと充実させていく必要があるんでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  先ほど、県から子と親の相談員2名配置ということで、小諸市内小学校6校のうち2年間という縛りがあるわけですが、配置していただきました。今、議員おっしゃったとおり、人が大事であります。そこには相談員がいて、そこへ子どもたちは通っていきます。その他の学校におきましては、特別に相談員という形ではありませんので、保健室の養護教諭が係わったり、それから空き時間の先生方が相談室で子どもと係わると、そういう状況であります。それから、一番は教頭先生、校長先生ですかね。校長室もどの学校も居場所になっております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  校長室が居場所になっている、またいいですね。

  残りの4校は、これ十分なんでしょうか。それとも、もう少し既に充実で2校以上に  的な形でもっと充実させる必要があるんですか。それとも、この4校はもう十分ということでいいんでしょうかね、今のないようで。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  もちろん子と親の相談室、全ての小学校にいただきたいのはもちろんでございます。そうなれば、空き時間を先生方は相談室で子どもと係わっていますけれども、自分の教材研究の時間に使えるということになります。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  それは県、どこにお願いして、はい、いいよと言えば来るんですかね。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  県からの配置ですので、県にはさらに増やすようにとどの市町村教育委員会からも要望はしております。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  どこの市町村もということは、競争が激しいということなんでしょうけれども、要望は出していただいているということで確認させていただきました。

  それでは、それともう一点、これはもう本当にくどいほどの確認だけれども、芦原中学校区域の新しい学校、ここには不登校というかいろんな子どもたちのための場所を位置的にも工夫した上で造るということでよろしいでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  もちろんであります。最も大事にしたいと思っています。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  力強いご答弁、ありがとうございます。

  それでは、質問事項④に入ります。近隣自治体のフリースクールについては把握しているか、お願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  お答えいたします。

  長野県が実施しています信州型フリースクール認証制度により認証されたフリースクールが、佐久市、御代田町、上田市にそれぞれ1か所ずつあることは承知しております。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  こちら、随分素っ気ないような答弁だったような気がする、把握しているかですからそれでいいんですが、確かに。把握しているということで。

  じゃ、ちょっと突っ込ませていただいて、確かに今の東信地区では3つです。御代田のおもがえっコ、この面替は御代田の地名ですね。それから佐久のフリースクール佐久、それから上田のおけまーる。上田はおけまる食堂という子ども食堂があって、そこから発展した形というか、おけまる食堂と私もいつも情報連携しているんですけれども、そこの関係でこのいわゆるフリースクールに発展したのかなと、ちょっと確認していませんが思っております。

  御代田のほうのおもがえっコとは、今度、幸笑未来で意見交換会、計画しています。

  また、おけまーるのほうもおけまる食堂で、フリースクールのほうはおけまーと伸びる言葉が付くのかな。おけまーるだと思うんですけれども、先日、学用品のリースのほうでお届けに行ったんですよ、あるものを。ちょっとのぞいただけだけれども、結構いい雰囲気でしたね。割といい雰囲気でした。平日の昼間です。

  小諸にはないわけですけれども、フリースクールは広域の対応がいいと思います。ですから、また小諸の子どもたちも行っていますよね。

  だから、私はこの質問で小諸にはないじゃないか、フリースクールを造ったほうがいいんじゃないかという意味でのことは全然考えていません。自然に出てきてくれれば大歓迎だと思いますよ。また、補助金をというつもりもないんです。

  質問の趣旨は、ここを居場所としている子どもたちがいて、子ども食堂もそうなんだけれども、ここから社会へ行って、出て、羽ばたいていく子どもたちもいると思うんですよね。そういうここを居場所としてしっかりと認識してほしいなという思いで、またきちっと見守っていくべき、見守っていくべき、小諸の子どもたちも行っているわけで、見守っていくべきということでこの質問を出させていただいております。

  そうですね、教育長、それから市長もちょっとこのフリースクールに関しての思いというのを、教育長、市長とお願いしたいと思います。

○議長(丸山正昭議員)

  どちらからですか。

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  思いですね。この認証されたフリースクール3、3つですが、それ以外のところへ小諸市内からはかなりお世話になっております。

  私が思うことはフリースクール、居場所というのがそれ様々にあるのが一番いいんですが、でも選択するのは子どもですので、あるからそこへ行けではないし、いいからおいでというのではなく、子どもたちが本当に自分の居場所として確認できれば大いに利用してほしいと、そんなふうに思っています。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  既存の学校になかなかなじめない、不登校も含めてですけれども、新たなそういう居場所として、またこういうフリースクールというのがこの近隣にも数多くできてきたということは、非常に子どもたちにとってよかったかなというふうに思っています。何ていうんだろうな。自分の居場所として全ての子どもたちが、例えばフリースクール行っている子だから、学校行っている子だからということなしでちょっとあれなんですけれども、やっぱり自分の居場所として、何ていうんだろう、生き生きと、例えば学習をしたりとか、そこで人と触れ合ったりとかそういうことができるようなフリースクールであればなおさらないいなというふうに思っています。

  多分、子どもの係わり方というのはそれぞれで、全く今、自分んちの子どもはもう完全に成人しちゃっていますので、こういうフリースクールという学校には縁がなかったんで、あくまでも想像でしかない部分もありますので、もしかしたらとんちんかんなことを言っているかもしれませんけれども、子どもたちがとにかく生き生きと自分の居場所としていられる場所ができるということは、すごくありがたいなというふうに思います。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  今日は教育長とも市長とも非常に思いが一致するみたいで、大変ありがたい限りです。いつもそうでしたっけ。

  じゃ、じゃという言葉はよくないね。それでは、次の質問⑤に移らせていただきます。

  質問⑤不登校の子どもたちとの接点や居場所の確保としてインターネット上の仮想空間・メタバースの活用を研究してみてはどうかお願いいたします。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  お答えいたします。

  不登校の子どもたちにとって、様々な方法により社会との接点を確保することは大変重要であると認識しております。家にいながら友達と大人と出会ったり、学校と同等の、あるいはそれ以上の学びがもし可能になれば、これは最高だと思っています。

  先ほど、不登校という名前の話がありましたら、そうしたら学校に来なくなるんじゃないかなんていう心配をされる方もいるようですが、いえいえ、やっぱりリアルな世界は子どもたちは求めます。そこを、だから学校に来なければいけないというわけではないけれども、私たち人間というのはやっぱりリアルな世界を求めるのは当たり前と思いますね。だから、ちっともそういうことは不安には思ってはいません。

  ですから、ICTを活用した新しい取組であると大変期待しております。先進事例を参考に研究してまいりたいと思っています。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  少し大きなところから話は入るんですけれども、先日、早稲田のマニフェスト研究所の中村健さんの話を聞いたんですよ。中村健さんは、私ずっと早稲田のマニフェスト研究所に行っていましたから、久しぶりだったんですけれども、前から会っているから、またどうせ同じ話だろうと思って一番後ろに座っていたんですね。そうしたらどっこい、子どものことに視点を上げて、すごく斬新ですばらしい話を聞いたんですよ。その中でZ世代の言葉というのが出てきて、ざーっとZ世代の言葉が並んでいたんですね、20個ぐらいだったかな。そこに括弧がついて、ちょっと古いですけれどもと付いていたんですね。ただ、私は多分1個分かったかどうかぐらいでしたね。

  私だとかから見て、20代のこともなかなか分からないんですよ。その20代の人が中高生のことが分からないと言っているんですよね、もう既に。仮想空間、メタバースというと、古い世代の、古い世代という言い方もよくないのかな。ある程度年輩の層の方々から見ると、こんなのはよくない、やっぱりリアルで顔を合わせてどんどんやるべきだよというふうに言うかもしれない、そういう方もいるかもしれないですよね。そうですよね、教育長、多分ね。そういう方もいると思うんですよ。

  ただ、顔を合わせるべきというか、そのそれぞれの居場所があって、私、この③、④、⑤、いわゆる学校内の居場所、それから次にフリースクール、そして最後にメタバースというふうにやっていて、作ったときはこれでだんだん不登校の度合いというかが厳しくなったようなイメージだったんだけれども、作って、終わって気付いたんですよ。そうではないと、それぞれのいいところがあるんだと。③、④、⑤と深くなっているわけじゃなくて、⑤だったら⑤、⑤という言葉で言っちゃうと分かりづらくなるけれども、要するにメタバース、いわゆる学校内であれ、フリースクールであれ、メタバースだってそれぞれのよさがあるなと。決して一番厳しいこともあるということじゃないんだと自分で気付いたんですよ、作っていて、質問。

  教育長の答弁にもそれと同じような認識がありました。やっぱり何ていうんですかね、新しい時代なんですよね。この新しい時代ではやっぱり古い価値観は押し付けるべきではないと、私は思っています。古い価値観という言葉もよくないのかもしれないけれども、今、言葉もみんな気を付けないといけないんですけれども。やっぱり年輩の方々はこういうメタバースというのは、こんなのよくないよ、ちゃんと学校へという方もいるかもしれない。ただ、そうではなくて、これもやっぱり居場所なんですよ。間違いなく居場所なんです。それで、社会との接点でもあるんですよね。

  だから、新しいならではの可能性を見つけるべきということで、この仮想空間メタバースというのは、松本で既にやっているんですよね。松本では既にやっています。ほかでも当然やっているところはあると思うんですよね。ただ、松本の場合は24時間対応かな。だからやっぱりやっていくのに職員さんとかのあれは経費的な面で見たら厳しい面があるんだけれども、かなり利用があるみたいですね。だから新しい可能性として見つめるべきだと思っているんですよ。

  それで、あえて研究という言葉を使ったんですね。これも昔、最近は言われなくなったけれども、昔はよく検討は少しはやってもいいかな、研究はやるつもりないよという、そういう意味で昔は使われたですよね、と言われていた。

  だけだけれども、あえて私も研究なんて言葉を使ったの初めてなんだけれども、これは本当の意味での研究でして、やっぱり導入に向けてしっかりやっていっていいんじゃないかと思うんですけれども、どうなんでしょうか、教育長、改めて。

○議長(丸山正昭議員)

  教育長。

○教育長(山下千鶴子君)

  研究していきます。これはその先進事例を、まず松本の状況を把握して、できることならやりたいと思います。

  なお、ちょっと一言だけ言わせてもらうと、「フォートナイトとか」、「あつまれどうぶつの森」とかそんなのがあるんですが、実は小諸市の青年会議所さんですかね、懐古園の中ですか、そのお宝探しというんですか、それを「フォートナイト」のソフトによってというようなお話がありました。若い方たちはさすがと思いましたが、いよいよ学校でもそういうことを取り入れる時代が来たなということを思っております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  私、その「フォートナイト」というのを知らなかった。やっぱり私、若い世代じゃないから、若い世代のはどんどん進んでいますね。それはやっぱりしっかり、私たちは、私たちはというか、私はもう結構年輩、かなりですから、何ていうんですか、価値観を押し付けるのではなくて、若い世代の価値観、動きを本当に最大限に評価して、サポートしていく、そういう立場でありたいなというふうに常に思っております。この質問の関係だけでなくて、そういう形でメタバース研究といういい意味で可能性を見ていただけるという教育長の答弁、本当にありがたいと思います。

  市長、どうですか、このメタバースを含めて。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  青年会議所の取組、僕も言おうかなと思っていて、教育長に言われてしまいましてあれなんですけれども、大学生がそういう仮想空間メタバースを運営して、子どもたちに利用してもらっているというような事例もあるようなことも聞いていますし、可能性は本当に無限大なのかなと思います。

  小林議員がおっしゃるとおり、子どもたちの居場所づくり、それもただこうやって引き籠もってしまうんじゃなくて、社会と何らかの形でつながっている、ここがやっぱり重要なポイントではないかなと思います。それがフリースクールであってもメタバースであっても、それも子どもたちの係わり方ですし、それが将来、何らかの形でまた実社会とつながるような、何ていうんだろう、訓練というか、そういうステップになればいいのかなというふうに思います。

  取りあえずはここに多分いらっしゃる皆さん、議員さんも我々も含めて、誰もこのメタバース分かっていないと思いますので、あくまでも研究ということで前に進めていければというふうに思います。

  以上でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  小林重太郎議員。

○18番(小林重太郎議員)

  研究ということで前に進めていただけるということで、承りましたので、ぜひ期待しております。

  今、最後の市長の言葉で、私が言おうとしていたまとめを全て言われてしまったようです。いえ、でも、そのとおりだと思います。大変認識一致しているなと、教育長と市長、あとここにいる部長をはじめ、皆様と同じだと思うけれども、やっぱり同じ認識を共有できたなというのも、今回大きな一般質問の意義だったなというふうに感じております。

  それでは、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○議長(丸山正昭議員)

  以上で、18番、小林重太郎議員の質問を終わります。


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