『協働のまちづくり』(田邉久夫) 

2023年03月01日

R5年三月定例会
1  すべての主体が参加し、協働するまちづくりについて 
 (1) 協働のまちづくりのあるべき姿について
 ① 思い描いている小諸の姿とはどんなものか
 ② 市長が一番やりたいことは何か
 ③ 人材育成についてどう考えているか

令和5年3月1日

◇ 田邉 久夫 議員 一般質問のすべて◇

○議長(丸山正昭議員)

  次に、一括質問一括答弁方式により、11番、田邉久夫議員の質問を許します。

  11番、田邉久夫議員。

〔11番 田邉久夫議員 質問席〕

○11番(田邉久夫議員)

  議席番号11番、田邉久夫でございます。

  議長のお許しをいただきましたので、通告順に従い質問いたします。

  初めに、3日間のタフな日程の一番最後の質問者になりますので、また皆さんお疲れのところしばらくお付き合い願いたいというふうに思います。

  また、今回は5人の女性議員がおりまして、議場も華やかになったことですので、私も今、女性3人の横でいますので結構上がって、また皆さんよろしくお願いたいと思います。

  では、一般質問に入ります。

  今後の我が市の方向性を定めるということは非常に重要であり、まちづくりは行政が主体となって旗を振っても、成果が上がらないのじゃないでしょうか。住民を巻き込んで一体となって進めていくべきではなかろうかと考えます。

  そこで、件名1、すべての主体が参加し、協働するまちづくりについて。

  要旨(1)協働のまちづくりのあるべき姿について。

  質問事項①思い描いている小諸の姿とはどんなものか。

  質問事項②市長が一番やりたいことは何か。

  質問事項③人材育成についてどう考えているか。

  ①と②は関連でありますので、一括答弁でお願いいたします。

  以上、本席からの質問を終わります。

○議長(丸山正昭議員)

  ただいまの質問に対し、答弁を求めます。

  市長。

〔市長 小泉俊博君 答弁席〕

○市長(小泉俊博君)

  11番、田邉久夫議員の質問に対して答弁をいたします。

  件名1、すべての主体が参加し、協働するまちづくりについて。

  要旨(1)協働のまちづくりのあるべき姿について。

  質問事項①思い描いている小諸の姿とはどんなものか。

  質問事項②市長が一番やりたいことは何か。

  先ほども議員からお話がありましたが、質問事項①と②は関連がございますので、一括して答弁をさせていただきます。

  本3月定例会に掲げました施政方針においてもお示しをしてございますが、私が市政2期目の公約として「小諸版ウエルネス・シティ」のビジョンを掲げ、健康分野に限定しない、あらゆる政策分野において、健康・健全な状態であるウェルネスを目指すこと。また、この中に、サードプレースの概念を取り入れ、選ばれるまちを目指し、交流人口・関係人口の増加から定住人口の増加につなげる取組をさらに進めていくこととしております。

  おかげさまで長野県が公開している毎月の人口異動調査による社会増減については、令和元年にはプラスマイナスゼロ、令和2年にはプラス18人、令和3年にはプラス16人と増加し、増加傾向で推移をしてきており、令和4年はプラス167人で、前年の約10倍となり、これまでの取組の成果が大きく表れ始めたと考えております。このことは決して行政だけでなく、市民をはじめ、市民団体、企業など、地域社会のあらゆる関係者の皆様のご理解とご協力をいただき、主体的に行動していただいた結果であるということに感謝をいたしたいと思います。この「全ての主体が参加し、協働するまちづくり」が本市が描いている理想のまちづくりであり、本市が目指すあるべき姿であるというふうに考えておるところであります。

  今後も、地域住民や企業の皆様が、自らの意見やニーズを積極的に発信していただき、対話や協力関係を築いていくことが重要であり、行政も地域住民や企業の皆様の声に真摯に耳を傾け、地域の発展に向けた政策や取組を実践していくことが求められます。

  具体的な取組としましては、参加と協働による市民主体のまちづくりの実現を目指し、引き続き市職員で構成する地域職員連絡会による地域との連携強化を図る中で、広聴事業による意見交換などを含め、市民の皆様のご意見を可能な限り市政運営に反映できるよう、取り組んでまいりたいというふうに考えておるところであります。

  そして、地域住民や地域団体が主体となり、地域の課題解決や地域活性化のための活動をしっかりと行政が支援をしていくことが大変必要であるとともに、地域住民や企業などが自らの手でまちづくりにお取り組みをいただき、行政と共に地域の課題やニーズに取り組んでいただくことで、持続的な地域の発展につながるものというふうに考えております。

  今後もこれまで以上に、市民参加と協働による市民主体のまちづくりを進めてまいりたいというふうに考えておるところであります。

  続きまして、質問事項③人材育成についてどう考えているか答弁をいたします。

  まず、職員の人材育成につきましては、小諸市人材育成基本方針に基づき、新たな人事評価制度などを活用し、求められる理想の職員像に向けて、人材育成に努めているところであります。また、日頃から職員には、自由な発想やチャレンジをすること、体と脳みそに汗をかけというふうに叱咤激励をすること、また企業の皆様と積極的な交流を通じ、民間の発想や感覚、またスピード感を養うなど、職員の資質向上を図っております。

  加えて本市では、日常の業務の中で常に自発的な改善提案を行えるよう、マネジメントの一環として取り組んでおるほか、本年度は職員間の手軽なコミュニケーションツールとして「ロゴチャット」を試験的に導入し、役職や職場の垣根を越えた意見交換を行える場を提供するなど、様々な取組も実施をしているところであります。

  また、地域職員連絡会の取組については、このコロナ禍で3年間思うような取組ができない状況が続いておりましたが、この活動につきましては、より職員と市民がお互いの顔が見える、そして気軽に相談や話し合える関係性を深めていけるよう、見直しを進めているところでございます。

  そして、何より大切なのは、職員個人としても、地域の一員として地域との係わりを深め、信頼される関係を築いていくこと、これが重要であるというふうに考えています。

  今後も、まちづくりの核は人である、そのことを再認識し、職員の人材育成に鋭意取り組んでまいる所存でございます。

  本席からの答弁は以上となります。

○議長(丸山正昭議員)

  田邉久夫議員、再質問はよろしいですか。

  田邉久夫議員。

○11番(田邉久夫議員)

  ご答弁ありがとうございました。

  今、答弁の中で、市民意識調査の結果をどのように施策に反映しているかということをちょっとお聞きしたいんですけれども、今、答弁にあったように基本計画、実施計画の成果指標として活用しているということでしたけれども、我々が委員会でよく成果指標を見てくださいという    この何ページを見てくださいということで、ここに書いてありますということでよくお聞かせするものだと思いますけれども、この市民意識調査の回答方法というんですか、大体項目があって、あなたはこれのうちどのように思いますかといって丸をつけるのか、この施策に対してどう思っているのかって意見を書けるものになっているのかという、その中身的なものをちょっと教えてほしいんですけれども。

○議長(丸山正昭議員)

  企画課長。

○企画課長(山浦謙一君)

  お答え申し上げます。

  市民意識調査につきましては、毎年16歳以上の市民の皆様2,000人を対象に調査を実施しております。この調査結果につきましては、施策ですとか事業の重要度、それから満足度などの把握ができるほか、先ほど議員おっしゃられたとおり、基本計画とか実施計画の成果指標として活用をしております。また、目標や計画の達成状況等を検証するなど、有効に活用させていただいているところでございます。

  アンケートの中身でございますが、ほとんどのものが選択制のものとなっておりまして、最後に自由意見を記載できるようなところもございます。

  そして、本年度におきましては、若年層の回答率が非常に低いということで、インターネットで回答できるような工夫もしておりまして、そういった回答等をまた施策に反映できるように取り組んでいきたいというふうに考えております。

○議長(丸山正昭議員)

  田邉久夫議員。

○11番(田邉久夫議員)

  これはたしか2,000通出しているんですよね。回収するパーセンテージはどんなものですか。大体何年間、10年間でもいいです、平均でもいいですので。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁を求めます。

  企画課長。

○企画課長(山浦謙一君)

  こちらは2,000人を対象に無作為に抽出して、郵送による調査票の送付をさせていただいて、令和3年度におきましては、調査票の回収数が621、31.1%の回答率になっております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  田邉久夫議員。

○11番(田邉久夫議員)

  ありがとうございます。

  ちょっと私も先ほど答弁の中のもの、ばばって書き取ったから間違っていたら申し訳ないんですけれども、2,000通ぐらいで600ぐらいの回答率、30何%云々と、また私たちは今、先ほど申した委員会において質問したときに、それはどこに書いてありますかって、ここのところにこうに市民の意見としてというような形でよく聞かれて、また見るんですけれども、だからそうなると、先ほど言っていた市民の意見を可能な限り市政運営に反映しますということに、ちょっと疑問を抱かざるを得ないんですけれどもね。

  やっぱり、そのことがただこのことについてよかったと思う、この政策ではこうだったと思うということだけの判断で、市民がまるっきり賛成しているかというのはそうでもないと思うんですよね。それがやっぱり今までの小諸市の反映の姿というか、要するに、言葉だけにおいてその市民を巻き込んで一体となって市政を行っていますということには、多分ここ1個取ってもならないような気がするんですよね。

  私がやっぱりそれを思うにはどういうことかというと、例えば今、市長が今言ったように私の知る、スピード上げて書いたから答えが間違っているか分かんないですけれども、間違っていたらごめんなさいね。答弁の中で、4つほどちょっと気になった点を受け止めたんですけれども、全ての主体が参加し、協働するまちづくりが理想である、あるべき姿であるというのが1点と、地域の発展に向けた政策で、取組を実践していくというのが2点目で、3点目が今申し上げた、市民の意見を可能な限り市政に反映するということ、もう一つは、地域住民や企業が自らの手でまちづくりをするということを述べられていたと思うんですよね。これって、ちょっと質問の内容はさっきと、また答えろというのも無理だと思うんですけれども、このことが私が①番に質問した、市長が思い描いている小諸の姿であり、市長がやりたいことではないかなという、私はちょっと直感的に思ったんですよ。その姿勢がそういうことだと思い、理解してたんですけれども、どんなものですか市長としては。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  議員おっしゃるところ、そこら辺がやっぱりしっかり、先ほど楚山議員のときもちょっとお話ししましたけれども、やっぱり市民が主体的に行動していただくということまで含めないと、なかなかこのまちづくりというのはできないということの趣旨でありますので、そこら辺のところをやっぱり強調したいなというふうに思います。

○議長(丸山正昭議員)

  田邉久夫議員。

○11番(田邉久夫議員)

  私も前にちょっと、人口減少ということの中で質問したことがちょっと今思い浮かべたんですけれども、私は今4万何がしいる人口が2050年には3万人台に乗ってしまうということで、そのときも落ちることは仕方が無い、自然減少のほうが今、自然増よりも社会増が上回っているということは、これはもう確実な事実ですし、まずそれがどのくらい増えるか、どのくらい減っていくかって全く予想はできません。

  でも、例えば減っていく方向であっても、持続可能な市であればいいと思うんですよね。先ほども誰かの答弁でおっしゃったように、小諸市が持続可能な市で生き残るれるような施策ができればいいって思っているんですよ。ということは、社会   者が増えて、観光客が増えて、小諸のお土産を買って帰る、ああ小諸はよかったねって、自然にそういうふうに媒体を使わなくても、人から人へのつながり、一番効果的にあるわけですから、それを目指せばいいんですけれども、それには何となく今までやっていたインパクトがちょっと違うような気がするんですよね。

  そうすると、やっぱりさっきも言ったように、今後の市の方向性を定めることが非常に大事だというところに私はちょっと疑問があって、今ある市政をやっていても、それは確かに今まちタネとかということで人が増えてきているというのは確かなんですが、それは確実にこれから増えていくかというとそうでもないような気がすると思っているんですね。

  それに代わるには、後でまた人材派遣の話も出てくるんですけれども、今のいろんなことの中で市民に提案にさせるというようなことがあったようなことあるんですけれども、私も実はこのことについてちょっと、市民が夢と希望を持たせる仕組みをつくって、市民自らがまちづくりに参画していたという意識を高めるということが、まちづくりの要諦ではないかと私思っているんですよね。

  ということは、とにかく市長がいて行政がいて市民がいるという、後でまた地域職員のところで出てくるんですけれども、そのパイプ役をするのが地域職員の役目だというのは理解しているんですけれども、その前にちょっとお聞きしておきたいんですけれども、こういったところで今までそういう施策について、例えば職員の中から働き方改革を変えたほうがいいよとか、あるいは市政の行政の、その削減をするにはどうしたらいいかとか、人事についてどう思っているのかね、職員の健康状態どう思っているのかねというような、そういう職員の目線に立ったような提案の項目を設けたことがあるかどうかということを、ちょっとお聞きしたいんですけれども。

○議長(丸山正昭議員)

  企画課長。

○企画課長(山浦謙一君)

  これまでも職員提案制度というのを設けて取り組んできてはおりますが、今は実際には人材育成の中でマネジメントの一環ということで、それぞれ提案なり、改善提案等をいただく中で進めているというのが実態でございます。

○議長(丸山正昭議員)

  田邉久夫議員。

○11番(田邉久夫議員)

  私の中では今回提案というか、こんなものはどうだというのは、取りあえず考えてみたんですけれども、市の職員のほうにテーマを与えてというか、大体4つぐらいなんですけれども、まちの活性化、まちづくりの施策ということで、あと地場産業の振興、収入の増加策と経費削減策、あるいは職員の健康、職場の環境改善等ということで、こんなような項目を上げて、ダイレクトに今、市の職員がどんなことを思っているのかねということをやっぱり聞くべきだと思うし、また聞いたほうがいいんじゃないかと思うんですね。

  というのはなぜかというと、このことによって    ような制度を設けることについて、職員に自治行政に対した、常に意識を持たせるとともに、よく言われている郷土愛、要するにそういうものが持てることになるんじゃないかなって思うんですよね。そうすると、自分たちがただ言われた仕事じゃなくて、自分たちが自主的にこういうものに、今言ったような項目に取り組んでいくことはできないかなということを提案していく制度というのは、あってもよさそうなものだなというように思うんですけれども、    ありますか。

○議長(丸山正昭議員)

  企画課長。

○企画課長(山浦謙一君)

  議員ご指摘のとおり、担当の業務については常に職場で改善提案等いただければいいんですが、それ以外の業務についても、またまちづくり等についても、提案できる体制ですとか仕組みづくりというのは非常に重要かと思います。その結果で郷土愛が育まれるものというふうに考えております。

  総括答弁でもお答えをさせていただいておりますが、民間事業者との交流等によって、非常に職員も新たな発想ですとか感覚、それからスピード感というのは、非常に上がってきているというふうに考えておりますので、今後も職員の資質向上に努めてまいりたいと思いますし、ご提案の制度につきましては、また改めて研究させていただければというふうに考えております。

○議長(丸山正昭議員)

  続いて、総務部長。

○総務部長(栁澤 学君)

  すみません、補足でお答えさせていただきたいというふうに思います。

  私たちのほうもこの職員の風土の中に、やっぱり大切なのはこの間トップダウンだけじゃなくて、職場からのボトムアップというのを非常に大切にしてきております。それで、特にこのボトムアップをするには、やっぱり職場の中でのダイアログ、対話が大切だというようなことで、ここ数年そういったことでやってきております。

  議員の提案されていることは本当にごもっともなことで、実は私どもこの間、職場の垣根を越えた提案をしてもらおうというようなことで、職員提案制度というのを実施をしてまいりました。それから、あと働き方改革、それによる、何というんでしょうか、職務改善というんですか事務改善というのはやってきております。

  ある程度、出切った感もあったりしておりますけれども、またその辺のところをちょっと復活させて、そういった機会も取りたいというふうに思っていますし、また職場の垣根という話にいきますと、いろんな仕事が今の1つの部局だけで対応できない仕事が非常に多くなってきておりますので、何事も部局横断型のそういった体制でやっていきたいというようなことで、庁内にいろいろなプロジェクトが立ち上がってきております。その中で職員の思いだとかやる気を行政の中にしっかり反映させていく、そんな取組を進めてきているところですので、さらに活発にしていければというふうに思っています。よろしくお願いします。

○議長(丸山正昭議員)

  田邉久夫議員。

○11番(田邉久夫議員)

  補足までいただいて、ありがとうございました。

  それで、この成果というのはすぐには出ないと思うんですけれども、これを今やり始めたのはどのくらい、1年前ぐらい前からですか。2年とか、ずっとやっていることですか。始めたことですか。

○議長(丸山正昭議員)

  答弁願います。

  総務課長。

○総務課長(春原信行君)

  職員提案制度は少し前になりますけれども、現在その職員提案制度でいただいた意見の中に、市役所の窓口改革を進めようというようなアイデアが、これは何件も職員から提案されました。それにつきまして、現在、実行に移しておりまして、例えば現金ではなくキャッシュレスで支払えるようなこととか、いろんなそういう市民の利便性を向上させるような事業が今実を結んできておりますので、年数的には少し前になりますけれども、現在までその提案を生かして、行政改革につなげているところでございます。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  田邉久夫議員。

○11番(田邉久夫議員)

  じゃ、その成果に期待するというふうに思います。

  それと、あと先ほど言いましたように、何か市民の意見を可能な限り反映していくという部分にあって、ちょっと触れたんですが、私市民の皆さんに、思い切って行政に対して政策提言をしていただければと思うんですよね。今、例えばこんな政策があるからどうだいということで、それは市民の皆さんも初めてやることなので、やっぱりある程度、項目はそろっていないといけないので、私が思うには、何というかな、どう言っていいかあれなんだけれども、提案してくださいという提案の項目というのは、対象を決めるんです。環境、産業振興、福祉教育などの公共性が高いものに絞って、こういう政策を打てばこんなことになるよとか、こういうのはいいんじゃないかなということを、一回そういう市民がどのように思っているかということも、ある程度これはもちろん書いて提案することですから、提案するしないは別に問題は無いんですよ。

  ただ、そういう意見を聞くということも、市民が今この状況で市のことをどうに思ってんのかなって、どれほど大切に思っているのかなということは言葉だけじゃなくて、現実に分かってくる気がするんですけれども、そういう企画というのは立てられるものでしょうか、どうでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  総務部長。

○総務部長(栁澤 学君)

  市民の皆さんの意見を聞くということは非常に大切なことだというふうに思っています。

  ただ、アンケートのような形で項目を設けたとしてどうだいという、そういう形というのは、これはちょっとなかなか意見を言っていただくことについて、非常にちょっと難しいところがあるのかなというふうに思っています。

  むしろ個別、具体のことについて、これについてはどういうふうに思うかという、よくパブリックコメントなんてありますけれども、そんな形でやっていくというのがいいんではないかなというふうに思っています。

  あともう一つは、やっぱり市民の皆様、市政への参加というようなことで、広聴事業、この間コロナになってからずっとできませんでしたので、これは市長のほうからもお話ありましたけれども、今年の夏頃から確実に市長と一緒に地域に出て、実施をしたいというふうに思っていますので、そのときにいろんな政策提言、あるいは施策の提言なんかもお聞きできればなというふうに思いますので、よろしくお願いします。

○議長(丸山正昭議員)

  田邉久夫議員。

○11番(田邉久夫議員)

  分かりました。じゃ、そのことにまず期待をしています。とにかく市民が今どういうふうに思っているかということは、やっぱり探らなくちゃいけないなと思うんですよね。    勝手にこうだ、ああだという多くところにはいかないので、やっぱり情報をしっかり流したほうがいいというふうに思います。

  さっきの地域職員のことについてなんですけれども、今、先ほども言ったように、本来の市職員というのは顔の見える行政というか、その住民と職員が顔見知りというか、気軽に話し合える関係にあることは、行政を推進する上で大変重要なことだと思っていますね。それで地域の声を、意見や要望を職員が行政に的確に伝えるということだと思うんですよね。

  でも、今、コロナ禍でできなかったって、さっき     ったんですが、私も1回職員組合、職員連絡会のことで来たときに、やっぱり5時以降の仕事が終わった後に、それをタイトでやるわけですよね。時間によっては8時、9時までかかることがあるということですよね。それを1か月一遍なり、半年に一遍とかというスケールでやっていくと、結構市のほうの職員に対しても負担がかかるような気がするような気がするんですよね。その辺をもうちょっと何とか切替え、例えばある程度は、市庁の皆さんの意見を聞いてみないと分からないんだけれども、昼間の時間帯でやってみるとかということ、昼間は昼間で今度は市民が都合悪いって言うかもしれませんけれども、そういうようなことをして、せっかくある職員連絡会、活動させるということはできないものでしょうかね。

○議長(丸山正昭議員)

  企画課長。

○企画課長(山浦謙一君)

  地域職員連絡会の活動につきましては、昼夜問わず、土日問わず可能です。また、時間中においても可能というふうにはしております。

  ただし、地域での活動につきましては、やはり土日ですとか、夜間が多いというのが現実でございますので、また職員にとっても通常の業務以外の活動となりますので、また地域と相談しながら適切な時間に、ぜひ積極的に対応していければというふうに考えております。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  田邉久夫議員。

○11番(田邉久夫議員)

  私がなぜそんなこと言うかというと、地域職員って今言った     があるじゃないですか。

  ところが、その地域からどの職員が行っているということでも分からないんですよ。だから、この人は隣に住んでいた人だったということが分かればいいんだけれども、全然違うほうに住んでいる人だと思っているから、地域の職員が相談するにも相談できないんですよ。我々議員もそうなんだけれども、地元の議員じゃないと言われるんだけれども、それと同じだから、やりたくてもその議員の顔が見えていないから、議員、地域職員のその仕事ができないというのが、まず一発目にあると思うんですよね。それをいかに解消するかということは、また難しいわけですよ。それができればある程度、住民がこの地区の住民はこういうことを要望しているよとかって、ここはいつまでも直っていないよとかということは上がってくると思うんですよ。そうすると、やっぱり自分たちの声が職員を通じて反映されているなということで、ああ今自分は行政   ているんだと理解すると思うんですよ。それがやっぱり大事じゃないかと思うんですね。いかがでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  総務部長。

○総務部長(栁澤 学君)

  そういうことだというふうに思っています。

  以前、議員の質問にもちょっとお答えはさせていただいたというふうに思うんですけれども、地域職員連絡会、あるいは地区担当職員、これは市の仕事としてやっているわけでございますので、どうしてもやっぱり仕事として、そういうふうにかかってくるというのは、どうしてもやっぱり先ほどの時間の話ですとかありますので、これは非常に無理があるというふうに考えております。

  私どものほうはよく職員に言っているのは、地域職員連絡会のような仕事ということじゃなくて、そこに住む一人の住民として地域活動にしっかり参加してほしいという話をしています。それはPTAの役員だったり、あるいは公民館だとか、区の役員ですとか、消防団ですとかあれば、そういった形でぜひ市の職員はこれは5時15分で仕事が終わりだって、そういう考え方はするなということで、しっかり地域に帰っても仕事の移管といいますか、仕事じゃないんですけれども、地域の支える、何というんですか、協働のパートナーとして地域にしっかり係わってほしいという、そういう話をしていますので、そういう形でやってくのが一番いいんじゃないかなというふうには考えております。よろしくお願いします。

○議長(丸山正昭議員)

  田邉久夫議員。

○11番(田邉久夫議員)

  確かに市民まつりも3年も空いているとなかなかできないんで、そういう祭りでもあれば一度、職員はこういうまちにいるんだなということが分かると思いますし、ぜひそういうことで努力をしていただきたいなというふうに思うんです。

  私、     これをなぜ取り上げたかというと、多分先ほども市長が言ったようにこの1から3までに共通していることの質問というのはどういうことかというと、私がよく好きな武田信玄さんがいるんですけれども、その人が残した言葉で、立派な城があっても人の力が無いと役に立たない。国を支える一番の力は人の力で、信頼できる人の集まりは、頑固な城に匹敵するという、有名なことわざを残しているんですよね。まさにこれは、ここで取り上げている今回の施政方針で述べられている、まちづくりの核は人であるということを、まさにおっしゃっているわけですよね。

  ということは、私これはさっきの提案のことも、なぜそんなことを言ったかというと、私、子どもの頃だったので、まだいまだに強烈な印象だったんで忘れていないんですけれども、味の素ってありますよね、会社。あそこの会社の社長さんが、味の素をつくったんだけれども全然売れないという、従業員の前で堂々と言ったんですよね。それがどうしたら売れるか提案してくれないかって、その前で堂々と提案のあれを説明したんです。そうしたらある従業員がぱっと手を挙げて、教育次長、こっち見ているから、何て答えたと思いますか、その従業員は。いや、       思いの丈を言っていただければ、どうぞ。もしよかったら。

○議長(丸山正昭議員)

  教育次長、今、手を挙げましたよね。

○11番(田邉久夫議員)

  たまたま顔が合ったので。

○教育次長(富岡昭吾君)

  よく分からないんですけれども、器の何か、穴を大きくしたら使えるような、   ですよね。

○11番(田邉久夫議員)

  そのとおりです。たった一言。味の素、振るたびに振るから、穴をひと回り大きくしたと。そうしたら売上げが急増して大きな会社になったんです。それだけ、何というのかな、従業員というか、市長がいて行政がいて市民がいるという、そのピラミッドの三角も大事ですが、そういうことだと思うんですよね。

  だから、私はぜひ今の市長のやっている市政というのは、物すごく特して、いろんなことに反映をして、人からすごく   しているということは重々承知しますので、もうちょっと1段階、ちょっとその市民目線に僅かに立っていただいて市民との対話というんですか、車座での対話というのを増やしていただくと、その辺がしっかりと分かってきたような気がすんですが、市長、最後にそのことはどうでしょうか。

○議長(丸山正昭議員)

  市長。

○市長(小泉俊博君)

  市民目線に立ってというのは大変重要だというふうに思います。肝に銘じてこれからも取り組んでいきたいと思います。

  それから、まだ時間が若干ありますので、田邉議員のお時間をいただいて、私この7年間、庁内においては非常に職員との垣根を非常に取っ払って、できる限りフラットに近い状況でやってきたつもりです。

  一つ、提案という意味でいえば、これでコロナが大分収束はしてきましたけれども、例えばその一例として挙げるのが、小諸モデルと言われた市民の皆さんにお電話をいただくんじゃなくて、こちらから期日を指定させていただいて、都合の悪い方は電話をいただく方式。ほかの自治体は全て大体、市民のほうから必ず電話をいただいて、予約を取っていただくというやり方を取りました。さらに、そこの小諸モデルには、郊外の方に関してはバスを出して、必ずそこに先ほどの地域連絡職員の皆さんがバスの乗降口には必ずいて、持ち物の確認、検温等をやっていただいたと。

  これは全て職員の側から提案があったということで、それが市民目線に立って、そういうことができたというのは、私とすればすごくこれ以上ない喜びでしたし、やはり小諸市役所も本当にいい組織になってきたなというふうに感じたところであります。

  ぜひこれからも、そういうことがこういう質問をいただいたときに、あれもこれもそうですよということを言えるようにできるように、また市民の皆さんから意見を聞くこと、また職員からも提案をしっかり受け止めて、それを実現していくことを大切にしていきたいというふうに思います。

  以上です。

○議長(丸山正昭議員)

  田邉久夫議員。

○11番(田邉久夫議員)

  やっぱり今そういう気持ちで、初心忘るべからずってありますけれども、とにかく職員の方を大事にして、職員の方の知恵を絞り出して、いい政策をやっていただければと思います。

  私どもの後援、会派の会長さんからこれを読めって言われたから、また読んで帰りますけれども、小諸市の未来はということで冗談を言ったんですけれども、赤い字で書いてある、市長の施策には市民の目線に立って   の態度で臨むということですが、これを一言申し上げて、私の質問を終わります。

  以上です。ありがとうございました。

○議長(丸山正昭議員)

  田邉久夫議員。

  質問の③、これについては答弁いただいていますが、再質問はいいですかね。

○11番(田邉久夫議員)

  はい、結構です。ありがとうございます。

○議長(丸山正昭議員)

  以上で、11番、田邉久夫議員の質問を終わり、一般質問を終結といたします。


© 2023 長野県小諸市議会議員 幸笑みらい
Powered by Webnode Cookie
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう